終身雇用とは、労働に関する言葉である。
使用者が労働者をいったん雇用したらその労働者が定年になるまで雇用しつづけることを終身雇用という。
政府や国会や裁判所といった公権力による解雇規制によって終身雇用が実現することが多い。
その他にも、使用者が自主規制をして自らの解雇権を封印することで終身雇用が実現することがあるし、使用者が労働組合の要求を受け入れて労働協約を結ぶことで使用者の解雇権が制限されて終身雇用が実現することがある。
終身雇用の長所は、使用者の解雇権が制限されることで労働者が使用者を恐れなくなり、労働者が仕事をするに当たって使用者の機嫌をとることに気をとられなくなり、労働者が職務専念義務を果たしやすくなるところである。
また、終身雇用の長所は、使用者の解雇権が制限されることで労働者が使用者を対等の存在と認識するようになり、組織内で平等意識が生まれ、組織が平等社会や無階級社会に近づき、労働者が使用者に対して遠慮無く積極的情報提供権(表現の自由)を行使する組織風土になり、組織内で情報の流通が活発化して組織の実力が向上するところである。
また、終身雇用の長所は、労働者の収入が安定し、労働者が銀行から借り入れしやすくなり、労働者が自動車や住宅のローンを組みやすくなるところである。
終身雇用の短所は、収益を高められそうな好景気の時に企業が雇用をためらうようになり、企業の規模が大きくなりづらくなり、企業がスケールメリットの恩恵を受けづらくなるところであり、自由貿易にともなう安価な外国製品との競争をすることが難しくなるところである。
また、終身雇用の短所は、収益の下がる不景気の時に企業が解雇できなくなって企業の費用が一定になり、株主の利益が失われやすくなり、株主資本主義を維持できなくなるところである。
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最終更新:2024/12/23(月) 14:00
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