Everything you've ever Dreamed

ただの日記です。それ以上でもそれ以下でもありません。

《「部課長以上は365日24時間所在を明確にしろ」「幹部に公私はない。私用での年休は控えろ」などと問題発言をしていた人事の人が、私用で年休を取って急用で呼び出そうとしても音信不通で所在不明になっていて言い訳が今から楽しみすぎるぜ》の顛末がクソすぎて死んだ。

「部課長クラス以上は365日24時間所在を明確にしろ」「幹部社員に公私はない。【私用】での年休は控えろ」などと日常的に問題のある主張を繰り返していた人事部門責任者ご本人が、「理由=私用」で年休を取得し、急な用事で呼び出そうとしても音信不通かつ所在不明となって、僕の中にあった「他者に厳しい人は、己にも厳しくあるべし」という常識が死んだ。自分に甘すぎるだろ。とはいえ、どういう言い訳をするのか楽しみで仕方なかったのは、昨日のこと。

人事部門責任者は某金融機関からやってきた人物である。僕が以前年休を取得しようとした際も「幹部には公私はない」「私用とは何?」「会社に明らかに出来ない用事なのか?」と執拗に詰問された。最終的には業務の運営を妨げるとして時季変更権行使までちらつかせた。完全におかしい。年休中に一族郎党皆殺しにされた悲しい過去があるのかもしれないが、僕の知ったことではない。私用で押し通そうとしたが食い下がってくるので「通院のため」と答えたら「ストレスだな。気を付けてくれ。倒れるときは業務に支障が出ないように事前に申し出てくれ」と彼は言った。マジで〇ね。

実績を残したいという焦り。(方向性は間違っているが)仕事に対する生真面目さ。不愉快な言い方。それらのケミストリーが仕事の厳しさにつながっていると彼は社内でみなされていた。同時に「そこまで他者に求めるなら自身にも厳しい戒律を課しているにちがいない」ともみなされていた。そのような人物が私用理由で年休取得したうえ音信不通の所在不明。部課長クラス以上には労働時間以外でも連絡が取れるよう厳しく言ってきた人間なので、反感も強かった。反感は「何様だ」「矛盾をどう説明するのか見ものだ」という《つるし上げ派》、「事故か事件に巻き込まれたのではないか」「警察に連絡したほうがいい」という《もう故人なんじゃね派》、「もう現れないのでは?」「出勤できないだろ…」という《去る者追わず派》の3派に分かれた。3派に共通するのは、彼が従来の主張と矛盾した行動を取ったという前提であり、何らかの謝罪があるだろうという見込みであった。

本日、弊社のある神奈川県は朝早くから雨足が強かったが、人事部門責任者は何事もなかったように出勤していた。平常運転。同僚たちは「精神力ヤベー」「1ミリも弁明する様子がないとは」とドン引きしつつも、積年の恨みを晴らさなければすまない気持ちもあったので、たまたま痔の治療のため肛門科へ通院する私用で年休取得する必要のある僕が、人事部門責任者を問い質すことになった。

「部課長以上に私用での年休取得をしないように言っておきながらご自分は私用で年休を取るとは何ですか。365日24時間所在を明確にしろと言っておきながら行方不明で音信不通とは何ですか。こちらが納得できるご説明と、これまで我々に求めていた方針の撤回をしていただけませんか」僕はそれだけを言った。自己保身に走った自分本位の言い訳を聞かされると予想していたが、予想に反して人事部門責任者は素直に「謝る。私は間違っていた」と謝罪した。

だが、謝罪は謝罪ではなかったのだ。

その謝罪は「部課長以上の幹部に公私はない。そのため私用での年休は控えてもらいたい。そして365日24時間所在を明確にして常に連絡が取れるようにしろ。この点について法的には問題があったとしても私は正しいと考えている。じゃなければ業務が回らないからね。私が謝らなければならないのは部課長以上という曖昧な言い方だった。もっと分かりやすく誤解のないように言うべきだった。この点については謝る。正確には『部課長以上の社員は』だった。部課長以上の社員はこれまで私が求めてきたことを今後も求めていく。そして私をはじめとした取締役は役員であって社員ではない。私が求められるものは社員と違う」というものであった。

要するに、これまで部課長以上に求めてきた私用理由の年休取得の制限や365日24時間所在明確化は、社員向けの話であって、人事部門責任者(取締役)には該当しないよーだから年休も自由に取れるし連絡が取れなくても問題ないよーというクソ理屈であった。「そんなに知りたいなら昨日役員の私が年休を取って何をしていたか教えても、かまわないぞ。釣りだ」が捨て台詞。マジで〇ね。(所要時間25分)