清めの塩とは、その名のとおり相撲をとる場所の土俵を清める(聖なるものにする)ためにまかれる塩のことである。力士が土俵入りの前に手に塩を取り、それを土俵上にまく。
相撲がいつ頃からはじまったのかは、はっきりしていない。少なくとも古事記や日本書紀には相撲らしき(足技があったりと現在の相撲と違うのであくまで「らしきもの」である)ものの存在が記されている。時代が下り、大和朝廷のころになると相撲は神社で行われるお祭りの一環として執り行われるようになった。すると自然と相撲の勝敗によって人々は五穀豊穣や豊漁を占うようになった。
当時の人々にとって豊穣や豊漁は、そのまま命に関わることであるから(それらがうまくいかないと餓死する可能性があった為)占いと言ってもその重要度は現代とはかなり違う。その際に用いられたのが「神聖な占いの場を場を清めるための塩」 いわゆる清めの塩である。
その風習が現代の相撲にも受け継がれ(占いの風習がなくなっても)力士が取り組みの前に清めの塩をまく習慣は残っている。もっともそれは、形骸化した儀式でありパフォーマンス的な部分が多い(幕下の力士しか塩をまくことができない、時間に余裕があるときしかしない、など)
鰯の頭も信心からなどと言うが、清めの塩をまいたところでその場が神聖なものとなるかどうかは個人の受け取り方次第だろう。
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最終更新:2024/12/23(月) 19:00
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