2000年の大河ドラマ「葵・徳川三代」は主要キャストが皆50歳以上の役者ばかりだったのでした。 これに関しては「20世紀最後の大河なので、20世紀に活躍したベテラン俳優を中心にキャスティングした」と言われていますが、やはり当時芸能事務所が若手俳優をあまり大河に出したがらなかった事も背景にあったのでしょうか？

前田利家に北村和夫、毛利輝元に宇津井健、淀殿に小川真由美、高台院が草笛光子など、実際の年齢よりも俳優の年齢が上のような配役ばかりだったと思います。 90～2000年代当時毎年のように大河を観ていましたが、 よく出演するのが、西田敏行、津川雅彦、歌舞伎役者という印象があります。 2020年代の現在は、男優も女優もアイドルも出演している状態ですが、 90～2000年代も、「信長」の緒方直人、「元禄繚乱」「義経」の滝沢秀明、 「功名が辻」の長澤まさみ、「元禄繚乱」「篤姫」の宮﨑あおいなど、若手俳優もそこそこ出演していましたが、現在の様に毎年若手俳優が出演していたわけではありません。 2010年代に入って、「江〜姫たちの戦国〜」の上野樹里、「八重の桜」の綾瀬はるか、「花燃ゆ」の井上真央、「おんな城主 直虎」の柴咲コウなど、 ようやく若手女優の出演が増えてきました。 大河における若手俳優の起用については、こういった状態ですので、 2000年当時はまだ芸能事務所は若手俳優をあまり大河に出したがらなかった事も背景にあったと思います。