id:acidtankとPerfumeワンマンライブ『ディスコ!ディスコ!ディスコ!』@代々木体育館に行っていて告知するのを忘れていましたが『UMA-SHIKA』創刊号は本日 2009年5月10日(日)大田区産業プラザPiO 、「D-26」ブースでお披露目です!連休明けの寂しいあなたを慰める140ページのボリューム、しかもオマケとしてチロタンのCD-Rが付いてきます。価格は1,000円。自分で言うのもなんなのですがキメキメでイッちゃっててゴキゲンな作品が掲載されているので当ブログの主な購読層であるティーンは要チェック!僕は短篇小説を二篇寄稿しました。キメキメ、キラキラな掲載作品のなかでもっとも暗くオッサン臭い小説が僕の小説です。「現実に即していて頭を使わず読後に何も残らずくだらない架空戦記小説」を目指して書いたのが「FIVE」です。「くだらねー」「読まなきゃよかった」「書いた奴は死ね!今すぐ」と罵倒しながら読んでくれたら嬉しい。
「FIVE」
「このときを待っていたのだ」
男は夜のニュースを見て声を荒げた。拍手をした手が勢い余って麦焼酎の注がれたグラスを倒してしまう。かるい衝突音を残してガラステーブルにゆっくりと拡がっていく焼酎は、日本のアジア諸国への進出を示す映画ニュースを男に思い出させていた。太平洋上に誇らしげに拡がっていく日本の勢力範囲。喝采の映画館。僅か数年でアルコールが蒸発するように本土を残して消えてしまった太平洋のしみ。玉音放送を包む静寂と油蝉の鳴き声。調布のはずれにある広い屋敷で、男はこのときを待ち続けていた。男は麦焼酎を飲み干すと新聞に挟まれた求人広告チラシを抜き取り、連絡先を手帳に記した。男の爪と皮のあいだには黒い油が入りこみ、顔には深い皺が刻まれている。改良により、大半の操作をオート化しているとはいえ、ウルツブルグシステムを実戦モードで起動するには助手が必要だった。「引き金をひくのは俺だ」男は来るべき戦いに備えて昂ぶる気持ちを抑え、眠った。
「フレッシュプリキュア!」を観終えたので僕も今から会場へ向かいます!それでは!会場で僕と握手!握手はギャル限定!
※『UMA-SHIKA』創刊号掲載作品一覧
《小説》存在しない三つの故郷についてのメモワール(id:Geheimagent)
《小説》デストルクティオン(id:Dirk_Diggler)
《小説》あっちゃんの東京暴動(id:yoghurt)
《小説》マリンパレス(id:acidtank)
《まんが》かえってきた小鳥 おそろいのポシェット(id:ayakomiyamoto)
《小説》FIVE(id:Delete_All)
《小説》さよなら人類(id:Delete_All)
《小説》信じようと信じまいと(id:nishiogikucho)
《表紙》イラスト(id:yoneyacco)
《 追記 》
通販分も合わせて100部完売いたしました。本当にありがとうございます!Delete_All、或いはフミコフミオ目当てでブースを訪れてくれた物好きな人も何人かいて嬉しかったです。諸事情により、今後、僕は「UMA-SHIKA」本誌に寄稿せずに当ブログでの告知のみの参加となる可能性が高いので、僕の文章が掲載されている「UMA-SHIKA」創刊号を隅から炭になるまで楽しんでくれたら嬉しい。ではまた。