ユベルとは、「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX」に登場するカード、またそれに宿る精霊である。声優は鶴ひろみと江川央生による二人一役。
アニメ第三期にて物語の根幹を成した存在。非常に珍しいゴールデンタイムに登場したヤンデレである。ニコニコ動画においては彼(彼女)本人よりもユベルが憑依したヨハン=通称ヘルヨハン(ラブヨハン、ヨハン・ヤンデルセン)の方が有名かもしれない。
遊城十代に歪んだ愛情をもち、その為にとある一連の事件を引き起こしてしまう。十代との決戦時には、十代に拒み続けられ自暴自棄になって魔法カード「超融合」によって十二次元宇宙全てと融合し、消滅させようと試みる。しかし、前世を知った十代と想いを通じ合わせ、「超融合」で十代の魂と融合する(俺とお前で超融合)。その後は十代を心から支えるツンデレスタンドとなった。
正体ははるか古代、十代の前世であった少年を護る為に自ら望んで「何者にも傷つけられぬ硬い鱗の鎧を身に着けた、二目とみられぬ醜い竜の姿」をした怪物に改造された子供である。この時点では純粋に十代に全てを捧げただけのように見える。しかし、カードの精霊となった後幼少期の十代を護る為にデュエルの対戦相手を次々昏睡させるという少々行き過ぎていた行為を行っていた。十代はそのことを憂い、ユベルのカードを海馬コーポレーションのロケットで打ち上げて、宇宙の優しい波動で心を治してもらってこようとする。だがそこで、第二期で存在が明らかになった「破滅の光」により邪心を与えられてしまった。夜な夜な苦しさを眠っている十代に訴えるも、その都度うなされた十代を心配した両親が最先端の医療技術でユベルに関する記憶を消去してしまう。更に、ユベルのカードが収納された人工衛星は事故により落下し大気圏に突入、そのまま燃え尽きてしまう。そこでの熱さ、痛み、苦しみを耐え切るために「これも十代の愛情表現」という解釈に至る。
…結果、『悲しみや苦しみ、痛みを与え合いそれらを共有する』という常軌を逸した愛情表現に目覚めてしまう(通称・ユベリズム)。ちなみに、アモン・ガラムとのやり取りを見る限り痛みや悲しみの与え方が一方的かつ受け手がいなくなってしまうのはユベル的にはお気に召さないようだ。→それっておかしくないかな?
などなど、上述したに状況に該当するセリフを初めとしたヤンデレ発言は枚挙に暇が無い。
なお、ユベル自身は「雌雄同体」。マジンガーZの「あしゅら男爵」同様、右半身が女性で左半身が男性の姿をしている。だが、男性であるヨハンの体に憑依していたため、男が男に対してヤンデレ発言を連発するという、ゴールデンタイムにあるまじきヤンホモ光景が展開されることになった。前世の性別はユベル諸説あるが、このような姿になったのは「友人としての親愛だけじゃなく、母親としての母性愛など十代に必要な全ての『愛』を得ようとしたのではないか?」という意見がある。
総じて、広義のヤンデレとして見た場合、宇宙まで巻き込んだスケールの大きさ・ぶっ飛んだ愛情表現・単一の枠に留まらない複雑怪奇な『愛』とゴールデンタイムどころか深夜アニメでも滅多にお目にかかれない強烈なレベルに至っている(まともな対抗枠がコズミッククレイジーサイコレズデビルぐらいと言われている時点でお察しください)。なんだかんだで最後は報われて何よりである。
その突き抜け具合ゆえに一部で強烈な人気がある一方、海外(4kids)では単なる逆恨み女性キャラにされてしまった。
「ユベル」の由来は、恐らく旧約聖書外伝の一つ「ユベル書(ヨベル書)」、またはユダヤ教で50年に1度の大贖罪の日である「ユベルの年(The Jubilee year)」からだと思われる。 また、進化系の名前に使われているドイツ語では「Übel(悪)」という発音の近い言葉が存在しており、十代との関係は超長編舞台劇「ニーベルングの指輪」に似ているという指摘もある。
カードの精霊だけあり、劇中では自身をカードとして使用している。一定条件を満たすことで徐々に「何者にも傷つけられぬ硬い鱗の鎧を身に着けた、二目とみられぬ醜い竜の姿」へと近づいていく。
全ての形態で共通するのが「攻守0の闇属性悪魔族」「相手から受けた痛みをそのまま返す」効果を持っている点。
破壊されても進化形態が次々と出てくる上に、戦闘ではほぼ無敵のためファンデッキの中でも非常にテクニカルで厄介な部類に当たる。
ただし、この手のカードのお約束として破壊しない除去(鬼畜モグラや最強のシンクロモンスターとかバリアンの騎士とか)にはとことん弱い、「スターダスト・ドラゴン」や「マテリアルドラゴン」などのこちらの効果のメタカードが強烈に刺さる、進化形態を呼び出す効果はタイミングを逃すなど弱点も多い。
ちなみに現在は禁止カードである「突然変異」を利用すれば、「ユベル」から「サイバー・エンド・ドラゴン」、
「ユベル-Das Extremer Traurig Drachen」から「青眼の究極竜」が特殊召喚できたりした。
また、2014年にはレベル10以上のモンスターに耐性を与える「神縛りの塚」が登場し、自壊リスクや破壊しない除去などの弱点をある程度カバーできるようになったが、その後のインフレにはついていけなかったようだ。
2023年から大幅な強化カード複数枚登場したが、その時はまだあと一歩足りないと言った状態だった。その次のレギュラーパックで更に初動での「ユベル」モンスターの破壊や除外帰還の出来るフィールド魔法《ナイトメア・スローン》が追加され、大会で使ってみようという人が増えて入賞報告も出るようになった。
現在は幻魔ギミックと破戒ギミックが組み合わせられている。
更に《ファントム・オブ・ユベル》が発表され、《ナイトメア・スローン》からの動きが強化されている。
ユベルの進化形態の意味はOCG版とTCG版で異なっており、それぞれで名称が統一されている。
例としてはOCGである韓国版のカード名称は日本語のものと同じ意味になっているが、TCGであるドイツ語のカード名称はTCG版の名称が使われており、基本的に日本語のものと異なる意味になっている。
アニメ版・OCG版名称で用いられている、定冠詞の「Das」は中性名詞であり、両性具有のユベルならではの演出である。
それぞれの名称の意味は以下の通り。
形態名(OCG) | 形態名(TCG) | 和訳(OCG) | 和訳(TCG) |
Das Abscheulich Ritter | Terror Incarnate | 忌まわしき騎士 | 恐怖の化身 |
Das Extremer Traurig Drachen | The Ultimate Nightmare | 深き悲哀の竜 | 究極の悪夢 |
Das Ewig Liebe Wachter | The Loving Defender Forever | 永遠の愛の守護者 | ″ |
効果モンスター
星10/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0
(1):このカードは戦闘では破壊されず、このカードの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
(2):攻撃表示のこのカードが攻撃対象に選択された場合、そのダメージ計算前に発動する。
攻撃モンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える。
(3):自分エンドフェイズに発動する。
自分フィールドの他のモンスター1体をリリースするか、このカードを破壊する。
(4):この(3)の効果以外でこのカードが破壊された時に発動できる。自分の手札・デッキ・墓地から「ユベル-Das Abscheulich Ritter」1体を特殊召喚する。
アニメとは違いボディならびに胸部が銀色になっている。
アニメでは自分から殴りに行っても「相手に攻撃力分のダメージを与える効果」が発動したが、 OCGでは相手から攻撃されなければ発動しない。
とにかく、こいつを出さないことにはユベルデッキは始まらないので「キラー・トマト」などのリクルーターから呼び出したり、「おろかな埋葬」「終末の騎士」「ダーク・グレファー」などで手早く墓地に送り、 蘇生効果に加えて能動的に第1形態を破壊できる「魔族召喚師」「リミット・リバース」で素早く「ユベル-Das Abscheulich Ritter」を出すのがユベルデッキの基本戦術である。
炎王にはこのカードを始め、自らのカードを能動的に効果破壊するギミックに富んでいるため、併用するのもいい。
この形態を軸にする場合は、「黄泉ガエル」などの継続的に使える維持コストを用いるのが基本。維持コストにこそ使えないもののシンクロ・エクシーズ召喚のレベル調整用として「レベル・スティーラー」も後述の各形態に対して有効である…が、2016年以降から禁止カードとなっているため、こちらは実用できなくなった。
いざと言う時は2体並べて「超弩級砲塔列車グスタフ・マックス」などのエクシーズ召喚に繋ぐのもいいかもしれない。
特殊召喚・効果モンスター
星11/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0
このカードは通常召喚できず、「ユベル」の効果でのみ特殊召喚できる。
(1):このカードは戦闘では破壊されず、このカードの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
(2):攻撃表示のこのカードが攻撃対象に選択された場合、そのダメージ計算前に発動する。
攻撃モンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える。
(3):自分エンドフェイズに発動する。フィールドの他のモンスターを全て破壊する。
(4):表側表示のこのカードがフィールドから離れた時に発動できる。
自分の手札・デッキ・墓地から「ユベル-Das Extremer Traurig Drachen」1体を特殊召喚する。
自分のターンのエンドフェイズに自分以外のモンスターを破壊する強力な誘発効果を持つ。フィールドから離れるだけで進化形態が呼び出されるため、有効な対策がない限り相手は迂闊にモンスターを展開すらできないのでたまったものではない。
どの形態を軸にするにしても、このカードをいかにうまく扱うかが最重要課題となる、ユベル系列最大のキーカードである。ダイレクトアタック・擬似除外&サルベージとこのカードの効果と強力なシナジーを持つ「ドリル・ウォリアー」でちくちく攻め込むのが扱いやすく人気である。
特殊召喚・効果モンスター
星12/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0
このカードは通常召喚できず、「ユベル-Das Abscheulich Ritter」の効果でのみ特殊召喚できる。
(1):このカードは戦闘では破壊されず、このカードの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
(2):攻撃表示のこのカードが相手モンスターと戦闘を行ったダメージステップ終了時に発動する。
その相手モンスターの攻撃力分のダメージを相手に与え、そのモンスターを破壊する。
アニメでは全ての攻撃が防がれていたため効果がわからないが、 OCGではここにきてようやく効果発動条件が「戦闘を行う」ことになるので能動的に使用できるようになる。他形態と違い、ダメージステップ終了後に処理を行うため「禁じられた聖杯」を受けても効果の発動は可能。
効果こそ強力だが、他形態を呼び出せず自身には耐性がない「最終形態」ならではの欠点が付きまとう。
基本的には「ユベル-Das Abscheulich Ritter」が除去された時の保険としての採用目的が多い。
一応、「甲虫装機 エクサビートル」等の効果で装備カードとなった状態でも「ユベル-Das Abscheulich Ritter」の特殊召喚効果は使用できるため、このカードを軸にしたい場合はランク6軸にするといいかもしれない。
効果モンスター
星10/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードが特殊召喚した場合に発動できる。デッキから「ユベル」のカード名が記された魔法・罠カード1枚を選び、手札に加えるか自分フィールドにセットする。
(3):このカードは戦闘では破壊されず、このカードの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
(4):このカードが破壊された場合に発動できる。
自分の手札・デッキ・墓地・除外状態の「ユベル」1体を特殊召喚する。
相手の攻撃宣言時の特殊召喚から特殊召喚時のサーチやイラストの構図からデザインの傾向が「E・HERO スピリット・オブ・ネオス」と類似しており、意図的なモチーフであると思われる。
特殊召喚を行って、「ナイトメア・ペイン」をサーチして、その効果でこのカードを破壊することで、「ユベル」の特殊召喚まで繋がりつつ、更に「ユベル」サポートのサーチになる。
そのため「サクリファイス・D・ロータス」の効果で特殊召喚する「ユベル」モンスター第一候補になる。
融合・効果モンスター
星12/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0
「ユベル」モンスター+フィールドの効果モンスター1体以上
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが融合召喚した場合に発動できる。
このカードの融合素材としたモンスターの数×500ダメージを相手に与える。
(2):このカードは戦闘・効果では破壊されず、このカードの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
(3):このカードが相手モンスターと戦闘を行ったダメージステップ終了時に発動する。
その相手モンスターの攻撃力分のダメージを相手に与え、そのモンスターを除外する。
「ユベル」モンスターの初の融合モンスターとなる。
素材は効果モンスターが設定されており、「E・HERO ネオス」を素材には出来なくされている。
右腕に竜の頭がついており、(3)効果も戦闘後の攻撃力分ダメージのバーン効果となっており、「E・HERO フレイム・ウィングマン」を彷彿とさせる。
このカードの融合召喚は「エターナル・フェイバリット」の効果を使用するのが適切で、「スピリット・オブ・ユベル」や「ナイトメア・ペイン」からサーチ出来る。
その場合、相手フィールドのモンスターを素材に出来るため、このモンスターの融合召喚のギミック自体が1妨害になる。
融合・効果モンスター
星9/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0
「ユベル」モンスター+攻撃力と守備力が0の悪魔族モンスター
自分の手札・フィールド・墓地の上記のカードをデッキ・EXデッキに戻した場合のみ特殊召喚できる。このカードは融合素材にできない。
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードは戦闘では破壊されず、このカードの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
(2):相手モンスターの効果が発動した時、このカードをリリースして発動できる。その効果は「相手は自身の手札・デッキ・フィールドの「ユベル」モンスター1体を破壊する」となる。
詳細は「ファントム・オブ・ユベル」の記事にて。
動画を見ればユベルがいかほどのヤンデレか理解してもらえるだろう。
掲示板
382 ななしのよっしん
2024/04/15(月) 03:07:50 ID: Ts+TU3KJek
ユベル出張、クソ高いから出回り悪いとは言え環境で見ないから規制は無さそう
383 ななしのよっしん
2024/05/25(土) 18:34:23 ID: 2rus0EhHa6
>>381
関係の薄いやつが親しくなれると出自的に思ってなかったんじゃない
あと友情そのものは嫌いじゃなさそうだしいざ十代奪われても行動的に止める理由がなかった(追っ払えるって自負があった)とか
384 ななしのよっしん
2024/10/20(日) 17:33:17 ID: KSLR5VL29+
急上昇ワード改
最終更新:2024/12/23(月) 14:00
最終更新:2024/12/23(月) 14:00
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