ボカロPがアラカンで何が悪い! = 点五P公式

アラカン ボカロPの活動奮闘記!

#368 テスト2 アナログ感のある音作り


ボカロP 12年生の点五Pです。
3回前の投稿でテスト制作全体の概要を書きましたが、今日はそのうちのテスト2 「アナログ感のある音作り」での結果詳細をシェアします。


【1. 音楽的方向性の見直し】

新しい音楽的方向性を決めていった過程はこんな感じ

再生数がイマイチ
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曲ごとに音楽性がバラバラで、何が得意なPなのかわかりづらく、ファンがつきにくい
(EDM、アイドル系、アニソン系、8beatロック、レトロなバラード...)
↓
EDMやボカロックをカッコよく作ろうとしても若い人にはかなわない...
レトロなロック(アナログ楽器音使用)でおっさんとしての個性を前面に出す。
また、DTMで曲を作ってアップするだけの活動では、注目されにくくなっているので、バンドで再現できる構成にしてバンドとのコラボやライブ演奏の実現にもつなげたい。
↓
バンド形式での楽曲はボカロでもJ-POPでも多くある。
とくにギターを中心にすると、差別化できないし、DTMでリフのノリをカッコよくするのも難しいだろう
↓
ということで、ある程度テンポのある8beat曲にするが、ピアノを中心に据える音作りにする。
(ただ、ソロの打ち込みは得意なので、ギターソロはしっかり入れていく。音はTotoのスティーブルカサーの感じで、オシャレ感、ハード感、リズム感の同居するような感じを出していく)
↓
ピアノの使い方の参考としては、Toto、小室哲哉、YOASOBIという世代も音楽性もことなる3組のアーティストの組み合わせで16beat感を付加し、古臭くないオサレ感を出す
↓
一方でリズムのノリはわかりやすくしたいので、ベースはほぼ8分で通し、ドラムも基本的な8Beatで通す。
ただ、ボカロ的なスネアバタバタ感も入れて古臭くなりすぎないように。

ということで、この方針でコードとメロに合わせてアレンジしていきました。
リズムに合わせてメロの方の修正もかなりやりました。

それでできた曲がコレ (前回投稿に貼ったものからバージョンアップ)

soundcloud.com

 

【2. 音色のクオリティ】

リアルなアナログの音作りには、プロユースのちゃんとした音源を使って、プロレベルのMIXにしないとしょぼくて聴けたものではない...
音色は以下のとおりのものに限定して、次回投稿予定のAI MIX/マスタリングツールを適用することにした。

ピアノ: KeySpace のグランドピアノ
エレピ: Massiveのプロ作成プリセット
Eギター:Heavier7
Aギター:Real Guitar
ベース: Trillian のエレキベース ピッキング

これ以外は使わずに曲作りをしていく


【3. ドラムスのクオリティ】

ドラムスは、当初ちゃんとしたドラム音源を買って使うことも考えましたが、
以下の問題からアナログ系ドラム音のサンプルをオーディオトラックに貼り付けることにしました。
・パラアウトにすると、個別にタイミングをずらすことができない。音源やエフェクトのクセでタイミングがずれて聴こえることがあり、この微調整はEDMを作っていた時の経験から必須と考えた。
・サンプル貼り付けだとVocal、ベースのタイミングと見比べてエディットがしやすい。
・サンプル貼り付けだと、同じトラックに別サンプルを混ぜて使える。ハイハットオープンで、同じシリーズでニュアンスの違う音を同じトラックに貼り付けるなど。トラック数増えすぎないのでわかりやすい

ボクはマウス入力しかしないので、とくに不便ありません。
逆にこっちの方が圧倒的にやりやすい!

ただ、一方でドラム音源にあるようなオーバーヘッド音がないので、リアル感がイマイチという問題が...
そこで、以下のように疑似オーバーヘッドを無理やり作っちゃいました。
・オーバーヘッド用のバストラックを作成。
・そこに全ドラム音を ポストフェーダーでSend。
・シンバル、ハイハットなどの金属音を大きめ、キックは小さくして送る
・BUSで低音、高音をカット (下は400Hz、上は7500Hzと結構大胆に)
・倍音を増やすディストーション系エフェクトを緩くかける(Cubase付属のDatube使いました)
・BUSにそこそこのリバーブをかける。その代わり、各ドラム音トラック側のリバーブはほぼなしに。
・空間広げる(Wavesのセンターで外側に音を広げる)
・アウトプットをかなり下げる。ちょっと聞こえるかくらい。

これをオケに混ぜたらそこそこなリアル感出ました。
比較して聴いてみてください。ちょっとしたニュアンスの違いなんだけど。

コレがオーバーヘッドなし。固い感じで打ち込み感そのまま。

soundcloud.com

 

コレがオーバーヘッドあり。ライブ演奏している感じになったかなと。とくにハイハット、シンバルはかなり違ってますよね。

soundcloud.com

 

で、次回は「MIX、マスタリングにAIツール活用」です。
お楽しみに。

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