主人公席とは (シュジンコウセキとは) [単語記事]

主人公席とは、学園が舞台の漫画やアニメで主人公がよく座ってる席。

概要

具体的には『窓際の一番後ろの席』又は『教壇からみて右端一番後ろの席』。

アニメや漫画の主人公は高確率でこの席に座っている事が多く、例え席替えイベントやクラス替えなどが起こったとしても運命的な物が作用して再びこの位置になる。

更に主人公はその前の席(教壇から見て右端一番後ろからひとつ前の席)と左横の席(教壇からみて右端から一つ左一番後ろの席)にも配置される事も多く、その場合は男主人公の場合(メイン)ヒロインが主人公席に座っている事も多い。
男主人公が主人公席に座っている場合この席には(メイン)ヒロインが座っている事も多く、主人公席とセットでヒロイン席と呼ばれる事もある。

女主人公の場合は主人公席をヒロイン席と呼ぶ事もあるがややこしい為、以下の説明は男主人公とヒロインの組み合わせ前提で行う。(女主人公の場合「ヒーロー」「相手役」「王子役」など限定されていない為か男主人公に対するヒロイン席に対応する席の呼び名は今の所無い)

理由

背景の作画が楽
- アニメや漫画で恐らくこの位置になる理由の8割以上を閉めていると思われる原因。文字媒体でもメディアミックス化の際に主人公席だと判明(または改変)することがある。
- 主人公を前の席にしてしまうと主人公がその近くにいるシーンの度に後ろのイスや机が数十個(それ一つ一つがパースや縮尺地獄である)並んでいるのを書かねばならない。勿論モブ(とはいってもクラスメイトなのでメンバーが固定されているはずなので適当にするわけにもいかない)も大量に書く。
- これが主人公席になるとイス机数セット、後ろの壁、掃除道具入れ、ロッカー、窓あたりと作画コストがかなり抑えられる。
- クリエイターのコメント
演出や登場人物の行動に使い易い
- 文字媒体で採用される際はこの理由が大半だろう。
- 窓際だと窓の外を見るシーン(空を眺める・校庭を見るなど)に使い易い。
- 主人公とヒロインが授業中先生にバレずに会話ややり取りするのが不自然で無くなる。(これとか明らかにバレるだろ！ってのもあるが)また画面に2人以外の余計なモブが入り込まなくて済む。
- 一番後ろなので転校生が座る事になる空き机がたまたま隣にあってもおかしくないかも…？
- etc

使わない理由

主人公が先生
- 当然、教壇が定位置となるので主人公席にはならない。
- また、先生と絡むメインの生徒メンバーも会話のしやすさの為か前の列になることが多くやはり主人公席には座らない。
- 不良生徒は(勝手に席を決めたり奪ったりしてるからか)後ろの席の場合も多いが、教室から入退場するシーンの為か窓際では無く廊下側の方が多い…気がする。
教室の形が特殊
- 大学の様な階段教室は後ろの席をほぼ書かなくて済む。
  ファンタジー・SF学園物は非日常な雰囲気を出せる事もあり採用率が高い…気がする。
シーンや演出の都合
- 主人公席は日常・普通・停滞・退屈な印象の演出として使われ、そこからどう物語がころんでいくか…という言わば前フリな事も多い。その為、最初期から目的や個性が明確な主人公の場合はそのキャラクター性との乖離を生む事もあるのでそういった場合は避けられる。
- 主人公席以外の席でやりたいシーンや演出がある。
- 一枚絵では教室の雰囲気がその絵限りで伝える為か使われない事も多い。
主人公席以外でもコストがかからない
- ドラマの場合、一度机やイスは設置すれば画面に入るコストは変わらない。
  上記の主人公が先生というのも多いが。
- 3DCG モデルがあるので机や椅子を比較作画的コストをかけずに用意できる。
- また、教室がメインじゃないので余り描かないので…ということもあるだろう。