門前払いとは (モンゼンバライとは) [単語記事]

門前払いについて語る事はなにもありません、お帰り下さい。

概要

概要とか、どうでもいいじゃありませんか、お帰り下さい。

門前とは出入り口であり、中に入るためには通らなければならない。しかし、来訪者に会いたくない理由があれば、通らせる必要はない。家主に断りなく入れば当然、不法侵入である。
そこから会うこと自体を拒絶することを意味する。

江戸時代の刑罰の一つに「門前払い」が存在する。
「島流し」や「江戸所払い」と同じ追放刑の一種だが、その罰し方はただ奉行所から放り出すだけの、最も軽い罰である。無罪者はちゃんと送りだすので罰と言えば罰。

警備員などが常駐している企業・工場・重要施設・イベント会場等においても、予約・権限・身元確認が十分にできない人物や車両などはセキュリティ上・安全上の理由で入れて貰えない場所が多い。出禁など店舗施設等にも用いることができる。

ゲームですぐに死んだり、建物や領域に入れないといった動画につけられる場合もある。

門前払いをして素直に引き下がれば犯罪ではないが、そうでない場合は問題となる。

刑法第130条　正当な理由がないのに、人の住居若しくは人の看守する邸宅、建造物若しくは艦船に侵入し、又は要求を受けたにもかかわらずこれらの場所から退去しなかった者は、3年以下の懲役又は10万円以下の罰金に処する。

住居…他人が日常生活を送る場所として利用されている建物で、ホテルや旅館の一室といった、一時的な生活場所も住居、アパートなどの共用階段や通路、屋上、屋根の上、庭なども住居に含まれる。
もちろん玄関前、敷地前も含まれる。

厳密には前半が「住居侵入罪」、後半が「不退去罪」の明文である。
- 本項目の趣旨で言えば後者だが、勝手に／無理矢理入ってきた場合は前者も適用される。

不審者だけでなく、訪問販売、宗教勧誘、新聞拡張員など「契約するまで帰らないぞ！」「要求を呑むまで帰らない！」「入れろやゴルァ！」といった居座りや要求にも適用され、不退去罪は「家・敷地に入れた後に実はアカン奴だったと気づいた」という状態でも効力を発揮するので覚えておくと良い。

当然ながら、ガチで悪質な場合は警察への通報もためらわないこと。

※真逆のパターン（帰さない・一定の領域からの移動を許さない）は監禁罪など。