ジョンガリ・A(じょんがり・えー)とは、漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の空気の流れを読む事に定評のある登場人物である。
グリーン・ドルフィン・ストリート刑務所男子監の囚人。6部序盤にて敵陣営の最初の刺客として登場し、空条徐倫・空条承太郎親子と対峙した。
単行本2~3巻に登場。
同作第1部・第3部のボスキャラDIOの狂信的な元部下で、空条承太郎がDIOを倒した恨みから20年以上に渡り復讐の機会を待ち続けていた。
DIOの生前の親友たるエンリコ・プッチ(ホワイトスネイク)と共謀して、承太郎の娘である徐倫に無実の罪を着せ、悪徳弁護士を指し向けて刑務所へ収監させるよう獄中から手引きしていた。自身が服役していたのも意図的なものであり、収監された徐倫とその救出に来るであろう承太郎ともども刑務所内で始末を試みた。
元軍人という経歴を持ち、風速20mの中でも狙撃を成功させた凄腕のスナイパーである。
白内障を患っており視力は盲目同然の状態ではあるが、空気の流れから周囲の状況を感じ取る事ができ生活や狙撃に支障は無い。盲目者用杖に偽装して、刑務所内でも狙撃ライフルを常時携帯している(この隠し方は『ジャッカルの日』のオマージュであると思われる)。
この狙撃術と後述の狙撃衛星たるスタンド能力「マンハッタン・トランスファー」を合わせ、ターゲットに正確に弾丸を命中させる戦法をとる。
性格は基本的に寡黙で冷静だが、戦闘において予想外の事が発生したり、空条親子への復讐絡みでは感情的になる場面が見られる。徐倫への必殺の狙撃時は『発射(シュートァ―――)ッ!』と叫んでいた。
元軍人という経歴やDIOに対する並々ならぬ忠誠心、また多重幻覚を繰り返すバトルの難解さなどの要素から、出番が少ないにも関わらず読者の記憶に残るキャラである。
名前の由来は、イギリスのファッションデザイナーもしくはそのブランドの「John Galliano(ジョン・ガリアーノ)」から。
いきなり全裸シャワーシーンで初登場し、そこで看守より承太郎が徐倫の面会で刑務所へやってきた事を教えられると、空条親子を抹殺すべく、ズボンの前と後ろを間違えながら行動開始する。
持ち前の狙撃術と銃弾を中継するスタンド能力で、離れた建物にいながら面会室にいる2人を的確な狙撃で追い詰めるが、謎の協力者(エンポリオ)の思わぬ加勢で機械室へ逃げ込まれる。
それでもスタンドによる遠隔把握能力と正確無比な狙撃でエンポリオの行動を封じ、エンポリオを庇うため向かってきた徐倫に照準を定め、ついに脳天を撃ち抜いた。…かに思われたが、徐倫の機転により室内の一部空間にはガスが充満しており、空気とは違う気流の読み誤りによって弾丸は外れていた。狙撃の失敗に動揺した一瞬の隙を突いて徐倫の渾身の一撃がスタンドにブチ込まれ、再起不能(リタイア)となった。
・・・という夢を見たのさ!
戦闘後に駆け付けた承太郎の言動のつじつまの合わなさに違和感を覚える徐倫。ふと目が覚めると前述の戦闘は全て幻覚だったことが判明する。
胃袋の中のごとくドロドロしたものに満ち身動きが取れない面会室の中で、「ジョンガリ・Aのスタンド能力は狙撃反射・空間把握ではなく、幻覚・拘束」だと確信し、どうにか力を振り絞ってストーン・フリーで同じく幻覚に囚われていた承太郎の目を覚まし、承太郎のスター・プラチナで扉を破壊して面会室からの脱出に成功する。
・・・という夢を見たのさ!
徐倫が知らないはずの「スター・プラチナ」の名を口走った事に違和感を覚える承太郎。ふと目が覚めると面会室の中で親子ともどもドロドロに拘束された状況から何も変わっていなかったことが判明する。
承太郎は対面に座る徐倫をスター・プラチナでブッ飛ばし扉にぶつけるという力技で面会室を脱出。脱出した徐倫達の前に、今度は看守に変装したジョンガリ・Aが自ら立ち塞がる。
しかし徐倫の頭上に幻覚の中で勝手に脳内で創り出したはずのジョンガリ・Aのスタンドが浮遊していることに違和感を覚える承太郎。また幻覚なのか!?
・・・という夢を見たのさ!ところがどっこい‥‥‥‥夢じゃありません‥‥‥‥!
明らかに銃弾反射のためにスタンドに向け発砲するジョンガリ・Aを見て確信する承太郎。スタンド能力は基本的に1体1能力。これは幻覚ではない・・・敵は『2人』いたッ!
承太郎はスター・プラチナでどうにか徐倫に向けられた銃弾の対処に成功するが、庇うために「一手」遅れた隙を突かれ、潜んでいたもう1人の敵ホワイトスネイクの能力でスタンドを無力化されてしまう。
ジョンガリ・Aとホワイトスネイクは、ここで一応の最終目的である「承太郎の記憶とスタンド能力をDISC化して奪い取る」事に成功し、ホワイトスネイクは一時戦闘から脱出する。
あとは残された徐倫をジョンガリ・Aが撃ち抜くのみだったが、ノーマークだった徐倫の覚醒したばかりのスタンド「ストーン・フリー」の予想外のパワーには対処しきれず、糸の能力で銃弾を全てかわされた挙句、受け継がれた必殺のオラオララッシュを叩き込まれ、今度こそ本当に戦闘不能となった。
ボコボコにされたものの辛うじて息があったジョンガリ・Aは、のちに戻ってきたホワイトスネイクに助けを求めるが、口封じのため自らの銃で撃ち抜かれ、死亡・退場となった。
マンハッタン・トランスファー
【破壊力:E / スピード:E / 射程距離:A / 持続力:A / 精密動作性:A / 成長性:C】
ジョンガリ・Aのスタンド。木の葉のような小さいUFOのような、独特のフォルムをしている。
本体であるジョンガリ・Aが発射したライフルの弾丸を、狙撃の中継衛星としてターゲットへ向け反射させ命中させる能力を持つ。スタンド自体に攻撃力は全く無く、弾丸の射線上を風に舞う木の葉のようにフワフワと漂っているのみである。喋らないセックス・ピストルズのような能力とも言える。
スタンド周辺の空気の流れを鋭敏に感知する事ができ、本体は離れた建物にいながら相手の状況を詳細に察知することができる。
また浮いているだけとはいえ、敏感な空間察知能力により、スタンドへ向けられたあらゆる攻撃を回避する事ができる。その回避精度はスプリンクラーの水滴すらも全て正確に避けるほど。そのため戦闘ではスタンドを捕らえる事ができなければ本体であるジョンガリ・Aを直接倒すしかないのだが、刑務所内のように隙間や空間が狭い(=狙撃位置が解りにくい)場所だと、この上なく脅威となるスタンドと言える。
スタンド名の由来は、アメリカのジャズ・コーラス・グループの「The Manhattan Transfer」から。
掲示板
150 ななしのよっしん
2024/05/07(火) 03:27:13 ID: uuBUJiMg41
ガキの頃にDIOが死んで復讐に燃えつつプッチのことは同志と思って信頼してただろうに承太郎のディスクとれたらあとは罪着せて殺されるだけの予定だったのがほんと可哀想
自分とDIO以外は崇高な計画の為の素材くらいにしか思ってないプッチの思考が見えるともいえるが
151 ななしのよっしん
2024/05/17(金) 10:48:41 ID: TfIICHfpx4
プッチはマックイイーンの時も彼の精神性を自分を棚に上げて真の邪悪とボロクソに罵倒しつつ
神父として導いたりもせずに「お前にはこのスタンドがよく似合う」ってハイウェイトゥヘルを無理やり与えた上で他人を巻き込んで自○させようとしたからな
マックイイーンが死ぬのを前提とした卑劣な作戦
152 ななしのよっしん
2024/05/30(木) 18:26:08 ID: We0ktXU+QJ
「言っていない台詞」が関連項目にあってもいいかも
幻覚だったのさが多すぎて、読者は見たのに実際には言ってない台詞だらけ過ぎる
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最終更新:2025/01/11(土) 04:00
最終更新:2025/01/11(土) 04:00
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