有馬菜々(ありま なな)とは、ライトノベル『マリア様がみてる』及びそれを原作とするアニメの登場人物である。
第21巻「妹(スール)オーディション」から登場。福沢祐巳より2学年年下で、初登場時はリリアン女学園の中等部3年生だった。三人の姉をもち、いずれもリリアン剣道部のライバル太仲女子高の剣道部員であり、彼女だけが祖父の養子となり名字も「田中」から「有馬」に変わっている。剣道の試合を観戦した時に、江利子から妹(プティ・スール)を作るよう迫られた島津由乃と偶然出会い、その場に江利子も駆けつけた際に由乃から妹と紹介されてしまう。その後中等部であることが明らかになったため、即座に姉妹になるわけにはいかなかったが、学校外で次第に由乃と行動をするようになり、剣道の試合を通して由乃のお姉さまである支倉令からも認められるようになる。果たして、リリアン高等部に進学すると、黄薔薇さま(ロサ・フェティダ)に就任した由乃の妹となり、1年生にして黄薔薇のつぼみ(ロサ・フェティダ・アン・ブゥトン)となった。
菜々は外見や声のみならず、面白いことを見つけると止まらないところなど、江利子をそのまま小さくしたようなキャラクターである。由乃が妹に選んだのが、彼女が最も苦手としている江利子とそっくりなタイプというのも、何とも皮肉な話である。それはともかく、はきはきして明るい性格であり、由乃をはじめ先輩達を立てるなど器用で要領も良い菜々は、由乃から未来の妹として山百合会に紹介された際、皆から歓迎されて本人もすぐに馴染むようになった。山百合会の若手のホープとして、彼女がこれからも大いに貢献することは想像に難くない。
そんな彼女の不運は、あまりにも登場するのが遅すぎたことである。まだ中学生だったこともあり、リリアン高等部で起こるイベントや事件にもあまり関わることができず、ようやく山百合会のメンバーになった途端、肝心のマリみて本編が事実上完結してしまったのである。そのため、菜々のキャラクターを充分に生かすことができなかったのが残念でならない。アニメでも四期からの登場となったが、尺の都合上祐巳と松平瞳子のストーリーが重視された結果、出番が大幅に削られてしまい、次回予告で辛うじて黄薔薇ファミリーのエピソードが語られる程度に終わってしまった(このため、その補完はドラマCDで補われている)。
こうした不遇な部分も多い菜々だが、ファンアートの数は決して少なくない。マイペースで怖いもの知らずな性格故か、由乃以上にアクティブなキャラクターとして描かれることも多く、かつて由乃が令を翻弄していたかのように、今度は菜々が由乃を振り回すパターンが多数を占める。キャラクター的にもおいしいところが多いので、不定期でも良いから新体制の山百合会による「マリア様がみてる」の新作が作られて欲しいと願っているのは編集者だけではないはずだ。
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最終更新:2024/12/23(月) 23:00
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