『ハケンアニメ!』とは、辻村深月の小説、及びそれを原作にした映画である。
マガジンハウスの女性週刊誌『an・an』にて、2012年10月31日発売の1830号から2014年8月8日発売の1917号にかけて連載された、アニメ制作現場を舞台にした小説。連載時からCLAMPが挿絵を担当。
タイトルは「派遣」ではなく「覇権」。つまり、アニメ業界の立場から見た「覇権アニメ」を巡る物語を描いている。執筆にあたりProduction I.Gを始めとするアニメ制作会社やアニメ監督の松本理恵・幾原邦彦、その他アニメ業界関係各所に取材を行っている。
同様にアニメ制作を扱った作品にアニメ『SHIROBAKO』があり、関連して話題に挙がることも多いが、本作の連載開始の方が2年先である。
連載終了後すぐの2014年8月22日に単行本がマガジンハウスから刊行。第12回本屋大賞では3位にランクインした。2017年9月にはマガジンハウス文庫から文庫化。文庫化にあたり『ダ・ヴィンチ』に掲載された番外編及び辻村と新房昭之の対談を追加収録している。
その後も番外編が散発的に『an・an』に掲載され、2022年2月に書き下ろしを含めた6編を収録したスピンオフ短編集『レジェンドアニメ!』として単行本となっている。
2019年10月から11月にかけて舞台化され、2022年5月には吉野耕平監督、吉岡里帆・中村倫也のダブル主演で映画化されている。東映の制作・配給ということもあり、原作時点で取材協力した東映アニメーションが製作参加するだけでなくアニメーション監修にも携わり、劇中のアニメも本気で作られている。本記事ではこの映画版を元に記載。なお映画化にあたり原作から設定の変更などが行われている。
連続アニメ『サウンドバック 奏の石』で夢の監督デビューが決定した齋藤瞳。だが、気合いが空回りして製作現場には早くも暗雲が…。瞳を大抜擢してくれたはずのプロデューサー・行城理は、ビジネス最優先で瞳にとってのストレスメーカー。「なんで分かってくれないの!」だけど日本中に最高のアニメを届けたい!そんなワケで目下大奮闘中。最大のライバルは『運命戦線リデルライト』。瞳も憧れる天才・王子千晴監督の復帰作だ。王子復活に懸けるのはその才能に惚れ抜いたプロデューサーの有科佳屋子…しかし、彼女も王子の超ワガママ、気まぐれに振り回され「お前、ほんっとーに、ふざけんな!」と、大大苦戦中だった。 瞳は一筋縄じゃいかないスタッフや声優たちも巻き込んで、熱い“想い”をぶつけ合いながら“ハケン=覇権”を争う戦いを繰り広げる!!
その勝負の行方は!?アニメの仕事人たちを待つのは栄冠か?果たして、瞳の想いは人々の胸に刺さるのか?
いずれも断片的ではある物の、実際にアニメ制作が行われており、声優陣も実写のアフレコ場面で顔出し出演するなどしている。
齋藤瞳初監督作品のアニメ。田舎町を舞台に、少年少女たちが音を吸い込むことで変形するロボット「サウンドバック」に乗って戦う、王道のジュブナイル作品。『若おかみは小学生!』の谷東が実際の監督を務め、キャラクター原案は『ツルモク独身寮』の窪之内英策、制作協力で白組が参加。
王子千晴の監督復帰作。自らの魂をエネルギーにして駆動するバイク「リデルライト」に乗ってレースで競い合う魔法少女たちの戦いを描く。実際の監督はプリキュアシリーズの大塚隆史、キャラクター原案は『魔法少女まどか☆マギカ』の岸田隆宏が担当。
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最終更新:2025/01/09(木) 22:00
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