那智勝浦町とは、和歌山県南東部、三重県近くに位置する町である。
名の通り、昭和中期に那智町と勝浦町とその他の町村が合併して誕生した町である。
那智勝浦町は和歌山県の町である。主な産業は漁業と観光業。温泉とマグロと熊野信仰の町である。
海岸沿いの勝浦、宇久井、下里エリアでは、町全体が山と海に囲まれており、半島と小島によって守られた理想的な天然の良港を持つため、漁業資源が豊富(特に生鮮マグロの水揚げ高で有名)である。近年は生鮮マグロ基地として、南は沖縄から北は三陸沖までマグロ漁船が勝浦にやってくるようになっている。これは勝浦産というブランドに箔が付いていることや、優秀な保存、加工技術を持っていたりするからである。市街地にはマグロ料理を提供する店が30店舗以上あり、旬の1月~5月にはその味を求めて多くの観光客が訪れる。また、熊野牛でも知られ、熊野牛の名店がある。
また、温泉が湧き出ており、勝浦温泉、南紀勝浦温泉として関西、中京から宿泊客が訪れる一大温泉地となっている。これらの要素が合わさって紀伊半島でも有数の観光地として多くの観光客(平成17年度で174万人)が足を運んでいる。中でもホテル浦島の巨大洞窟露天風呂、「忘帰洞」は非常に有名で、一帯は紀ノ松島といわれる景勝地でもある。マグロだけでなく、太地と同様クジラ料理を提供する店も多い。
夏は海水浴客が多い。特にブルービーチ那智は本州太平洋側随一の綺麗な浜辺として知られ、快水浴場100選の特選に選ばれている。
内陸の那智エリアには熊野信仰の中核の一つである那智山に直瀑で日本一の落差を誇り、那智大社の権現でもある那智の滝があり、そこに熊野那智大社と西国観音霊場一番札所の青岸渡寺があり、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部となっている。
2011年9月には台風の影響による水害(「紀伊半島大水害」等と呼ばれる)で町内にある太田川と那智川が氾濫するなど、明治以来かと言われる程の強烈な被害に遭った。一部の観光スポットには利用不能となったものもあった。
ちなみに、千葉県にある勝浦市は那智勝浦町の勝浦が由来という説もある。
あと運が良ければ町内にある妙法山の展望スポット「富士見台」などからなんと富士山が見えたりもする。2001年には妙法山よりさらに北西にある「色川小麦峠」という場所からも富士山が撮影されており(その出来事を機に「色川小麦峠」から「色川富士見峠」と改称)、2015年現在はここが地上から富士山を見る事が可能な最遠地とされている。また、この色川集落は平家の落ち武者伝説が伝わる山あいの集落で、お茶の産地であり、色川茶は本州一の早摘み茶として根強い人気がある。
注:右の動画で紹介されている写真は、「概要」で述べた「妙法山富士見台」や「色川小麦峠」から撮影されたもの。妙法山富士見台は2011年の水害によって一時利用不可能となっていた時期もある。
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2025/01/11(土) 08:00
最終更新:2025/01/11(土) 08:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。