オランダ語の前置詞です。 本来は名と姓の間をつなぐもの（源頼朝の「の」みたいなもの）ですが、この場合は姓の一部として扱われます。 ファン（van）だけでなく、デル（der）、デン（den）なども同様（これらは冠詞ですが）です。 なので、ファン・ニステルローイをニステルローイと呼んではいけません。（別の姓になってしまうから） もちろん、ファン・デル・サルをサルと呼ぶのも駄目。 画家のゴッホも、本来はファン・ゴッホ（ないしヴァン・ゴッホ）が正しいということになります。 ↓アラビア語のビン（bin、正確にはbn）は違いますよ。 本来の形はイブン（ibn）で「（～の）息子」を意味する名詞です。 オランダ語のファンと同様のものとしては、他にフランス語のド（de）、スペイン語のデ（de）、 イタリア語のディ（di）などがあり、どれも英語でのofやfromにあたります。 なので、出身地や家柄を意味するわけです。