池添謙一(いけぞえ けんいち)とは、JRAに所属する騎手である。愛称はikze、ゾエなど。
1979年7月23日生まれ。元騎手・元調教師の池添兼雄を父に持つ。奥さんは元タレントの堀あかり。父だけでなく実弟の池添学も調教師(ヴィクティファルスのスプリングSなど兄弟コンビでの勝利も複数。お互い「まー」「けん」と呼び合う仲だという[1])、実妹の池添美幸もバレット(騎手の助手)、甥の池添陽もポニー競馬の東海チャンピオンと、一族は競馬・乗馬関係者揃いとなっている。
競馬学校に14期生として入学。同期には白浜雄造、酒井学などがいる。一期上の武幸四郎とは入学前に一緒に競馬場へ行ったり、乗馬センターに通うなどの付き合いがあった。二期上には福永祐一がおり、福永の卒業時に鞍をプレゼントされている(その鞍は現在も勝負鞍として愛用中。)
1998年に騎手デビュー。デビュー年には最多新人騎手賞を獲得した。
2002年には桜花賞で13番人気のアローキャリーに騎乗し、G1初制覇。その後、デュランダル、スイープトウショウなどをG1制覇に導く。特にデュランダルに騎乗しG1制覇に導いたことが、後述するドリームジャーニー、オルフェーヴル兄弟に騎乗するきっかけとなった。(サタうま!より)
2008年にそれまで主に蛯名正義、武豊が騎乗してきたドリームジャーニーの主戦を任せられることになり、翌年2009年にはドリームジャーニーとのコンビで宝塚記念、有馬記念と春秋グランプリG1を制覇。
2011年はドリームジャーニーの全弟オルフェーヴルとのコンビで、皐月賞・日本ダービー・菊花賞をすべて制覇。史上最年少の三冠ジョッキー(32歳3ヶ月)に輝くと同時に、五大クラシックG1完全制覇をも成し遂げた。更にカレンチャンでスプリンターズステークス、エイシンアポロンでマイルチャンピオンシップ、オルフェーヴルで有馬記念を制覇。武豊(2005年)、安藤勝己(2007年)に並んで当時の年間G1勝利最多タイ記録である6勝を挙げた(現在の記録は2018年にC.ルメールが記録した7勝)。
2014年は重賞未勝利に終わり、連続重賞勝利が14年で途切れた。
2015年には史上29人目のJRA通算1万回騎乗を達成、ジャパンカップではショウナンパンドラで勝利を挙げた。
2018年の有馬記念では、ブラストワンピースに騎乗し他馬の追撃をクビ差で凌ぎ勝利。この勝利でグランプリレース7勝目となり、武豊の記録に並んだ。
2019年のマイルチャンピオンシップでは、騎乗停止の福永祐一に変わりインディチャンプで出走し勝利。同レースの歴代最多勝利となる4勝目を挙げた。
2020年の安田記念ではグランアレグリアで出走。アーモンドアイやインディチャンプ、ノームコア、アドマイヤマーズなど、錚々たる顔ぶれであったが見事に勝利を収める。
レース中には他馬のキックバックで飛んできた芝の塊が右目付近に直撃・負傷してしまい、右目は見えず意識もあわや脳震盪という状態(本人曰く「頭の周りに星が回ってるアレ」に近い感覚[1])であったが、気迫で勝利を掴んだ。レース後のインタビューでは、試合後のボクサーのように右目を腫らしながらインタビューに答えていた(実際の写真)。
2022年、安田記念において前年の桜花賞からコンビを組んでいたソングラインで丸2年ぶりのGI勝利。このコンビは前年のNHKマイルカップにて勝利目前のハナ差でシュネルマイスターに惜敗した過去があったが、この年の安田記念では彼相手に同じコースでクビ差勝利を掴み、見事リベンジを果たすという熱い展開となった。
ドリームジャーニー・オルフェーヴル兄弟やスイープトウショウ、デュランダルとのコンビにおけるレースぶりから、追い込みが巧いジョッキーというイメージが強い。その他、ヤマカツスズランやカレンチャンなど、先行競馬を持ち味とする馬でも結果を残している。
また大舞台に強く、グランプリレースである宝塚記念と有馬記念で合計7勝を挙げており、有馬記念4勝は最多記録。「平成のグランプリ男」とも呼ばれている。
パドックの騎乗前にはジャンプをする習慣を持っているが、これは本人曰く肩の力を抜くためだそうで、友人の松井繁競艇選手から学んだルーティンだという[1]。
どうも気性難の馬に縁があり、スイープトウショウはじめ気性難馬たちに手こずらされたエピソードは数知れず。本人は「そんな馬ばっかり回ってくるんですよね……[2]」と愚痴をこぼしているが、それはそうした馬たちをしっかり導いて結果を出しているからこそ。重賞勝利まで導くことも多々あるため、気性難馬の駆け込み寺と苦労人としての評判は年々色濃くなりつつある。NHK番組の「アスリートの魂」でも「気性の荒い馬に定評がある。」と紹介されており、YouTubeの「netkeiba ネットケイバ公式」チャンネルの「クセ馬図鑑」シリーズでは、レギュラーとは言われていないはずだが毎回ゲストとして登場。騎乗経験のあるオルフェーヴル、スイープトウショウ、デュランダル、メイケイエール、ハギノモーリス、ビジンを全5回に渡り解説を行った。
また、クラシック三冠制覇のパートナーであり、騎乗した気性難馬の代表格として挙げられるオルフェーヴルには、新馬戦と菊花賞のゴール後に振り落とされるという珍事まで経験させられた。本人の話では日本ダービー直後にもラチに突っ込まれそうになったらしい。
かなり涙脆く、GI勝ちの後に泣いてるシーンが良く映る。最近でいうと、2009年有馬記念勝利後の大号泣が有名。あとレースの大小に関わらず、勝利後にガッツポーズ等をする姿がよく見られる。GI勝利時は必ず天を指差すポーズを取るが、これは亡くなった祖父母とおじの葬儀の時に約束したことなんだとか[2]。
これらの見ようによっては大げさ過ぎるパフォーマンスや、2008年オークスにおける斜行事件などの悪いイメージが災いしてか、動画コメントや2chでは「キモい」とか「キモ添」とか散々な事を言われていたりする。ただし顔そのものがキモいかというと別にそうでもなく、芸能人でいうと堂本剛っぽい感じである。
本人曰く結婚するなら乗りやすく大人しく美人でレースに問題ないのでカレンチャン。(メイケイエールはヨイショすればいいので彼女までなら、スイープトウショウはわがままなので彼女にするのは嫌)
2018年夏、北海道・STVのローカルワイドショー「どさんこワイド179」の人気コーナー「お絵描きですよ!」に一般男性として出演。通りがかりにたまたま声をかけられたとかではなく、勝浦正樹に連れられて自分から出演しに行ったそうな。制限時間内にお題の絵を描いて電話を掛けた相手に答えてもらうというコーナーなのだが、札幌競馬場の調整ルームに電話を掛けて丸山元気に答えてもらっていた(ちなみに描いたのは「あんみつ」。丸山は当てられず、「絵心が本当にない」と言われたそうな)。なお、STVのスタッフは最後まで騎手だと気付いていなかったらしい。
中央競馬の三冠達成騎手 | ||
クラシック三冠 | 牡馬三冠 | ★小西喜蔵 | 蛯名武五郎 | ★栗田勝 | 保田隆芳 | 増沢末夫 | 武邦彦 | 郷原洋行 | 田島良保 | 菅原泰夫 | 中島啓之 | ★吉永正人 | ★岡部幸雄 | 柴田政人 | ★南井克巳 | ★武豊 | 河内洋 | 四位洋文 | 横山典弘 | ★池添謙一 | 内田博幸 | 岩田康誠 | 川田将雅 | ミルコ・デムーロ | クリストフ・ルメール | ★福永祐一 |
---|---|---|
牝馬三冠 | 前田長吉 | |
変則三冠 | 前田長吉 | |
中央競馬牝馬三冠 | 嶋田功 | 横山富雄 | ★河内洋 | 松永幹夫 | 武豊 | ★幸英明 | 本田優 | 池添謙一 | 安藤勝己 | ★蛯名正義 | 岩田康誠 | 福永祐一 | ★クリストフ・ルメール | ★松山弘平 | ★川田将雅 |
|
古馬三冠 | 春古馬 | 達成者無し |
秋古馬 | 和田竜二 | オリビエ・ペリエ | |
★は同一馬による達成者。変則三冠、古馬三冠は同一年達成者のみ。 | ||
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