F-8とは、チャンスボート社の開発したアメリカ海軍向けの超音速艦上戦闘機である。
開発がおこなわれた1950年代前半において、アメリカ海軍は戦闘機の戦闘システムはいかにあるべきかを模索していた。この当時の戦闘スタイルとしては
の3つが考えられていたが、F-8はこのどれにでも対応可能なよう設計されている。これを実現するために、コルトMk.12 20ミリ機関砲を4門装備、あわせてレーダーを備え(初期型は未装備)、AIM-9サイドワインダー空対空ミサイル、ロケットポッドが携行可能である。爆弾も装備できるので爆撃任務も行える。
また。機首の独特の形状がショックコーンの働きをしているためか、同種のJ57ターボジェットエンジンを装備しているF-100の最高速度を大きくしのぎ、同じくJ57を装備してエリアルールを採用しているF-102の最高速度すら超える飛行性能を有する。
何より最大の特徴は、空母への着艦時の視界改善を狙って翼の取り付け角の変更が行える点である。これによって機首を大きく上げることなく着艦が行えるようになり、事故の危険性を大きく減らすことになった。
艦上戦闘機であるから翼の折りたたみ機構を有する。折り畳み機構と飛行姿勢に関する制御系統は独立しているため翼を折り畳んだ状態でも一応飛行は可能。事実海兵隊の地上基地で翼の展開を忘れ、翼を折り畳んだまま発進する事例があった何回か起こった様子。ただし翼の展開や折り畳みは飛行中にできない。エリア88の元ネタである。
上述した戦闘機としての戦闘能力を維持するため、パイロットはベトナム戦争時に格闘戦の訓練を受けさせられていた。それと良好な運動性能を持ち合わせていたため、交戦規程などのせいで自慢のスパロー空対空ミサイルを自由に扱えず苦戦したF-4を尻目に北ベトナム空軍相手におよそ8:1のキルレシオを残した。そのことでミグ・マスターや最後のガンファイターと呼ばれた。ただし機関砲での撃墜は1機のみであり他はすべてミサイルによる撃墜である(その撃墜もロケット弾との併用)。その機関砲も故障が起こりやすく、信頼性は良いものではなかった。
基礎設計が優秀で、エンジン出力や航続距離にも余裕があったため設計を流用して攻撃機であるA-7コルセアⅡが開発されている。また偵察機としてRF-8も開発され、こちらは80年代まで空母運用されていた。
より強力なJ75ターボジェットエンジンや新型レーダー、可変式エアインテークを装備し、マッハ2級の高速性能とAIM-7スパロー空対空ミサイルの運用能力を併せ持ったF8U-3スーパークルセイダーも開発されたが、比較審査の末マクドネルF4H-1ファントムⅡに敗れて不採用になった。
F-8はアメリカ海軍や海兵隊に配備された他、フランスやフィリピンに輸出されたが、すべて退役している。
掲示板
17 ななしのよっしん
2019/11/17(日) 11:25:43 ID: 7I7fW/sVXe
18 ななしのよっしん
2020/03/04(水) 18:03:51 ID: Rais0YIz35
実は機関砲による撃墜事例の半数以上はF-105で次いでF-4系、レシプロ機であるA-1やB-52の後部機銃も2機撃墜でスコアとしちゃ非戦闘機と同位っていう・・・
https://
19 ななしのよっしん
2023/02/12(日) 22:18:53 ID: jbXHNETmQx
>>13
亀で恐縮だがWarThunderで乗れるでな
急上昇ワード改
最終更新:2024/12/24(火) 00:00
最終更新:2024/12/23(月) 23:00
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