武器物語3(剣)とは、PS3用ゲーム「ドラッグオンドラグーン3」に登場する武器に付随する物語である。
ここでは、剣に関する武器物語を列挙する。
過去シリーズ含むネタバレ全開なので、未プレイの方は全力で回れ右する事をお勧めする。
森の奥深く泉のほとり。
ある日少年は、足にケガをした蒼い目の白馬と出会った。
少年は毎日白馬の元に通い、足の治療を続けた。
五日目には白く美しい毛並みを好きに触らせてくれるようになり、
十日目には深い蒼の瞳に信頼を込めて少年を眺めるようになり、
ある時突然白馬は姿を消した。
少年は怪我が治ったのだと喜び、一緒に走りたかったと泣いた。
その後白馬と再会することなく数十年経ち、少年は老人となった。
もう歩けなくなった老人は、孫に白馬の話を聞かせてやった。
「あの背に乗って共に駆けたかった」老人が口にした途端、
空に雲が広がり雷鳴と共に馬の嘶きが聞こえ、老人は消えた。
光芒の中、駆けあがる白馬の背に跨る人影を見た者がいるという。
ある村に嘘ばかりつく男がいた。
振るえもしない剣を腰からぶら下げ魔物を倒すと吹聴していたが、
嘘ばかりの男にやがて村人の誰も信用しなくなっていった。
ある日村に旅人が訪れ、魔物の棲家までの道案内を乞うた。
村人達が皆渋っていたところ、嘘つき男は道案内を名乗り出る。
「俺がお前を必ず魔物の元に連れて行ってやろう」
男は嘘ばかり教え、旅人はその度道に迷う。何度繰り返しても、
旅人は男を疑うことなく迷い続け、とうとう男は根負けし、魔物の元に案内した。
男は咄嗟に魔物から旅人を庇いケガを負う。
「ついにお前を案内してしまった。嘘をつけない俺はお終いだ」
男はそうして息絶え、旅人は魔物を倒して英雄となった。
それから英雄は共に魔物を倒したという友の剣を腰に下げている。
鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄
鉄の塊は鍛え上げられる。堅さこそ戦場での強さだったから。
鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄
殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺
鉄の塊は殺しまくる。それが彼の存在する意味だったから。
殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺
肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉
鉄の塊は命を奪う。そうすれば願いが叶うと思っていたから。
肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉
血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血
鉄の塊は血の涙を流す。もう人には戻れない事を知ったから。
血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血
女は二度失った。
最初は、大切な祖母を。
二度目は、大切な友を。
女は殺した。
彼女から大切なモノを奪った敵を。
彼女に復讐の呪いをかけた敵を。
女は失った。
復讐の為に戦う意味を見失っていた。
殺戮の中で生きる意味を見失っていた。
女は夢を見た。
暗い洞窟の中。
いつか訪れる死の先で、大切な人に会える夢を。
不器用な王子がいた。
恋愛も政治も苦手だった。人と関わる事が苦手だった。
裏庭で剣の素振りをする事だけが王子にとって安息の場だった。
毎日の素振りが百回を越えた頃、王子は自らに力がついてくる事を感じた。
力は自信となり、不安を吹き飛ばしてくれた。
王子は剣術の道へとのめり込んでいった。
毎日の素振りが千回を越えた頃、政治と謀略の苦悩を忘れる事が出来た。
権力も金はいつも嘘と裏切りを運んできたが、剣は嘘をつく事も裏切る事も無かった。
毎日の素振りが一万回を越えた時、全ての苦悩から開放された。
何もかも剣にゆだねれば楽になれる。そう感じられた。
剣に逃げ込んでいる自らの姿に、王子が気付く事は無かった。
何故、私は子供を失ったのだろうか。
何故、子供は死んでしまったのだろうか。
何故、こんな罰を受けなければならないのだろうか。
他の家の子供達は生き残ったのに、私の子供だけがどうして?
いっそ他の子供達も死んでしまえばいいいいのに・・・・・・
いや、こんな考えはいけない。みんな大切な命なのだ。
失われた私の子供も、失われなかった余所の子供も、護らなければならないのだ。
だが、この狂乱の世界でどうやったら可愛い可愛いカカわいいい子供達を護る事が出来るのだろうか。
そうだ、守る為には一つになればいいのだ。
幸いにも、世界には子供達がたくさんいるだからひとつになるためにこのくちで噛みしめながららら可愛いわたたたたしの赤チャンンンンンアァァア
大理石でできた剣は鍛冶屋の熱き魂を受け継いでいた。
戦に猛り、血に飢え、闘いを渇望する者に振るわれる事を心の底から待っていた。
けれど自ら熱を生み出す灼熱の刀身は、
戦いに明け暮れる者が手に取ったとしても、全て焼き尽くしてしまう。
剣は待ち侘びていた。滾る心を諌め導く、力強い心を。
剣は待ち望んでいた。己が刀身に血を通わせる、猛き者を。
やがて待ち望んだ相手の生命を奪うとしても、それでも剣はひたすら待ち続けていた。
己が魂を納める器。氷のような永遠を。
私の体は月に一度決まって血を流すのでとても汚い。
他の人よりも体は細く、力もなく、歪に歪んで脆く醜い。
他の人と違う私を、他の人達はとても乱暴に扱う。
力がないから仕事もできず、あまり役に立たない私はずっと地下室で今日も乱暴に扱われるのを待つばかり。
疲れきって見る夢の中で、私の身体はとうとう血すらも流さなくなる。
気持ちが悪い。気持ちが悪い。気持ちが悪い。気味が悪い。
夢の中、今日も私を乱暴に扱う人が現れた。
その人が私を痛めつける為に持参した武器を奪い取る。
夢の中で、相手を何度も何度も殴った。
もう動かない赤くなった相手を見て、私以外の人も血が流れることを知った。
私もこの人と同じ人間だ。嬉しさのあまり、初めて心から笑った。
私が仕える王子が守るべき国は、彼が王になる前にそれはひどい戦争で滅びてしまいました。
あろうことか裏切り者がいたのです。
私が仕えた王子は健やかに成長し、強く美しい青年となりました。
再び国を再興すべく決起し、見事目的を果たし王となったのです。
それはもう素晴らしい国でした。
けれどその国も既に滅びて地図にも載っておりません。
王も国が亡びる時に逝ってしまわれました。
こちらがあの方が生涯手放さなかった形見の飾剣でございます。
ああ、王が終ぞ私を疑う事なく逝ってしまわれたのが心残りです。
どこにでもある他愛のないお話でございます。お恥ずかしい。
お客様、あんたはお目が高い。こちらは遠い異国の刀剣ですよ。
曰くつきでね、遠い異国の昔話さ。
魔物を退治した勇敢な若者があまりに人望を集めたものだから、王に疎まれちまったのさ。
若者は過酷な討伐の旅に出されて以来、
一度も国に戻ることは許されず、そのまま討伐先で帰らぬ人となったのさ。
ただ一人の家族である妹の手元に戻ったのは、若者が愛用したこの刀だけ。
美しく成長した妹は王の妾となり、寝所に持ち込んだこの刀で王を殺害し、妹も自害したって話さ。
それ以来この刀を持つ者は、復讐を果たすって話でね・・・・・・で、お客様?どうしたんだい?
なぜあんたは刀を構えるんだい?復讐?私はただの武器商人さ!
うちの剣で家族が殺された?知るもんか!武器なんてただの道具、
それを誰がどう使うかなんて私には関係ない!やめろ!やめっ
白い石が隙間なく高く積み上げられた古い塔がありました。
その塔の中に、一人の少女が暮らしていました。
世話役が誰も話しかけないので、少女は言葉を知りません。
永い幽閉生活の中、世話役達は掟に従い誰も少女と目も合わさず、
まるで彼女が存在しないかのように振る舞い続けておりました。
しかし、ある大飢饉の年に、村人達が塔に攻め込んできたのです。
世話役を一人残らず殺し、塔の最上階に棲む少女に武器を向け
「忌み子め」「飢饉はお前のせいだ」と罵詈雑言を口にしましたが
言葉を知らない少女は、何を言われているのか分かりません。
例え殺意でも初めて自分に向けられた声に、少女は喜び、
短剣で柔らかな胸を貫かれた時も笑顔のままでした。
これは村人の為に神への供物として幽閉され、何も知らぬまま死んだ少女のお話。
昔々、ある所に仲の良い三人の少女がいました。
政略結婚が当然で、女性が自由に生きるのは難しい時代でした。
けれど三人の少女は「共に純潔を守りましょう」と誓いました。
少女の一人は豊かな金髪の華やかで美しい娘でした。
彼女は長い髪を切り、亡き兄の代わりに隊を率いて敵地に赴き
信頼する従者の男に背を預け立派に戦い、戦死を遂げました。
少女の一人は黒髪の涼やかで麗しい娘でした。
本を愛した彼女は貧しい家の青年と想いを交わすもどうあっても報われぬと知り、
二人で海に身を投げ入れ戻らぬ人となりました。
最後の一人は、亜麻色の髪をした愛らしい娘でした。
他の二人がとうに誓いを破り純潔を失っていたなど露知らず
死するまで頑なに純潔を守り通し、一人で老いて病死しました。
私の名前はスリイ。ウタウタイの四女。
私が作られたのは・・・・・・何番目?
つぎはぎだらけの体を丁寧に縫い合わせた。
ふふふ、可愛い可愛いお人形さん。
手足がちぎれても大丈夫。
またつけてあげるから。何度でもなおしてあげる。
1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ。
私の可愛いお人形が今日もまた1つ増えました。
美しくは佇まい。
歪むのはいつだって、見えない心。
願うは人々の幸福。
蔑むのはいつだって、数多の虫。
溢れる緑の息吹は全ての生命に祝福を与え、
輝ける蒼の清流は全ての生命に恩恵を与える。
そこは花が咲き、小鳥囀る、命に満ちた約束の地。
突如その地に現れた各地の軍勢が土地を巡って争い、
踏み荒らされた大地は彩りを欠き、祝福も恩恵も失い、
枯れ果てた大地には屍が折り重なるようにして山になっていた。
時は経ち屍は草木が覆い、やがて花が咲き、
いつしか鳥の囀りと小川のせせらぎが響く豊かな大地となった。
大地に突き刺さった一振りの美しい剣が、唯一の戦の名残だった。
大地から剣を抜いた若い王は、笑みを浮かべ声を張り上げた。
「この豊かな地を我が国の領土としよう!」
再び争乱が始まるのか平穏が保たれるのか、それはまた別のお話。
村に宣教師がやってきた。はじめは胡散臭がっていた村人達も
宣教師の素直な物言いと素敵な笑顔に安心し彼を村に招き入れる。
やがて心を許した村人達は、宣教師にあるお願いをした。
村では顔の美醜が全ての価値だった。
美しい者は貴族のように振る舞い醜い者は奴隷のような扱いを受けていた。
醜い者達は宣教師に「助けて欲しい」と泣きながらすがりついた。
素敵な笑顔の宣教師が醜い者達に手をかざす。すると、彼等の顔が変化した。
それは素敵な笑顔の宣教師と瓜二つの顔だった。
驚く村人達の顔を次々と宣教師は自分の顔と同じにしていった。
そして村人達は全て同じ顔になった。
男も女も子供も老人も全て宣教師と同じ、素敵な笑顔を持った顔になった。
彼等は泣くことも怒ることもなくなり、虚ろな笑顔で村は埋め尽くされていった。
自分が生きている価値を見いだせなかった。
祈る神がいるのであれば、殺す気でいた。
命を奪う時も何も感じなかった。
罪とか罰とか考える気にすらならなかった。
私は子供のように待ち望んでいた。
この生命が奪われる、その瞬間を。
旅のお方、この村に来たのならあの歌を聞いて行くといいよ。
気のいいオカミと気立ても見た目も良い娘が出迎えてくれるさ。
料理も酒もなかなかのもんだ。
旅のお方、あの店で一番素晴らしいのは娘の歌さ。
娘の歌声を聞けば世の中にある嫌なことを忘れられる。
娘はもう一人いるんだけどね、二人の歌を聞けたら本望さ。
おや旅のお方、随分と久しぶりじゃないか。
またあの娘達に会って来たのかい?
あんたも好きだねえ、もう何十年と前の話じゃないか。
旅のお方、あの店の娘達の姿が変わらないのが不思議なのかい?
あれは娘達が産んだ子供が成長したのさ、分かるだろう・・・・・・?
そうに決まっている、何十年と変わらないなんてありえないさ。
彼は罪を犯した。
続く飢饉に増加の一途を辿る徴税、行方をくらました両親。
やせ衰え行く弟妹達のために彼は罪を犯した。
彼は手に入れたパンと牛乳を5人の弟妹に分け与えた。
幼い弟妹に全て与え、彼はパンも牛乳も一切口にしなかった。
少しでも味わいたいとずっと咀嚼し続ける弟妹を眺めていた。
彼は罪を犯した。
やがて彼が豪商からパンと牛乳を盗んだことが露見したが、
断罪されたのは盗んだものを口にした幼い弟妹達だった。
幼い弟妹達は首と胴が汚く分断され路上に転がっていた。
鞭打たれた体で一命を取り留めた彼は、あばらが浮き上がる弟妹のやせ衰えた体を眺め、
やがて声なき声をあげたのだった。
二人でだから生きられると思った。
トウという名の示す通り、二人で生きていくのだと。
手を繋げば分かり合えた。
何も恐れるものなどないと信じられた。
二人の時間は永遠に続く筈だった。
小さな命を守るように末永く生きる筈だった。
私の中で壊れる音がする。もう戻らない。
全ての喧騒が遠く、暗闇に沈む音を聞いた。
あっ。だめだヨナ。座って食べなさい。
走り回ったらせっかく焼いたパイがこぼれるだろ。
ほら、言った先からポロポロポロポロと。
エミールも座るんだ。何クローゼットを漁っているんだ。
さっさとスープを片付けてくれ。
そこに入っているのは俺とヨナの下着だけだ。
カイネはどこ行ったんだ? え? 食べたりなくて食材探し?
さっき渡した豚の丸焼きはどうしたんだ?
は? もう食った?
まどろむ夢の中。
失われた自分と、失われた世界と、失われた人達を想う。
もう手に入らない、あの幸せの光を。
お兄様を困らせてはいけない。
剣術の稽古にお忙しいのだから、遊んで欲しいなどという私のわがままに付き合わせてはいけない。
お兄様を困らせてはいけない。
政治のあれこれにお忙しいのだから、お話をしたいなどという私の贅沢に付き合わせてはいけない。
お兄様を困らせてはいけない。
他の国と戦う事でお忙しいのだから、悩みを聞いて欲しいという私の苦労に付き合わせてはいけない。
お兄様を困らせてはいけない。
この胸の中に秘められた黒く淫らな想いを悟られてはいけない。
そんな姿を見られたのなら、命を絶たなければいけないから。
いやだなあ。まさか、このくらいの剣を使いこなせない・・・・・・
なんて事はないですよね?だって恥ずかしすぎますよおぉお?
何せ私ですら軽々と操れるような簡単な剣ですから。
んんんんん?
私レベルの使徒になると強い事はもちろんこの素晴らしすぎる美貌で敵も骨抜きになってしまって・・・・・・
あ、貴方の活躍する機会が無くなってしまいますね、あはははは!
いやあ、やはり何と言ってもお金こそが全てですよねぇ。
え?もちろん私は莫大な資産を持っていますよおぉお?
安全の為に自分ですら取り出せないんですけどねぇええ。
え?強さや美しさや金以外に大切なモノがある?
またまたあぁあ?冗談でしょうぅ!
・・・・・・そんなモノある訳ないじゃないですかぁあああああああ?
むかしむかし、荒廃した大地に雷鳴轟く荒れた空が続く、まるで地獄のような領地がありました。
領主は次々と変わり、領民は飢えと天からの落雷に命を落とし続けていました。
ある日若き勇猛な領主が現れ、この地を開拓し豊かな土地にすると誓いをたてました。
領民はみな疲れ切っていたので若き領主を誰も信じず、あざ笑う者さえいました。
若き領主は鍛冶屋に白銀の剣を作らせ、処女の娘達に三日三晩祈りを捧げさせると、
雷鳴と吹き荒ぶ嵐の中、小高い丘で剣を掲げ地面に突き刺しました。
轟音と稲光が続く嵐の晩の翌朝、初めてその地は晴れました。
小高い丘に領主の姿はなく、一本の果実の木が生えていました。
白銀の剣を幹に包み込んだ木は、時々ごろごろと鳴るそうです。
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最終更新:2025/01/07(火) 14:00
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