Everything you've ever Dreamed

ただの日記です。それ以上でもそれ以下でもありません。

今は亡き上司の言葉をまとめてみた2024

今は亡き上司の言葉をまとめてみました。久しぶりなので入門者にもわかりやすい「オールタイムベスト」と、昨年発掘された手帳に記録されたものからセレクトした「発掘品」で構成されてます。激動の令和を生き抜くヒントにしてもらいたい。

【オールタイムベスト】
「刺身が生なんだが……」刺身に対する熱いクレーム。
「妻の配偶者が死んだ……」斬新な欠勤理由。人間て想定外の事態に遭遇したとき「お前や」のひとことが出ないものですね。その後無事に離婚されました。
「俺はチャンスをピンチに変える男だ…」やめてくれ
「腹を切って話し合いましょうや」本音で話そうの意らしいがなぜか切腹ハラスメントを強要される。そういえば上司は三波春夫と三島由紀夫が好きでした。
「強いていえば、人間の業…ですかね…」クライアントからトラブルの原因を質問されたときのひとこと。汎用性が高すぎる言葉です。
「最後に…私事になりますが、先日一年間別居しておりました妻との協議離婚が無事成立いたしましたことを皆様にお伝えして、これを新郎新婦へのお祝いの言葉に代えさせていただきます」僕の結婚パーティーでのスピーチ。呪いの言葉。
「結婚生活には三つの袋がございます。一つめは給料袋、二つめは堪忍袋、三つめは、えっと、玉袋だったか…まあ、いいでしょうそんなつまらん話は」結婚パーティーでのスピーチ。みっつめのときに股間に手を触れる細かい芸付き。
「新潟県がある金沢にいたイトコでハトコが亡くなった…今日告別式で明日お通夜なので山梨県にいかなければならない」お前はどこで何をしているのか。10数年経った今でもまだ解読できてなくて意味不明です。

「今日みたいな空が荒れているとき…アポなしで会うと客の心がつかめる……」という営業謎理論を持ち出して洪水警報の出ている地域に出向く上司。これだけでもクソ要素が強いが…。
「台風のなか近くまで来たものですから」「暴風雨にもかかわらず偶然通りかかったので」などと自宅待機中の担当者に執拗に電話をかけまくるクソムーブをかまして無事に出入り禁止を喰らう。さらに…。
「出入り禁止になってからが本当の勝負よ……」などと【相手はこちらを認識しているぶん他社に先行している】という謎のポジティブシンキングで病的に食い下がり無事に着拒。美しい3ステップ。

 

【発掘品】
「参ったな…女房とは別れたのに義理のお母さんが俺を離そうとしねえ……」元義母からの借金を返していなかったため督促を受けていた模様。自分本位すぎる。
「知ってるか…協議離婚というやつは名前ほど話合いはない……」バッサリやられた模様。
「たまったもんじゃねえな。息子が大学を出た途端に離婚だってよ……」40手前で子供を授かって頑張ってきたのに人生は酷である。
「空き巣にご祝儀を盗まれたー」手ぶらで同僚の結婚式に参加した理由
「俺は辞めても引く手アバタ―……」(正)引く手あまた。諦念退職時の強がり。なお、引く手はなくて無職のまま死亡。南無。
「御年64才。キリがいいから会社やめることにした」60歳の時点でやめてほしかったの声多数。
「送別会なんてみっともねえからやらなくていい、と言ったのですが」自ら声掛けした送別会の挨拶冒頭。なお送別会の参加は本人含めて3人。そのうち一人は僕でした。さくら水産で魚肉ソーセージを食べながらさくっと終わらせました。
「俺レベルになると相応の立場を用意しなきゃいけねえからな…」再就職の困難をポジティブで乗り切るマインド。見習いたいものです。出来る人材は相応の立場を用意してでも採用されるのでは?とは言えませんでした。
「一兵卒として働きたくても、俺の持っている『将の器』が許してくれねえ…俺の背負った業だな」再就職の困難をポジティブで乗り切るマインド。「敗軍の将の醸し出す陰湿なオーラがそうさせるのでは…」とは言えませんでした。
10「腹を切って死ぬか…死んでから腹を切るか…営業マンの最期は二択しかない……」イヤすぎる。
11.「安心しろ。俺が見守っているからお前らは全力で取り組めばいい。心配は無用。ダメだったらお前ら自身で責任を取ればいいだけのことだ……」見てるだけー。
12.「営業部の責任は連帯責任。成果は俺の指導の賜物。当たり前のことを何度も言わせるな……」この手の発言はアレンジをかえてたくさんありました。
13「ピンチは部下に託す……それが俺なりの教育的指導」ボンバーマン。上司がチャンスをピンチに変える理由。
14「出る杭は打たれるというが…一流の俺は出る前の杭を滅多撃ちにしてきた。立場を脅かす若手は早期に潰さねえとな…」僕らが会社で生き残る秘訣はここにある。
15「伸びてくる若手を見出す眼力には自信がある…」確実に有望株を見出して潰していく稀有な才能の持ち主だった。死んでよかった。
16「顔はともかく、性格はよさそうですなあ……」クライアント主催のパーティーで相手のご令嬢を見ての感想。
17「金で解決……それでいいの?あんた」競争入札でしくじったときの負け惜しみ。
18「奴ら……俺と同じ世界の人間だと思っていたのに……」失注したときの悔恨の一句。
19「OKYAKUSAMA MANZOKU℃」 お客様満足度。度が忠実でいい。
20「私たちの見積金額は消費税別途です……競合他社は消費税込みのところを我々は別途。別途でーす」【誰もセールスポイントにしないところをあえてセールスポイントにする】という謎の営業理論を披露。無事に無視されていた。
21「当社と契約したら金銭をお渡ししてもいいですよ……ご安心ください。足のつかない金です」周囲は冗談だと思っていたから助かったが僕だけはガチ発言だと知っている。
22「アポなし飛び込み営業はイヤがられるが、イヤよイヤよも好きのうちというやつといってな…向こうは待っているんだ。俺たち飛び込み営業マンを」迷惑マインド。
23「アポなしは困ると言われますが、そんならアポをくださいよ。くれないでしょ。だからアポなしなんですよ……いいんですかイチ営業マンが仕事がなくて野垂れ死しても」営業マンの地位向上を訴える言葉。または自身の最期(孤独死)を予期していたかの言葉

23‐B「アポなし営業みたいな時代の徒花を生んだのは、会ってくれないあんたたちですぜ……」逆転の発想。
24「あんた…俺の血税でメシを食ってるのを忘れてはいませんか?」官公庁の仕事の説明会における恫喝
25「俺だ…。先に名乗るのが礼儀というもんでしょう」問い合わせ電話への対応。
26「ではさいなら。契約してくんなかった人間に敬語なんていらんでしょ」敗戦の弁
27「誤解するな…俺の敬語はタダじゃねえ……」客以外にはシビアなビジネス感を披露。
28「ウチに決めてくれなければ木っ端微塵にいたしますからね~~!」プレゼンの〆。アメリカンジョークだと思われてよかった。
29「総務相手の飛び込みは入社式と株主総会の日を狙え……奴らその日だけは居留守ができねえからな」居留守ガードを突破スキルを伝授。
30「はるばる来たぜ函館へ」注)青森空港に着いたときの言葉
以上である。また来年。(所要時間35分)