メンコ 単語

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メンコ

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メンコとは、以下のものである。

  1. 日本玩具。円や四形などのボール製で、通常はひっくり返して遊ぶ。
  2. 日本競馬における具の一つ。 →メンコ(馬具)

本記事では、1.の玩具のメンコについて取り扱う。

概要

漢字では「面子」と書くが、現在でこの漢字表記は中国語に「メンツ」と読み麻雀用語もしくは「面」という意味をすことが多い。

たいボールを四や丸などに切り抜いたもので、大きさは牛乳のフタサイズから手のひらより大きなものまで様々。

かつては駄菓子屋で売っていたが、現在はおいてあるところも少なくなった。

また、床に置いてあるメンコをひっくり返すのが初心者には難しく、いわゆる「昔の遊び」の中ではベーゴマと並ぶ難易度を誇る。

遊び方

いろいろな遊び方があり、以下は一例である。

  1. 自分のメンコを床に置き、じゃんけんなどで順番を決める。
  2. 自分のメンコを拾って床にたたきつけ、かのメンコを【裏返す】。
  3. 【裏返した】メンコはもらうことができる。以下失敗するまで繰り返し。
  4. 失敗したら、メンコを置き次の人と交代。

【 】の部分は「裏返す」が基本だが、非常に難しいので、以下に代える場合もある。

  • 重ねる
  • (地面にあらかじめ線を引いておいて)フィールドの外に弾き飛ばす

問題点

最大の問題は、「ひっくり返す」ことの難易度である。叩きつけることでを送ってひっくり返すのだが、床などツルツルの地面の上では難しい。昔は舗装道路が少なく、土や芝の上で行っていたのでいくらかマシだが、それでも難しいことに変わりはない。

更に、裏返したメンコは取られてしまうので、負けた方は取った人に勝つか、新たに買い直さなければならない。これにより、初心者が大量にメンコ(=お小遣い)を取られる被害もあった。これはベーゴマも同じである。

また、値段が安いから許容されていたがある種の賭博であり、後述の通りアメリカではその点が非難の対になった。

商品化

ビーダマンベイブレードなど、昔の遊びをより遊びやすくしてヒットした玩具は多いが、今のところメンコの商品化でヒットしたものは(日本では)ほとんどない。

多くは昔のメンコ(という名のボール)に現代のアニメキャラクターなどを描いたもので、一種のコレクションアイテム扱いとなっている。

一応ルールが書いてあるが、「裏返したメンコはもらえる」という、さすがに90年代には問題のある記述がそのまま書いてある場合もあった。

ゲーム性をもたせたもので多少なりともヒットしたのは、以下の通り。

海外のメンコ

日本の「メンコ」がハワイ経由でアメリカに持ち込まれ、牛乳の蓋で代用し、少しルールを変えて遊ばれていた。このため、アメリカ発祥のメンコは総称して「ミルクキャップス」と呼ぶ。

90年代に、これを商品化した「POG」の登場で全に類似のゲームが広まったが、飽きられるのもく、また「賭博につながる」として保護者からも反発を受け、ブームは収束した。

POG

「ポグ」と読む。アメリカで(90年代に限定すれば世界で)最も成功したメンコ類玩具

メンコによく似た遊びだが、「裏返したらもらえる」という点では同じだがやってみると結構別物である。

まず、すべてのPOGは大きさがっている。そして、たたきつけるPOGとたたきつけられるPOGが全くの別物である。

たたきつけられる方のメンコキャップボール製。表はフルカラーアートワーク、裏は真っ白か、単色印刷か、ロゴがびっしり書かれているだけであり、裏表の区別がつくようになっている。

たたきつけるの方のメンコは別にあり、「スラマー」と呼ばれる。分厚いプラスチックまたは金属である。表面が箔押ししてあるものも多く、「ポケモンカードゲーム」のコインを大きくしたようなもの。

プレイヤーキャップ積み上げて置き、スラマーをたたきつけてそれを崩す。日本のメンコのように思いっき叩きつけるのではなく、スラマーをキャップの半分ぐらいの位置に載るように放り投げる。崩れた結果裏返ったキャップは自分のコレクションになる。

ブームはしたもののれるのもく、現在ではすっかり懐かしのおもちゃ扱いをされている。

ここから転じて、丸く切ったボールプラスチックを「POG」と言うことがある。例えばヨーヨーサイドキャップに使われているボールやプラも「POG」という。

TAZO

もとはPOGの類似品。

日本では、「メガタゾ」としてジャパンリトレー社のお菓子(ドリトスなど)のおまけについていたことがある。周囲に切れ込みの入ったプラスチックで、ここに輪ゴムか他のTAZOを引っかけ、飛ばして遊ぶというメンコ以外の使い方もできるようになっていた。というより、CMでもメンコ扱いはされていなかった。表の絵は、『ルーニーテューンズ』の版権絵である。

フィクション作品

前述の通り、メンコのホビーで大ヒット作は少なく、販促漫画アニメが作られた例となるとさらに少ない。それよりはむしろ、メンコのホビーが少ないことを逆手にとって、ホビーアニメパロディとして題材にされることがある。

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