パンドン 単語

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パンドン

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パンドンとは、円谷プロ特撮番組『ウルトラセブン』に登場する怪獣である。
通称「双頭怪獣

概要

な体にトゲで覆われた頭部、そして1つの頭に2つののような顔が付いた異形の姿が特徴の怪獣
口から吐く高熱の炎を武器にしている。

元々は2本の首を持つ怪獣としてデザインされ、着ぐるみの試作も行われたものの、当時の技術では首を別々に動かすことはできなかったため、やむなく2つの顔を持つ怪獣として作り直された。
デザインの「双頭のパンドン」は後のネオパンドン・キングパンドンとして生かされている。

ウルトラセブン主題歌の一節に「倒せ 火を吐く大怪獣」と謳われているが、ウルトラセブン作中で火を吐く怪獣はパンドンだけである(火を噴く宇宙人ならキュラソ星人がいる)。

双頭怪獣 パンドン

双頭怪獣:パンドン
登場作品 ウルトラセブン
サブタイトル 第48話
「史上最大の侵略(前)」
第49話
「史上最大の侵略(後)」
身長 40メートル
体重 15000トン(通常)
17000トン改造
出身地 ゴース

ウルトラセブン本編の最終エピソード「史上最大の侵略」に登場。

ゴース人によって地球に送り込まれた怪獣。迎撃に出たウルトラ警備隊を危機に陥れ、これまでの戦いのダメージでまともに戦える状態ではないセブンを圧倒。
しかしアンヌ隊員の操縦するウルトラホーク3号に気を取られた隙をセブンに突かれ、アイスラッガーで左腕と右脚を切断されて敗退する。死体ゴース人によって回収された。
だが、この戦いでセブンはもはや再起不能の状態になってしまう。

改造パンドン

戦いに敗れたパンドンがゴース人によって改造され、った姿。
ゴース人の基地が爆破された後に置き土産として出現した。

この手の強化再生怪獣というのは得てして新兵器や新力が追加されて前よりも(設定上は)強くなっているものだが、改造パンドンの場合は急ごしらえの義手と義足を取り付けただけの状態で、明らかに元のパンドンよりも動きも鈍くなっている。
だが、セブンはパンドンに輪をかけてボロボロの状態であったために再びセブンを圧倒、セブンの最後の武器であるアイスラッガーもキャッチしてしまう。
改造パンドンはアイスラッガーを投げ返そうとするもウルトラ警備隊の攻撃で投げそこない、再び投げつけた際には態勢を立て直したセブンウルトラ念力によりコントロールを奪われ、アイスラッガーで首をはねられ今度こそ絶命する。

以上のように、パンドンは「ウルトラセブン最終回怪獣ではあるものの、セブンが追い詰められた原因は体調不良にありパンドンそのものはそれほど強くない(むしろ弱い)という意見がウルトラシリーズファンの間では一般的である。
しかし、SFCゲーム版『ウルトラセブン』のように、パンドンが最終回怪獣にふさわしい、恐ろしい強さを持った強敵として描写されている作品も少なからず存在している。

双頭合成獣 ネオパンドン

双頭合成ネオパンドン
登場作品 ウルトラセブンEVOLUTION
サブタイトル EPISODE4
イノセント」
EPISODE3
ネバーランド
身長 60メートル
体重 64000トン
出身地 ゴース

ウルトラセブンEVOLUTION』EPISODE4および3に登場。
前述の通り、デザインの案を復活させた双頭のパンドンで、それ以外にもには瞳が、背中には背びれがある。

以前のパンドンの遺伝子を受け継いだ怪獣で、ゴース人が残したコントローラーによりある人物によって操られる。
今回のセブンは体調は万全だったものの、以前のパンドンとの戦いで負ったトラウマにより満足に戦うことができず、再びアイスラッガーもキャッチされてしまう。
再戦時にもセブンを追い詰めるものの、コントローラーの争奪戦により大人しくなっては暴れ出しを繰り返した挙句、最終的にはコントローラーが手放されたことで動きが止まったところをセブンの新技「ウルトラクロスアタッカー」によって倒される。

双頭怪獣 キングパンドン

双頭怪獣キングパンドン
登場作品 大決戦!超ウルトラ8兄弟
大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説THE MOVIE
ウルトラマン列伝
ウルトラマンギンガ
サブタイトル

第39話
決戦ウルトラヒーロー!!」(列伝)
第3話
「双頭の火炎」(ギンガ)
第4話
アイドルラゴン」(〃)

身長 63メートル
体重 68000トン
出身地 ゴース

ネオパンドン同様の双頭のパンドン。ネオパンドンと較すると瞳や背びれがなく、両手のが長く鋭くなっている。
パンドン系列の怪獣の中では客演の機会が圧倒的に多い。

初出の映画大決戦!超ウルトラ8兄弟』ではマドカ・ダイゴ世界スーパーヒッポリト星人に呼び出される最初の怪獣として登場。
口から吐く火炎弾「双頭撃炎弾」や破壊光線ダブルレイ・インパクト」でウルトラマンメビウスを苦しめるも倒される。
だが、その的はメビウスをブロンズ像にするための囮であった。最終的には他の怪獣の残存エネルギーと一体となり、ギガキマイラ尻尾になった。

映画大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説THE MOVIE』ではベリアル配下の怪獣軍団の一体として登場。セブン息子であるウルトラマンゼロに倒された。

映画ウルトラマンサーガ』のウルトラマン列伝でのスペシャル総集編ではバット星人配下の怪獣兵器として登場。
ハイパーゼットンスフィア細胞で強化されてセブンと戦うもアイスラッガーで倒される。

ウルトラマンギンガ』ではスパークドールズの1体として登場。放火魔菅生ユウカダークライブし、ヒカルウルトライブしたケムール人ウルトラマンギンガと戦う。

火ノ魔王獣 マガパンドン

ウルトラマンオーブ』第4話「に火の用心」に登場。
初代パンドン以来の首が1つのパンドンだが、頭の中心に魔王の共通の意であるマガクリスタルが付いている。

ウルトラマンゼロによって封印されていた魔王で、古文書『太土記』には「禍破(マガパドン」の名で記されていた。

全身が灼熱の火球で包まれており、そこから放つ熱波で地表の温度急上昇させ周囲を灼熱地獄に包みこんだ。
そのうえこ火球は強力なバリアとしても機し、ウルトラマンオーブ(スペシウムゼペリオン)のオーブ流や巨大なスペリオン輪、分身してのスペリオン線一斉射などの攻撃を悉く効化、宇宙に一時放追されるもオーブエネルギー切れまで追い込んだ。

宇宙空間ビートル隊の冷凍弾による攻撃を受けるがまるで意に介さず翌日には地上へと帰還する。
マガ火玉火炎弾で都市を火のにするが、再出現したオーブバーンマイト)のストビュームバースト火球を取り払われ、直接対決となる。
最終的にはオーブのスペリオン線で倒されるものの、スペリオン線を浴びつつもなおオーブに向けて前進するほどの防御力の高さを見せつけた。

これまでは「あまり強くないが外的要因のために苦戦する」というような描写が多かったパンドン系怪獣の中では初の、明確に強大な怪獣として描かれたパンドンである。

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