「黒の章」とは、漫画『幽☆遊☆白書』に登場するアイテムである。
冨樫義博による漫画作品『幽☆遊☆白書』に登場するビデオテープ。
同作の登場キャラクターらの会話によれば、霊界の巨大資料館に収められている極秘テープで、人間の陰の部分を示した犯罪録。今まで人間がおこなってきた罪の中でも最も残酷で非道なものが何万時間という量で記録されているそうだ。
この説明がなされたコマには、背景に「黒ノ章」とラベルに記されたVHSらしきビデオテープカセットが描かれていた。どうも作中描写では「大量のビデオテープシリーズ」というわけではなく一本のビデオテープカセットのようであり、そこに「何万時間」も記録されているという事は通常のビデオテープではなく霊界ならではの不思議アイテムなのだろう。
これを普通の人が見ると五分もたたずに人間の見方が変わってしまうとのことで、内容の過激さ故に霊界の中でも限られた者しか見ることができないらしい。
『幽☆遊☆白書』内の「魔界の扉編」(または「仙水編」や「仙水忍編」とも呼ばれる)のメインの敵役「仙水忍」はかつて霊界からの役目を受ける「霊界探偵」として活動していたが、ある時「人間が妖怪を惨殺して楽しむ」という凄惨な光景を目の当たりにして激しく動揺。人間そのものに疑問を持ち、この黒の章に異常な興味を示し始めたのだという。
仙水に「黒の章」を見せられたキャラクターとして、仙水の仲間の一人である少年「御手洗清志」が登場する。彼もまた「黒の章」に感化されて「自分も含めた人間は皆死ぬべきだ」と考えるようになっていた。御手洗の供述内容によれば、具体的には人が楽しみながら人を虐殺する光景などが収録されているようである。ただし、人間への嫌悪感だけでなく映像内で殺されていった人々への理不尽な罪悪感なども刺激されてしまったようで、御手洗は明らかに精神が耗弱していた。
『幽☆遊☆白書』内で「黒の章」が初めて解説されたシーンにおいて、解説したキャラクター「蔵馬」は「黒の章」についての説明に「(飛影が欲しがってました)」と言い添える。
実際、「魔界の扉編」のエピローグでは飛影が「黒の章」らしきビデオテープを戦利品として手にしているらしいワンカットが描かれている。
このことについて、『幽☆遊☆白書』のファンからは「なんで飛影はこんなもん欲しがってたのか」などと考察の種になる事もある。
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最終更新:2025/01/07(火) 14:00
最終更新:2025/01/07(火) 13:00
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