中国における自動車生産で特徴的な事は現地生産の場合、海外メーカーは単独資本が事実上認められず、民族系との合弁が義務付けられている事である。その為、例えばトヨタの場合は現地の自動車メーカーである第一汽車との合弁会社(天津一汽豊田など)からトヨタ車が生産される。その他、星の数ほどの地場メーカーが存在している。
また、日本では絶滅したオート三輪が多く走っており、恐竜化した日本のオート三輪に迫ろうかという程の大きさのオート三輪が地方を中心に多く走っている。
だいたいの人はこちらの方がメインになるだろうが、とにかくコピー車が多い。星の数ほどの地場メーカーから発売される自動車は日本車や欧米の有名な車を部分的にコピーしたものから、まるまるコピーしたものまで多く生産されている。ハイエースやコースターなどが多い。エンジンに関してはこれまたコピーエンジンから、まったく会社の違うエンジンを搭載するものなどがある。例えばハイエースボディに三菱パジェロのエンジンなど、なかなかカオスな状況である。いうまでもなく著作権?何それおいしいの?の世界なのでバンバンコピーして、中には全然トヨタとは関係ないのにハイエースを名乗るものもあったりで、悪貨は良貨を駆逐するが如くの状況である。
安全性に関しては非常にお粗末と言わざるを得ないものである。ヨーロッパにおける衝突実験においては前座席部の生存空間は0であり、キャビンの変形もひどいものである。前ドア部は完全にめちゃくちゃであり、本来ならば乗員の生命を守るエアバッグも凶器に変貌せんばかりにハンドルと共に乗員を襲う状況である。言うまでもなく星は0個であり、あまりのひどさに失笑さえ聞こえたほどである。流石にメーカー側も面をつぶされてしまったので、急遽安全対策を講じてやっと基準内に収めた(あくまで基準内です)なお、シートベルト取り付けアラームがなかったので、門前払いになった事もあったとか。
なお、これに関連した動画の中で黄色いセダンがペッタンコになるものがあり、中国車ではと言われているが、こちらはオーストラリアにおける実験であり、車種もGM系列のホールデン・コモドアであり、速度も160km/hである。同じようにトラックの画像もあるがこれもフォルクスワーゲン社のタイプ2と言われるトラックである。
あくまでこれらは民族系に見られるものであり、日欧米の合弁会社は基準が本国並みであるのでこんな事はない…はず。
こんな様子であるから当然日本で売れるはずもなく、今までの所、完成車が日本で走っているというお話は聞いた事がない。
が…これはあくまで乗用車のお話であり、それ以外になると少々違ってくる。かつてある中古車サイトには中国製のバスが売りに出されていた。また、近年はトライク規格に適合させたオート三輪が登場しているが、タイ製のトゥクトゥクベースの他にも、中国製のオート三輪がちらほら販売されている。他にも厳密には逆輸入の形であるが、バイクの世界では最新式のホンダ・スーパーカブは中国製となっており、また原付は少なからず中国に生産を移管しているモデルがある。他のメーカーも数の多少はあれど、似た状況となっている。この他、少なからずバイクでは所謂中華モンキーと言われるホンダ・モンキーによく似たバイクがキットモデルで販売されている。
完成車ではないが、トヨタの2AZ-FE型エンジンは日本製の他にも中国より輸出したものが存在し、日本製よりもトラブルが多いという噂が立っている。その他、最近までの円高傾向でいくつかのメーカーが中国製の部品を採用しているケースがある。
そしてバスの世界ではプリンセスラインの愛称で知られる京都急行バスが電気バスを一挙5台導入をした。BYD社製の「K9」という車種のバスで、世界中でその姿を広げつつある。車の世界でも特に国産率が高いバスにあって、試験的ではありながらも中国製のバスが導入された事は衝撃的であった。一応、これは初ではなく2010年頃に地方の事業者が1台導入した例はあるが、まとまった数ともなればこれが初である。
前述の通り、安全性はお粗末であるが、安価な乗用車と言う事で特に東南アジアでシェアを伸ばしている。2000年以降、日系メーカーが海外メーカーとの資本提携解消などで販売範囲が狭まった所に急速な発展に伴う海外進出で中国車はその姿を多く見かける事となった。
バスもまた東南アジアを始めとして、各地で見かける事が多い。これには価格の安さ以外にも、先進国が軒並み厳しくなる排ガス基準に適合させる為にハイテクデバイスを多様化した結果、高額かつメカニカルな部分が現地の技術レベルでは手に余る程になってしまった所に、単純な構造かつ悪路にも耐えうるように頑強に作られている中国製バスが注目されたものと思われる。
これもまた東南アジアを中心にその姿を増やしつつある。ここでは伝統的な鉄道車両ではなく、近年の物を紹介する。
元々、中国の鉄道車両の製造工場は国営企業であったが、2000年以降の分割民営化で一部の工場では輸出を行う所も出てきた。また海外メーカーとの提携も盛んに行われている。
バンコク・スカイトレインの増備車は長春軌道客車製の物を採用、ボンバルディア製のMoviaのライセンス生産である。この他、アジアを中心に各地で輸出されている。よく知られるのはCRHこと中国鉄路高速の車両群で、これらは日本の新幹線のE2系、アルストム社ETR600型などの海外メーカーのライセンス生産品を賄っているのだが、いけしゃあしゃあと独自技術と放言しており、責任所在も毎度のことながら不明瞭であったりと国威高揚という面が前面に出ているきらいがある。このように高度な技術を要する車両の製造はまだまだである。
掲示板
10 ななしのよっしん
2022/04/26(火) 22:15:26 ID: P0Rix7i/QB
紅旗も入ってるし国産で需要満たせる大衆車はともかく、お役所様方の公用車とか中国関連企業の社用車とかで地味に高級車として浸透していきそう
11 ななしのよっしん
2024/09/26(木) 21:35:25 ID: TZSlRiUBRT
案の定爆発してる模様
12 ななしのよっしん
2024/10/12(土) 22:54:03 ID: TZSlRiUBRT
東南アジアみたいな貧しい国は危険だとわかっていてもシナ車を買わざるを得ないんだろうな
人の弱みに付け入るところとかまさにシナの得意分野じゃん
急上昇ワード改
最終更新:2025/01/24(金) 21:00
最終更新:2025/01/24(金) 20:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。