スモモ(李)とは、バラ科サクラ属に分類される小高木の落葉樹である。
「すもも」の記事も参照のこと。
スモモとは、サクラの仲間にあたる果樹。酸っぱい桃という意味でスモモと呼ばれ、「すもももももももものうち」とかいわれるが、桃は遠い親戚で(同じバラ科)、どっちかというと梅の方が近い親戚である。英語でプラムといい、今日ではプラムとして売られることが多いが、西アジア原産の西洋スモモ(プルーン、仏語でプラムのこと)をプラムとして売っている場合もあるなどややこしいことこの上ない。漢字では李と書く。
中国を原産とする歴史の古い果物であり、平安時代から和歌で読まれたこともあるほど。しかし、スモモが飛躍的な発展を遂げたのは明治以降で、日本からアメリカに伝わり、アメリカのとある育種家が色々な品種を開発、それが日本に逆輸入された。そのときに「ソルダム」「サンタローザ」という有名品種が生まれている。つまり、日本で生まれた純国産品種と「ソルダム」のようなアメリカ産品種が共存しているのが特徴であり、更に国産とアメリカ産を交配させた品種もある。
酸味のある果物であり、生食以外にもジャムやコンポート、シロップ漬けにすることも多い。
産地は山梨県が首位であり、約3割を占める。以下長野県、和歌山県、山形県、青森県、福島県、福岡県、北海道…と続いていく。主な産地として山梨県の南アルプス市、甲州市、長野市、和歌山県のかつらぎ町、田辺市、福島県伊達市、青森県南部町、福岡県みやま市など。
日本の気候条件にマッチしており、耐寒性があり高温乾燥の環境にも耐えるため、比較的育てやすい果物といわれている。ただ、耐湿性に劣るため、水はけの良い土地が条件。また、スモモは品種によっては受粉が難しいものもあるので、家庭菜園で栽培する時は要注意。花が咲く時期に霜に当たると実が付かないので霜対策は必須である。温度は-20度前後まで耐える事ができるが、平均気温が7度以上が理想的な環境。
スモモの漢字である「李」は中国語圏、朝鮮、ベトナムの姓のひとつ。
…現代的に言えば「スモモの木の下で冠を直すなよ」
一言で言えば「疑われるようなことをするな」という意味。(詳しくは項目参照)
※厳密には「瓜田に履を納れず」とセットになっている場合が多い。
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最終更新:2024/12/23(月) 14:00
最終更新:2024/12/23(月) 13:00
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