振り仮名とは (フリガナとは) [単語記事]

振り仮名(ふりがな)とは、漢字(かんじ)などを正(ただ)しく読(よ)むのを助(たす)ける文字(もじ)である。

ここではその表記(ひょうき)に使(つか)われる「ルビ」についても説明(せつめい)する。

概要(がいよう)

漢字(かんじ)は1つの文字(もじ)に複数(ふくすう)の読み方(よみかた)がある場合(ばあい)が多(おお)いが、ひらがなやカタカナでその読(よ)みを表記(ひょうき)する事(こと)で、誰(だれ)でも正(ただ)しく読(よ)むことができるようになる。

低年齢層(ていねんれいそう)向(む)けや外国人(がいこくじん)向(む)けメディアでは漢字(かんじ)、更(さら)にはカタカナ(かたかな)全(すべ)てに振り仮名(ふりがな)が振(ふ)られている事(こと)もある。

振り仮名(ふりがな)を表記(ひょうき)したい場合(ばあい)は以下(いか)の様(よう)にする。

単語(たんご)の後(うし)ろに括弧(かっこ)で振(ふ)り仮名(がな)を表記(ひょうき)する
ルビを振(ふ)る
振り仮名(ふりがな)を書(か)く欄(らん)を別(べつ)に用意(ようい)する

なお書類(しょるい)などで振り仮名(ふりがな)を書(か)く欄(らん)がある場合(ばあい)、「ふりがな」とあればひらがなで、「フリガナ」とあればカタカナで記載(きさい)するのが常識(じょうしき)である。

ルビ

昔(むかし)のイギリスでは、活版印刷(かっぱんいんさつ)で使(つか)われる活字(かつじ)に対(たい)して大(おお)きさごとに宝石(ほうせき)の名前(なまえ)をつけていた。その時(とき)「ルビー」と名付(なづ)けられたサイズが、後(のち)の日本(にほん)で振り仮名(ふりがな)に使(つか)われていた小(ちい)さな活字(かつじ)のサイズに一番(いちばん)近(ちか)かった。そこから文字(もじ)の周囲(しゅうい)につけた小(ちい)さな振り仮名(ふりがな)のことを、ルビと呼(よ)ぶようになった。

ルビを表記(ひょうき)することを「ルビを振(ふ)る」という。

()(かっこ)で表記(ひょうき)するのとは違(ちが)い、文章(ぶんしょう)に振り仮名(ふりがな)をつけてもどこまでが振り仮名(ふりがな)の範囲(はんい)なのか分(わ)かり易(やす)い。
例(たと)えば、()(かっこ)表記(ひょうき)だと

最終魔王の人類創世譚と神滅交響曲(ファルベルリキアマテルストーア)

のように最後(ラスト)の”神滅交響曲”部分(ぶぶん)の振り仮名(ふりがな)と捉(とら)えられる可能性(かのうせい)があるが、ルビを振(ふ)る事(こと)が出来(でき)るならば、

最終魔王の人類創世譚と神滅交響曲(ファルベルリキアマテルストーア)

のような表記(ひょうき)となり、誤解(ごかい)を避(さ)けられる。

また「具体的な人名(○○のヤロー)」や「具体的な場所(あそこ)」などの様(よう)に台詞回(セリフまわ)しだけだと読者(どくしゃ)にわかり辛(づら)いのでメインは具体的(ぐたいてき)な表記(ひょうき)をしておき、ルビで台詞回(セリフまわ)しとして表現(ひょうげん)するという手法(テクニック)も見(み)られる(逆表記(ぎゃくひょうき)の場合(ばあい)もあり)。

日本語(にほんご)に外来語(がいらいご)や造語(ぞうご)をルビを振(ふ)る場合(ばあい)、ルビが文字(もじ)としてはメインであり元(もと)の文字(もじ)がその意味(いみ)を分(わ)かり易(やす)くする為(ため)の補助(ヘルパー)という立ち位置(ポジション)になっている事(こと)も多(おお)い。その性質(せいしつ)から中二病(☩black his tory☩)とも相性が良い(ベストマッチ)。

ルビの振り方(ふりかた)で不良的(ヤンキーてき)・中二的(ちゅうにてき)などの独特(どくとく)な文章(ぶんしょう)の作り方(つくりかた)ができ、特徴的(とくちょうてき)なものは「ルビ芸(げい)」とも呼(よ)ばれる。難点(デメリット)として、アニメや実写化(じっしゃか)などのメディアミックスの際(さい)に映像(えいぞう)ではカットインや所謂(いわゆる)「シャフト演出(新房演出)」的(てき)な工夫(くふう)をしない場合(ばあい)、ルビによる特徴(オリジナリティ)は失(ロスト)われてしまう場合(ケース)が多(おお)い。

例(れい)

読(よ)み方(かた)が難(むずか)しい・特殊(とくしゅ)な漢字(かんじ)の補助(ほじょ)

案山子(かかし)
小鳥遊(たかなし)

当て字(あてじ)の読(よ)みの補助(ほじょ)に

日本語(にほんご)に外来語(がいらいご)や造語(ぞうご)を当(あ)てる、もしくはその逆(ぎゃく)

違(ちが)う意味(いみ)の言葉(ことば)を当て字(あてじ)

敵(とも)
巨人(でかいおっさん)
熱血指導(エクササイズ)
模倣(ヒール)・改悪(ヒール)・略奪(ヒール)

ニコニコ大百科(だいひゃっか)では

表示用記事名(ひょうじようきじめい)でヨミガナをわざとネタ色の強いもの物にするという遊びちょっとしたおふざけが存在(そんざい)する。

2022年(ねん)6月(がつ)22日(にち)よりruby タグが使用(しよう)可能(かのう)になったので、本文中(ほんぶんちゅう)にルビが振(ふ)れるようになった。

ルビの振り方(ふりかた)

下記(かき)をコピペCopy and Pa steして

ニコニコ<ruby>大百科<rp>(</rp><rt>だいひゃっか</rt ><rp>)</rp></ruby>

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ニコニコ大百科(だいひゃっか)

このような形(かたち)で表記ひょうきされる。
ruby タグで元(もと)の単語(たんご)が分断(ぶんだん)されると自動(じどう)リンクが働(はたら)かないので、必要(ひつよう)に応(おう)じて<a>タグを使(つか)って手動(しゅどう)でリンクすること。

詳(くわ)しい仕様(しよう)はブロマガの大百科でrubyタグとrtタグ、rpタグが使用可能になりましたを参照(さんしょう)。

ちなみに、この記事(きじ)のように全面的(ぜんめんてき)にルビをつけることは、記事(きじ)のメンテナンスに著(いちじる)しく支障(ししょう)をきたすので推奨(すいしょう)されない。あくまで正(ただ)しく読(よ)むのが難(むずか)しい言葉(ことば)に限(かぎ)って使用(しよう)することをお勧(すす)めする。