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#378 ライトノベルの時制の取り方カンペキに説明します(「描写視点変移法」)

前書き:

【What: この記事の趣旨説明】
・ライトノベルの時制の取り方についてのまとめ書きです。
・映像コンテンツを言葉で描写+漫画の心理描写手法を組み合わせたイメージで説明。
・文章をパーツに分け、パーツを貼り付けて切り替えながら読者に提示するイメージとすることで、現在形、過去形、完了形の混在をカンペキに説明しました。
・この小説表記方法を勝手に「描写視点変移法」と名付けました(笑)

 

【Why: 記事の目的】
・自分が初めてライトノベルを書くにあたって、個人的に整理したのが始まり。
・書くために情報収集していく段階で、断片的な情報はあるものの、小説の時制全体を体系的に整理したものがない、と感じ、自分で作っちゃいました。
・自分の小説の表記の根拠として公開することにしました。
・無名の新人なので宣伝にもなるかと思い、無料で公開します。

 

【Who: 読んで欲しい人】
・ライトノベル執筆初心者(同志)の方々のご参考に
・書籍編集者の方々が、校正の根拠、若手執筆者に育成指導の参考として
・もしかしたら文学研究者の方の参考になるかも(文豪の描写方法の分析など)

 

【How: 説明方法】
・今回の記事は理論のみで例文なしです。
・次回、自分のライトノベル文を例文として説明する予定です。(2025年2月予定)
(ネタバレ防止のため、連載がある程度進んでからとなります)

ここから本文:
----------------------------------------------------------

【0.テンス(時制)整理の考え方】
・この「描写視点変移法」では、小説文を、映画+漫画のコンテンツを文章に置き換えて見せている、という捉え方をする。
・「---る」型と「---た」型が混在する理由は基本的に5つ
  (1) 現在のテンスの中に完了形の「---た」型が混在する。
  (2) ナレーター(作者)が物語の外から解説するときは過去形
   (作者が過去に作った物語を今読者に見てもらっている中で、
    始まり、終わり、途中に口をはさんでいるイメージ)だが、
    物語の進行に合わせて、現場でカメラとリポーターがリアルタイムで
    映像を見せたり解説するのは現在形
※実際のTVの中継レポーターは、事象が起こった直後に言葉で描写するので過去形、完了形で話すのが普通だが、この小説や漫画の実況中継は現在形になる。「オレがこの世界を作って見せている神なのだ」的な感じになるのか?漫画や小説では普通にあることなので、日本人は読み慣れているが。

  (3) 一瞬で過去になった出来事を現場で解説するケース
   (セリフの直後に誰が言ったのか記述する場合、セリフを発したのが
    すでに過去になっているので、リアルタイム中継でも過去形になる)
  (4) シーンの始まりと終わりに遠景描写をする場合には過去形の方が自然に受け取れる。
(始まりは、まだナレーターから現場中継に渡していないイメージ。
現場に近すぎると全景は見えない。終わりは現場からナレーターに返し、話を締めてもらうイメージ)
  (5) 純粋に過去の回想が混じる

 

【1.パーツの定義】
・小説コンテンツを以下のパーツのはめ込み組み合わせで構成する、と定義

描写視点変移法(説明図)

・混在は自由。視点を次々に切り替えて繰り出すことでスピード感を出せる。


【2.カテゴリの概要】

① ナレーション1 (シーン説明) - 過去形
・ナレーター(作者)がどういうシーンが始まるのかをシーンの外から解説するイメージ。
・急に小説のシーンの中に読者を放り込みたいときなどは省略しても構わない。

② 実況中継
・物語の進行に合わせて、リアルタイムで中継描写しているイメージ
・中継レポーターが解説するイメージのものと、登場人物の目で見ているものとして記述するケースがある
・基本は現在形のテンスだが、一部、過去形、完了形が使われることがある。(後述)

③ リアルタイム心理描写
・登場人物の心理状態をリアルタイムで文字で可視化しているイメージ
・中継レポーターが本人に成り代わって解説するイメージのものと、本人がそのまま語っているイメージもののがある
・基本は現在形のテンスだが、一部、完了形が使われることがある。(後述)

④ ナレーション2 (情報、状況説明)
・事実を物語の外からナレーター(作者)が口をはさんで解説するイメージ
・基本は過去形、完了形だが、一部、現在形が使われることがある。(後述)

⑤ 過去の回想
・一瞬過去を思い出すケース。完全に過去にタイムスリップして現在進行であるかのように描く場合は、②の実況中継と同じになる。
・基本は過去形だが、一部、現在形が使われることがある。(後述)

⑥ ナレーション3 (結び) - 完了形
・シーンの締めとしてナレーター(作者)が語るイメージ。この後に(つづく)とか(おわり)が出るようなケースと考えてよい。
省略しても構わない。

 

【② 実況中継詳細】

「② 実況中継」詳細再掲

基本的に視覚、聴覚、嗅覚の描写。(2bでは一部抽象的な事情説明も混在)
便宜上、視覚に絞って記述する。

2a 全景、ズームアウト 
・シーンの始まりや終わりに遠景を解説するケース。①のナレーションの続きともとれるが、すでにセリフや心理描写が始まった後でも遠景の場合は過去形が自然に感じるケースが多い。現場のカメラ、レポーターでは近景しか見えないため、遠景の話はナレーターに返しているイメージか。

2b 近影、事実実況
登場人物に近い位置でレポーターがリアルタイム解説しているイメージ。本人ではないので、客観的な表現になる。その延長線として目に見えない事情、事実の解説もそのまま現在形で続けられることがある。作者に戻すと進行が止まるイメージになるので。読んだ感じ不自然でなければ現在形の方がベターでしょう。

2c 人物視点
登場人物の目で見ているかのような描写。主観的な表現を入れることで、読者が登場人物に感情移入しやすくなる。2bと2cの混在は、文芸作品では禁じ手かもしれないが、ラノベでは積極的にやっていいのではないかと思う。
漫画ではよくあることなので、若い一般的な読者に違和感はないと思う。
人物視点の場合には、味覚、触覚も表現可能。(逆に、他よりこの形式で描写する方が自然)

2d 進行、継続中の情景描写
遠近関係なく進行中のものは現在形になる。

2e 変化結果、新規性、意外性付加
目の前で突然変化したり発見したり、意外に感じるものは完了形を使うことでそのニュアンスを強調できる。(人物視点、レポーター視点関係なく)
現在形にしても意味は通るが、変化したニュアンスが弱くなり、読者の没入感を誘えなくなるので、積極的に完了形を混ぜる方がいい

2f/2g 前振り文
セリフや心のつぶやきの前に、だれがどういう状況で言う/思うかを記述する文。このあとにセリフが発せられるので過去形ではおかしい。
が、変化を示す動作とセットになるときは完了形になることがある。2eと同じ理由。

2j/2k フォロー文
セリフのあとに、「、と~が言った」のように解説する文。セリフが発せられた後なので、過去形でないとおかしいのだが、セリフのあとにも続く動作、状況描写とセットになると現在形になる
また、セリフの後なのに現在形になることがまれにあるが、これは意図的に前振り文を倒置して強調の効果を出しているもの。逆(セリフの前に過去形になるケース)も然り。


【③ リアルタイム心理描写詳細】

「③ リアルタイム心理描写」詳細再掲

外から見えない人物の心理状態を文章で描写するもの。カメラ視点の考え方では説明できない。(表情を伝えるのは②実況中継の方になる)

3a 現在心理描写
これは2bの心理版にあたるもの。本人ではないので、客観的な表現になる。シーンのリアルタイムな動きの中で現在形で描写することにより心理変化をよりリアルに表現できる。

3b 人物憑依
これは2cの心理版にあたるもの。ほぼ2iの心のつぶやきと同等であるが、こちらは地の文に記述することで、読者の感情移入が促進できる。
(2bと2cを混ぜて見せる理屈と同じ)
主人公になって自分が体験し語っている感じが出せる。
漫画では、3a、3b、2iはフキダシ外にテキストで書かれるため、ほぼ見た目が同じで区別がつかないこともある。このため漫画を読みなれている人は違和感なく読んでしまうと思う。

3c 進行、継続中の心理描写
2dの心理版

3d 消失心理
過去こういう心理だった(が今は違う)という対比表現で、リアルタイムの心理描写中にさしはさまれることがある。
これは過去形というより、過去完了の位置づけ。

3e 変化結果、新規性、意外性付加
2eの心理版


【④ ナレーション2 (情報、状況説明)詳細】

「④ ナレーション2 (情報、状況説明)」詳細再掲

4a 情報、状況説明
一般的な説明、解説文。

4b 普遍事実
普遍的に変わらない事実の場合には事情説明も現在形となることがある。
これは、過去形で書くと、見た目が同じ完了形の4e「消失事実」と解されてしまうケースがあるため。

4c 未来予測
ネタバレ的に「このあとこうなるのは知る由もない」みたいな形でナレーションに未来形(見た目は現在形と同じ)が入ることがある

4d 消失事実
3dのナレーション版。実況中継中に事情説明としてさしはさまれることがある。過去の消失事実はもはやリアルタイム中継ではないので、ナレーターが口をはさんでいる位置づけとして4dに分類している。

4e 変化結果、新規性、意外性付加
2e/3eのナレーション版。
見た目は4aと同じだが、2e/3eとの対比として分類を設けている。


【⑤ 過去の回想】

「⑤ 過去の回想」詳細再掲

この5番台は短い回想で、回想しているという意識を読者に持たせたままのケース。
心理、情景、セリフも含めて長い回想シーンになる場合は、完全にタイムマシンに乗ってその場に居合わせているようになることから、この5番台の分類は使わず、2番台、3番台、4番台の分類を使う。

5a 回想開始
「~の記憶がよみがえる」みたいに、リアルタイム中継中に過去回想が始まる場合には、その入り口の文はそれに引っ張られて現在テンスになる。

5b 過去事実説明
回想シーンの中で起こった事実の説明。一般的な事情説明の4aとは区別した。

5c 過去再現
タイムマシンに乗って過去のその場に居合わせているような演出を一時的にする場合には現在形になる。5a ⇒ 5b ⇒ 5c とだんだん変化させることで、過去場面をリアルに体験しているかのように見せるのもあり

5d 普遍事実
4bの回想版。回想の中で起こって今も続いている場合には5dとして独立させた。一般的な普遍事実は4b。回想中に4bがさしはさまることもありうる

5e 前振り文、5h フォロー文
過去のセリフ、心のつぶやきだけを単独でさしはさむ場合は、基本的に過去になる。

 

あとがき
----------------------------------------------------------
以上です。
いかがだったでしょうか?
感覚的にこの通りにしている人は多いかもしれませんが、明文化して分類されたものは見たことがなかったので作ってみました。
それぞれ例文がないとわかりにくいと思いますので、2月ごろ、例文版の記事を投稿する予定です。
ちなみに、自分のラノベ文のすでに書きあがっている部分の一文一文を、この論理に従ってすべて分類し、成り立っていることは確認できました。チェックにもなりました。

そもそも話をややこしくしているのは、日本語の過去形と完了形が「...た」で同形で区別がないことと、日本語の完了形は「完了」というより「変化」の強調を表すことが多いこと。このことからもともと現在テンスの中で「...る」形と「...た」形は混在必至なのです。「混在はおかしい」などという人がいたら、それは間違いだと自信をもって否定しましょう。
それから、「視点は一つに固定すべき」というのも賛同できません。昨今は映画、漫画などの映像、画像コンテンツも増えていて、どんどん視点を切り替えながら描写する手法に読者も慣れていますから、動かしながら見せても違和感ないですし、動かさないと、スピード感、網羅感もないと思います。
とくに、以下の3つを1つの小説の中で描写しようとすると、視点が固定では違和感あります。

・登場人物本人しかわからない、心理、触覚、味覚

・登場人物が知らないはずの状況、事情

・登場人物のリアルタイムの動き(本人の視点ではなく、外から見た近影)
好きなように動かすことを前提としないとリアルな描写は難しいと思います。

【お願い事項】
この「描写視点変移法」に賛同され、以後これを使って小説を書く、という方は、作品の前書きかあとがきに、その記述をしていただけると嬉しいです。できればTengo-P(点五P)の名前と、XのID "@DekunoboBK"、このページのURLリンク

https://dekunobobenkay.hatenablog.com/entry/2024/12/31/084941

も併記ください。よろしくお願いします。


【Tengo-P(点五P)自己紹介】
・理系の大学卒。IT企業で通信エンジニア、業務改善コンサルを経験し、60歳で退職
・現在はフリーランスのコンサル兼ボーカロイドプロデューサー
・2025年1月12日、ライトノベル「大人バンドがアニソンやったらカッコよくね?」をNOVEL DAYSで連載開始

novel.daysneo.com


自作曲やカバーアレンジ曲を作中バンドの曲として発表する形式で活動中


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#377 バンドのビジュアルとラノベの挿絵をAIに描かせてみた

ボカロP 12年生の点五Pです。
2回前の記事 #375 テスト4 ラノベ作中の架空バンドの曲として発表する活動形式 

でサマリーを記述した、「ビジュアル(AIに描かせてみた)」についてこの記事でまとめています。

目次
1. 画像が必要となる背景
2. 4コマ漫画制作は現時点のAI技術では無理
3. ラノベ用にバンドのビジュアル作成
4. ラノベの挿絵生成
5. 結論


【1. 画像が必要となる背景】

もともと音楽だけでなく、画像が必要ということになったのは、前回投稿に書いた通り、

無名Pのオリジナルを聴きたい人は少ない
↓
自作曲をネットに上げるだけでは再生数を劇的に上げるのは難しい
↓
カバーで評価されるには相当のアレンジ/MIX力が要求されるのでムリ
↓
音楽以外のことでいったん注目され、評価されないと音楽は聴いてもらえない
↓
注目されやすいのは映像がからんだコンテンツとの連動
評価されやすいのは世界観が共感されること
完全に別の活動にしたくないから、そのコンテンツ中に自作曲を登場させられるものがよい

ということだった。
SNSで告知、宣伝するにあたって、キービジュアルがないと、そもそもリンク先に誘導することは絶望的。
しかし、今までもPVを作ってそのアイコンを使ってSNSで告知、宣伝はしている。しかし思うように再生数は伸びていない。

やはり再生数を伸ばすには、世界観やストーリーが共感されることの方が重要なのであり、画像はその入り口に必須のツールということに過ぎないんだと思う。
もちろん、しょぼいとそこでハネられるが、画像だけで評価を上げて曲を聴いてもらうところまで誘導することに期待するのは無理、ということだろう。(よほど実力のあるイラストレーターにお金を払って描いてもらえば画像の力だけで評価され、音楽も聴いてもらえるかもしれないけど、それは無理)

で、画像と世界観が一体になったコンテンツとして、最初 4コマ漫画がいいだろうと考えた。SNSでチラ見せしやすいのもよい。しかし、

↓
でも収入限られる中で高額の報酬を払って実力のある漫画家さんにお願いするのはムリ
↓
タダでコラボする形で漫画家さんを募集したが誰も来ないw
↓
ならAIを使って4コマ漫画ができないか?
↓

ということで、まずはAIで4コマ漫画が描けないか検討することにした。


【2. 4コマ漫画制作は現時点のAI技術では無理】

4コマ漫画を成立させるためには、
・キャラの特徴を安定的に作画できる
・微妙な表情、手の動きを描き分けられる
ことが必須。
とくに4コマはほぼ絵だけで意図が伝わる必要がある。
これはネット情報を収集した段階で難しいだろうと。
自分でもStable Deffusionで描かせてみたけど、同じプロンプトで作画しても毎回違うものが出てくるのでキャラ固定化は到底無理。
さらにプロンプトの中のテキストによる説明だけで表情や手の動きを描き分けるのは絶望的に難しい感じ。

ネットで調べると、AIで4コマを描いている人も多くみられるが、固定複数キャラの微妙な会話を実現している人は見受けられなかった。
いったんAIで描かせたキャラをイメージでインプットして表情ポーズを変えられるようになれば使えると思うが、現在のi2iサービス(画像をAIに入れてプロンプトで変換させるサービス)では、服装、髪型、絵のトーン、背景は変えられるものの、表情やポーズを微妙に変えることはできなかった。もう一段技術が進展するのを待ちたい。


【3. ラノベ用にバンドのビジュアル作成】

ということで、次に考えたのがラノベ。
バンドのビジュアルを登場人物紹介でつけて、あとは一話に一枚程度の挿絵イラストがあれば成り立つ。シーン全部のイラストを描く必要はないから、なんとかなりそうだなと。
前回投稿のように、文章が書けるかの方がネックだ。

実は、AIに文章を書かせる前にイラストの確認は済ませてしまった。
とはいっても、キャラ設定、ターゲット設定は先にやって、それをもとにプロンプトを書いて生成したのだが。

これは前回の投稿につけたラノベの表紙の再掲。


AIピクターズというサービスを使用。アニメ風イラストのモデルを選択してトーンを統一できるのがよい。
もちろん一枚一枚別々にプロンプトを書いて生成したものを編集して重ねたもの。
もとはカラーかつ高精細で作成している。
一枚当たり、7~8回作り直させた。プロンプト微修正したり、ネガティブプロンプト入れたり試行錯誤。これは根気よくやるしかない。
それでもなんとかいい感じのものにできたんで大満足。
本当は、Guitarはもっとチャラ男にしたかったし、Bassももっとおっさん、Keyboardももっとオバさんにしたかったんだけど、うまくいかなかった。ま、ジャケットなんてどうせ美化したもの使うだろうからまいっか、と。

ラノベがうまくできなかったら、最悪このビジュアルをHPに上げるだけのパターンもありうると思った。少なくともこのビジュアルは採用確定レベルには達したなと。


【4. ラノベの挿絵生成】

キャラの特徴を引き継いでいろいろなパターンの挿絵イラストを作るのはAIでは難しいんで、表紙のトーンのまま別アングルを作り足すことは断念。
どうしようか悩んだが、挿絵イラストは2~3等身のチビキャラモデルにすることで、一見同じようなキャラには見えることを発見した。
幸い、バンドメンバーのプロフィールはばらけているので、ショートの茶髪女性ならVocal、ロングの黒髪女性ならKeybordになんとなく見える感じ。
表紙がマジ絵で、挿絵がチビキャラというのも、かえってカワイくて好感持ってもらえそうに思った。

これも前々回投稿の再掲。


手になんかへんなもの持ってるので作り直すかも。でも最悪これでも行けそうなので、
画像生成のテストは打ち切って、ラノベ文章作成テストに集中した。それがネックだから。
一応同レベルのトーンで他のメンバーのちびキャラ絵も全部作ってみた。まずますの出来。
ここではいったん非公開。ラノベ投稿をお楽しみに。


【5. 結論】

・無料のAI画像生成サービスでも、根気よく作り直させることでいい感じのイラスト作成は可能
・ただし、同じキャラを安定的に作画したり、微妙な表情、手の動きなどの細かい表現を変えていくことは今の技術では無理
・ちびキャラにすると、同じ髪型、髪の色にすれば同じキャラに見えてしまう。キャラの特徴をばらけておけば描き分けることはできそう
・なので、4コマ漫画は無理だったが、ラノベの表紙のバンドビジュアルと、チビキャラ挿絵イラストをAIで作成することができた!

これで、3か月にわたったAIを使った制作テストは完了。
なんでこんなに一生懸命書いているかというと、記録を残さないと、何をやって何ができて何ができなかったか、断念した理由など自分でもわからなくなってしまうと思ったから。
今回断念したことも、技術の進展でできるようになるかもしれない。そのときに判断できるように。
で、どうせ書くなら共有できることはしてみんなに役立ててもらえばいい。もっといいやり方をアドバイスしてもらえるかもしれないし。


さて、明日からはカバー曲の制作とラノベの執筆に集中します。
ラノベは2話できてるけど、最初のカバー曲がまだ。でも14話くらいでアップするからなんとかなるだろう。
そもそも納期はだれにも約束してないからやれるペースでやっていけばいい。

クリスマスすぎたころに予告告知始めるかな。
それではみなさんお楽しみに!

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#376 AIに助けてもらうことで、未経験者がラノベ書けそう!

ボカロP 12年生の点五Pです。
一昨日公開した記事: #375 テスト4 ラノベ作中の架空バンドの曲として発表する活動形式 でサマリーを記述した、「AIを活用したラノベの執筆」についてこの記事でまとめています。

目次
1. なぜラノベなのか?なぜAI活用なのか?
2. 情報収集、事前確認事項
3. テスト実施手順と中身(AI使用前)
4. AIアウトプット結果と修正
5. 結論
※本題は4項になります。

 

【1. なぜラノベなのか?なぜAI活用なのか?】

前回記事を少し補足すると、

無名Pのオリジナルを聴きたい人は少ない
↓
自作曲をネットに上げるだけでは再生数を劇的に上げるのは難しい
↓
カバーで評価されるには相当のアレンジ/MIX力が要求されるのでムリ
↓
楽曲以外のことでいったん注目され、評価されないと曲は聴いてもらえない
↓
注目されやすいのは映像がからんだコンテンツとの連動
評価されやすいのは世界観が共感されること
完全に別の活動にしたくないから、そのコンテンツ中に自作曲を登場させられるものがよい
↓
なら架空バンドの4コマ漫画との連動がいい!
漫画の中でそのバンドが曲を発表する形でボクの曲を出す。
バンド名のアカウントを立ち上げて
↓
でも収入限られる中で高額の報酬を払って実力のある漫画家さんにお願いするのはムリ
↓
タダでコラボする形で漫画家さんを募集したが誰も来ないw
↓
ならAIを使って4コマ漫画ができないか?
↓
ちょっと調べて試したが、AIで統一したキャラを安定して生成するのは難しいし、思うように微妙な表情を描き分けるのは難しい。表情が命の4コマ漫画はムリ
↓
それではラノベならどうか?挿絵を1話1枚程度入れるならできそう
↓
一度も小説文書いたことないし、ラノベをほとんど読んだこともない理系人間にラノベが書けるのか?
↓
AIに助けてもらって何とかならないか?
↓
じゃ、テストしてみよう!

ということで、考えて考えて必然的に追い込まれて書いてみることにしたものなのです。突然思いつきで書くことにしたんじゃないからねw
テスト開始の段階ではうまく書けるのかどうか半信半疑でした。


【2. 情報収集、事前確認事項】

①ラノベを書いている知り合いと会話したり、ChatGPTにオススメ、アドバイスをもらった。
紹介されたオススメ作品は、

ラノベとはどういうものか基本 → 涼宮ハルヒの憂鬱
重要とされる心理描写、スピード感のある書き方 → やはり俺の青春ラブコメはまちがっている
バンドもの → バンドリ

といっても、無課金おじさんなので、Wikipediaで登場人物、あらすじを見てみたのと、このサイト 

で最初の1-2話立ち読みしただけなんだけど。

それでも雰囲気はよくわかった。強く感じたのは2点。
・普通の口語では使わない気の利いた比喩表現を多用
→これはボカロ曲の作詞でも求められるので考えられそう。
・各シーンはセリフや心の中のつぶやきから始め、情景描写や心理描写を行い、背景や登場人物の説明はそのあとに回す
ダラダラ説明から入るとスピード感なくなりそうだから確かにそうだな。基本はその繰り返しで進めていく感じ。

そのほかの文体は、想像していたより普通の小説という感じ。
もっとマンガ寄りかと想像していたんだが。結構難しそうだ。

②ラノベ入門書、チュートリアルサイトを見て、執筆のポイントを抽出

驚いたのは、AIを活用したラノベ/小説執筆について実験、実践している人も多く、いろいろとネット上で公開されていたこと。それらもたくさん見てみて自分なりにポイントを抽出した。
が、書籍も含めその内容をここに書いてしまうと著作権違反になりかねないから非公開。
そもそも、作家によって目指す作風も違うし、作品で描きたいこと、伝えたいことも違うので、自分で見て自分でポイントを抽出し、感じ取るべきだろう。実際、今回のテストでこの工程が一番時間かかった。1週間以上。


③ラノベプロットの記述項目の決定
プロットとは、小説の仕様書みたいなもので、タイトル、あらすじ、登場人物、ターゲット読者、メッセージとして伝えたいこと、などが箇条書きか一覧表でまとめられたもの。
そういうものを作ってから執筆する、ということすらわかってなかったド素人だったと実感www
しかし、カチっとしたフォーム、項目が決まったものでもないらしいので、②の調査の中で、自分として書くべきものを決め、エクセルシートを作った。項目はこんな感じ
・タイトル
・ログライン(ひとことで何の話か説明すると)
・一行コンセプト(文庫本の帯などのあおり文句)
・登場人物
・あらすじ
・ターゲット読者層
・伝えたいメッセージ
・発表形式
・参考作品


④執筆テストの手順決定

まず、AIに何をやらせるのか、ということを明確ににした。
②の調査の結果から、プロットの情報だけを入れて、「さあ、おもしろいもの書いてみろ」というのは無理だろうと判断。
一話一話を短く切って、自分自身で執筆し、それをチェックして直させるのが現実的かなと。②で抽出した観点で見直すようプロンプトに入れる形。プロットも入れて全体を理解させた上で。
これと全く同じやり方をしている人は見受けられなかった。コレはボクの独自判断?かも。

ネットで見つけられなかっただけかもしれないがw


【3. テスト実施手順と中身(AI使用前)】

①プロット作成

以下の順序で考えていった。

ターゲット層=20代~30代のアニメ好き
・自分の曲を聞かせたいのだからソフトなバンドサウンドが好きで、
音声合成のVocalでも違和感のない層

↓
ログライン=社会人バンドで、メンバー達がいったんあきらめた夢を実現していく話
伝えたいメッセージ=いろんな事情でいったんあきらめた夢でも、仲間と力を合わせれば実現できる!
一行コンセプト=置き忘れた夢を取り戻そう!

オススメで読んだラノベは主人公もターゲットも学生。
そういうこともあって主人公が成長していく様を描き、読み手に夢を持たせるということが常道だと、知り合いのライターからも、ChatGPTからも言われた。
しかし、今回は主人公も読み手も社会人なのだ。それで「成長」がテーマとかいうのは違うんじゃないか?
むしろ、社会人になっている人の多くが、好きなことをあきらめて現実的に食べていける職業についているわけなので、そこに寄り添わないと共感は得られないんじゃないかと思う。

そういうことで、いったん音楽をあきらめたり、うまくいっていない人たちが集まって協力することで成功していく物語、にすることにした。

※おそらく、「初めてラノベを書くんだよね。やっぱ登場人物が成長していく様を描かないとラノベとしてダメなんじゃない」などとマウントをとってくるヤツがいっぱい現れるのではないかと思う。そういうヤツは鼻で笑って無視するのでよろしくw
それが業界の常識?なら、オレが覆してやるわwww

↓

タイトル: 大人なロックバンドがアニソンやったらカッコよくね?

おそらくコレは意外な組み合わせであり、プレーヤー側でコレを目指している人は少ないと思う。しかしリスナーでこの組み合わせが新鮮なものとして映る可能性はあると思った。
なので、思い切ってタイトルにしてしまうことにした。
そしてこのタイトルは、登場人物にセリフとして言わせる形にする。
作者が一般論で主張するより説得力を持って受け入れられることに期待。


↓

登場人物: 前回投稿: #375 テスト4 ラノベ作中の架空バンドの曲として発表する活動形式 

の3項に記述した通り。

何らかの事情で音楽をヤメていたり、うまくいっていなかった、という条件で考えた。
GUMIの声を使うし、主人公はVocalでカワイイ女の子にするのが自然だろうと。それならアイドル研究生をヤメてしまった子、という感じで安易に決定w

Keyboadは子育てで音楽やめていた女性、
ドラムスは路線対立でプロバンドを脱退した男性、
Guitarは親の反対と自分の根性不足でビビッてやめ、今もフラフラしている男性
そしてBassは自分をモデルに昔プロを目指したが芽が出なくてサラリーマンをやっている男性にした。

そしてそれに沿って
・現在の職業
・過去
・バンド加入の経緯
・ルックス
・性格 

をしっかり決めていった。
ここに書くとネタバレになるので非公開w。
物語の中で見え隠れしてくる形なのでお楽しみに。

名前はここで自分で決めたけど、苗字に関してはあるトリックが(非公開)。名前はVocal、Bass以外は適当。
↓

あらすじ:
この段階で練ったけど、これも書いたらネタバレなので非公開。
考え方は、
どういう経緯でバンドが結成され、メンバーが参加し、曲が作られていくのか丁寧に書く必要がある、と知り合いのライターからアドバイスを受けたので、それは素直に取り入れた。
また、どう考えてもカバーから先にやるんだろう、ということでオリジナルを作って出すのはかなり後に回した。もう出来てるんだが。

↓

発表先: 
当然、無料で小説が投稿できるサイトに上げるのだが、いろいろありすぎてどこにすべきかわからなかった。
なのでChatGPTに聞いてみた。条件として、

・挿絵イラストが貼れる。
・楽曲のYouTube Linkが貼れる。
・純文学よりラノベが中心。
・アニメ、漫画好きが集まる。(漫画、アニメ風のイラスト、表紙がウケる)

という条件でオススメを聞いてみた。
結果、いちばん押してきたPIXIVに素直に決めた。

見てみると横書き投稿なので、やりやすい感じがした。


②シーン分割
プロットの情報だけでいきなり文章を書けるかというとそれも無謀そうだと思った。前項の調査で見た限りではそこを具体的に書いたものは見当たらなかったので自分で考え、あらすじをベースにシーンに分割することにした。
まず、1話の単位でどこまで書くのかを決めるにあたり、1話の中で「起」「承」「転」「結」にあたる要素をエクセル表を作って書き出し、それを見てその回のタイトルをつける。極力、「起」はセリフか心の叫びで始まるようにし、すぐに他の登場人物の反応を持ってきて、そのあとで心理描写、状況説明と結果が続くので、「起」「転」「承」「結」の方がしっくりするかもしれない。
が、物語の自然な流れとスピード感のバランスなので、ケースバイケースで順番は柔軟に変えた。
このシーン分割表はいったん最後まで作った。後半がややスカスカなので今後膨らませる必要がありそうだ、という課題も認識できた。

③自力で本文執筆
ここでいったん、第一話、第二話を自力で執筆。
セリフや心の叫びの部分は、意外とサクっとできた。
漫画の感覚でノリで作れるということもあるが、ボカロの作詞を経験しているのも大きいと思うう。その経験がないとこれも簡単ではなかったかも。
問題は心理描写や比喩で、最初からカッコよく書くのは難しいだろう。
ここはAIに期待したいと思ったので、すぐ思いついたもの以外は深く考えず、物語の流れを中心にさくっと書き上げてしまった。
さらに主語述語の対応、助詞の使い方、話者が誰なのかわかりやすく表現するなど、本来であれば時間をかけて気を使うべきところもAIが直してくれることが期待できそうなので、ノーチェックに近い形で仕上げてしまった。


【4. AIアウトプット結果と修正】
やっと本題www
作った文章全部見せるとネタバレなので、前回チラ見せした部分に限って例示します。

第一話の最後の部分として、プロンプトに入れた自作文はコレ

---

ーーー私はオワコン?ーーー
コーヒーをすすりながら仕方なくパソコンを開けようとしたが、手が震えて止まってしまう。
ーーー私は何を目指して生きていけばいいの?ーーー
どよーんとした部屋の空気の中、メグミは服を着たままベットに倒れこんで目を閉じた。

---
ま、おかしくはないが、シンプルすぎるよね。小説というより曲の歌詞的な感じ。
でも作詞経験してたから初回でここまで書けたとも言えると思う。


そしてChatGPT 3.5が出してきた修正案がこれ。

---

コーヒーの香りが部屋に漂う中、メグミはカップを握りながら深いため息をつく。パソコンに手を伸ばすが、指が震えてキーボードに触れられない。

「私はオワコン……なの?」

部屋の空気は重く、時計の針の音が妙に耳に響く。メグミはコーヒーの残りを一口すすり、マグカップを置いた。そして、服を着たままベッドに倒れ込む。

ーーー私はこれから何を目指して生きていけばいいの?ーーー

目を閉じると、アイドル時代のステージの光景が一瞬だけ脳裏をよぎる。歓声、ライト、そしてあの頃の自分。けれど、それはすぐに闇に飲まれた。

外からは都会の喧騒が微かに聞こえるだけ。メグミはそんな音すら気に留めず、疲れた体をベッドに預け、意識を遠くに放った。

---
ツッコミどころ多すぎるくらいこのままじゃ使えないなと思った。
主要なものだけ書くと、
(1)全体的に比喩が足りない....
(2)コーヒーの香の話などやや冗長で文が長くなってリズム感を阻害している感じがする。
(3)キーボードじゃなくてまずマウスかパッドを使うと思う。(自分の歌みたの再生数の確認をしようとしてやめるシーンなので)
(4)「意識を遠くに放った」って表現はいまいち違和感...


が、非常にいい点もあった。
(1)元の文にない、アイドル時代のステージの光景の部分を指しはさんできたこと。これは、主人公が元アイドル研究生だったがうまくいかなかったことをプロットで書いておいたのをAIが理解してアレンジしてきたということ。
さすがAI! これには驚いた!表現はさておき、こういう提案をしてくれるなら使用価値十分あると思った。

(2)「私はオワコン……なの?」と「……」をさしはさんできたこと。
これも「認めたくないけどそうなの?」という絶望と不安が混じっている心情をよく表しているGood Job! 


なので、AIに修正案を出させた後、いいところは生かしつつ、ボクの特徴でもある、ボカロ歌詞的(ある意味中二病的)な比喩表現をガンガンぶち込むことで、最強の文章ができるんじゃないかと確信した!

そこでボク自身がいろいろ直してみたのが前回掲載したこの文章。

---
メグミはカップをすすりながら長く深いため息をつく。マウスに手を伸ばすも震えて進まず、結局ひっこめてしまう。

「私はもう、オワコン...なの?」  

重たすぎて止まったかのような部屋の時空。時計の秒針の音だけが拡声されているようだ。メグミはコーヒーをもう一口だけすすり、マグカップを置いた。そして、服を着たままスローモーションでベッドに倒れ込む。  

―――私はこれから何を目指して生きていけばいいの?―――  

目を閉じると、アイドル研究生時代のステージの光景が一瞬だけ脳裏をよぎる。歓声、ライト、そしてあの頃の輝いていた自分。けれどそれはもうモノクロでしか再生できなくなっていた。そしてすぐに闇に飲まれた。  

外からは都会の喧騒がほんの微か聞こえるだけ。精神的な疲れから悩んで眠れなくなることすらなかった。ベッドに預けた脱力した体。糸が切れたマリオネットは意識が遠のくのにそう時間はかからなかった。

---
どうだ!このAIに使われてるんじゃなくていいとこどりで使ってる感じ。
とくに最後の部分!
AIが追加してこなかったらこの部分は存在していない。AIの比喩表現はしょぼいが、ボカロPのボクならボカロ歌詞感のある比喩を追加修正し、完成させることができるのだ。見事な補完関係!!
AIとボカロPがやりとりしながらコラボできた、ということだ!

これでAIを活用すれば自力でラノベ執筆できそうだと確信した。


【5. 結論】

・AIを使ってラノベのクオリティを上げることはできる。が、下記条件がある
  - プロット、シーン分割を綿密に行った上で本文を自力で書く。
    (キャラ、ストーリーの流れは自力で綿密に設計)
  - AIには、プロットの情報をもとに表現、エピソードを追加して膨らませてくれる能力があるので、そこは期待できる。なのでプロットはしっかり作ることが前提
  - 一方でカッコよい比喩表現を加えるのはAIは苦手なので自力でやる覚悟が必要
→ボクの場合はボカロの歌詞を書く感覚で膨らませることはできるので大丈夫そう


ところでAIが登場する前の部分を、なぜこんなに長々と書いたかというと、
「決してAIに丸投げして作ったものではなく、考えに考え抜いていることなので、ボク自身の著作物と十分言える」ということを示しておきたかったからだ。
それから見ていただいてわかるとおり、かなりの根気が要求されると同時に、論理思考が組み立てられないとできない作業だ。やってみて、むしろ文系の人より理系の人の方が向いてるんじゃないかとさえ思う。「理系に生まれてよかったw」
さらに、どこにも示されていない手順を綿密に組み立てていく作業はITコンサルをやっていたからできたように思う。そういう人間がボカロ曲の作詞も経験して感覚をもってとりかかってるんだから、結構希少なんじゃないか?
最初はボクなんかにラノベ書けるのか?と思ってしまったが、実は自分に合った作業なんじゃないかとも思えてきた。
※調子に乗りすぎかwww
ボカロ歌詞感といっても、有名Pのようなレベルの高いものではないが、ラノベらしい感じにはなったと思うw

ということでラノベ連載をすることを決断、発表するに至りました。
がんばりますので応援してね!!


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#375 テスト4 ラノベ作中の架空バンドの曲として発表する活動形式

ボカロP 12年生のTengo-P(点五P)です。
8月末から3か月以上にわたったテスト制作。
昨日でめでたく終了し、
2025年から新しい活動形式に入る目途が立ちました。

このBlog記事では、その第4段階である
「ラノベ作中の架空バンドの曲として発表する活動形式」
が本当にできるのか、AIに助けてもらいながらクオリティを確保できるのか、についてまとめました。
同じような活動を目指している人や、AIでどういうことができるのか興味のある方はぜひお読みください。

長くなるので、今回の記事は全貌やサマリにしぼり、詳細は以下の別記事にまとめ参照する形にします。

#376 AIに助けてもらうことで、未経験者がラノベ書けそう!
#377 バンドのビジュアルとラノベの挿絵をAIに描かせてみた

本題に入る前に、テストの目的とテスト1~3で何をやったのかをサマライズします。


<1.なぜテストをするのか>

理由1: 曲ネタの枯渇 (ここまでは若いころに作った曲を焼き直していた)
理由2: 再生数が上がらない (方向性が不明確なことと、クオリティ不足が原因と認識)

詳細→#365 テスト制作内容大公開~各種音源も!

 

<2.何をテストするのか>

テスト1: #367 テスト1 AIで作詞作曲 (完全新作を効率的、高品質に)

テスト2: #368 テスト2 アナログ感のある音作り (バンドサウンドに特化)

テスト3: #369 テスト3 「MIX、マスタリングにAIツール活用」  (クオリティ向上)

テスト4: ラノベ作中の架空バンドの曲として発表する活動形式
        →この記事。以下から本題開始

【本文目次】
1.なぜ架空バンドなのか
2.カバーから始める方針に変更
3.キャラ設定
4.AIを活用したラノベの執筆
5.ビジュアル(AIに描かせてみた)
6.まとめと今後の予定

※今回の目玉は4項と5項です!

【1. なぜ架空バンドなのか】

自作曲をネットに上げるだけでは再生数を劇的に上げるのは難しい
↓
音楽以外のコンテンツとの連動で相乗効果を狙いたい
↓
せっかくバンドサウンドにするので、
ラノベ作中の架空ロックバンドが曲を発表する形になぞらえて自作曲をネット公開する形でどうだ!
(初めは4コマ漫画との連動を考えたが、AIでは難しい、無料コラボでは描いてくれる人来ず...)


【2. カバーから始める方針に変更】

再生数が上がらない原因をさらに考えると、もう一つ大きな原因があることに気づいた。

再生数が上がらない
↓
無名Pのオリジナルを聴きたい人は少ない
↓
有名曲のカバーの方がまだ聴いてもらえるんじゃないか?
↓
カバーから始め、リスナーを増やしてからオリジナルをはさんでいく活動にしよう!
↓
合成音声に違和感持たない人がターゲットなら、
アニソンカバーがいいのでは?
↓
アナログサウンドの特徴を生かすため、ピアノ中心のロックにしたい。
(打ち込みでギター中心にするのはクオリティ面でリスクなので)
なので少し年齢層が上の社会人のアニソンコピーバンドにする!

ということで、ラノベのタイトルはズバリ、
「大人なロックバンドがアニソンやったらカッコよくね?」


考えてみると、一般的なアマチュアバンドはまずコピーから始めるのが自然。
ということで、ここまでテストで作ってきたオリジナル"Coffee Breaks..."の正式アップはいったん保留し、カバー曲を改めて制作することに。

オリジナルに忠実にコピーではなく、"Coffee Breaks..."のような、ピアノ中心の癒し系8beatでアレンジカバーすることにする。そこを個性として差別化していく。
すでに選曲して制作に取り掛かってます。
アップまでお楽しみに。1月末予定。


【3.キャラ設定】

キャラ設定はAIに任せず、100%自分で。
バンドメンバーはそれぞれの個性が際立つよう、意識的に全く違うプロフィールにばらけるようにしてみました。

1. Vocal
・20代前半女性 独身
・受付事務
・元アイドル研究生

2. Guitar
・20代後半男性 独身
・営業マン
・チャラ男

3. Drums
・30代後半男性 独身
・セミプロミュージシャン
・渋めのイケメン

4. Keyboard
・40代前半女性 既婚
・お局な経理担当OL
・化粧が派手

5. Bass
・50代前半 既婚
・ITコンサル
・DTMer/作詞作曲

それぞれ、さらに性格やエピソードなどの裏設定を膨らませてありますが、ネタバレになっちゃうのでここでは非公開にします。Bassは自分がモデルになってるのバレバレですねw ボクより10歳若いけど。
バンド名は、学生の時につけようとしてメンバーに反対され実現しなかった
"Rolling Cones"にすることに。
由来の説明もラノベの中で書きますのでお楽しみに。


【4. AIを活用したラノベの執筆】

今回の目玉になります。
なぜかというと、AIを活用することで、ボクみたいにラノベなんか書いたことがない理系の人間が、めっちゃいい感じの文章作れちゃったんでビックリです。生成AIの力を見せつけられました。
詳細は別記事:
#376 AIに助けてもらうことで、未経験者がラノベ書けそう!
に記載しますのでご参考に。
基本的にいったん自分で書いたドラフトを含めた上で、プロンプトでチェックポイントを指示してエディットさせ、さらにそれを自分で直したんですが、スゴいですから。
一部チラ見せしますね。こんな感じ。(約2/3は自力、1/3はAIの修正)

---
「私はもう、オワコン...なの?」  

重たすぎて止まったかのような部屋の時空。時計の秒針の音だけが拡声されているようだ。メグミはコーヒーをもう一口だけすすり、マグカップを置いた。そして服を着たままスローモーションでベッドに倒れ込む。  

―――私はこれから何を目指して生きていけばいいの?―――  

目を閉じると、アイドル研究生時代のステージの光景が一瞬だけ脳裏をよぎる。歓声、ライト、そしてあの頃の輝いていた自分。けれどそれはもうモノクロでしか再生できなくなっていた。そしてすぐに闇に飲まれた。  

外からは都会の喧騒がほんの微か聞こえるだけ。精神的な疲れから悩んで眠れなくなることすらなかった。ベッドに預けた脱力した体。糸が切れたマリオネットは意識が遠のくのにそう時間はかからなかった。

---
ちゃんとライトノベルらしくなってるの、スゴくないですか?
初めて書いたんですよ!

使ったのはChatGPT3.5。無料版です。どうせ、自分でチェックして直すのであれば無料版で十分行けると思います。


【5. ビジュアル(AIに描かせてみた)】

すでに画像生成AIは浸透し始めていて、非常に高いクオリティで生成できることは誰もが知ることとなっていると思います。どういう観点でどういう作り方をしたのかは、
この記事: #377 バンドのビジュアルとラノベの挿絵をAIに描かせてみた
に任せることにして、ここでは作ったものをチラ見せ。
どうだ!十分すぎるクオリティに驚いてください!

まず、ラノベの表紙としてバンドメンバーのビジュアルを。

 

そしてラノベの挿絵。焦る受付女子。(これ以外に各メンバーのイラストも作成済です。ラノベ連載をお楽しみに)

 

いずれもAIピクターズで作成しました。商用利用可能で、アニメチックなイラストに特化したサービスです。
上記両方とも無料版サービスで生成可能です!

ところで、この2つはイラストのタッチが全然違いますが、意図的にそうしています。
この事情もリンク先の詳細に書きますので気になる方はお読みください。


【6. まとめと今後の予定】

長い時間かかったテスト。AIを使って制作クオリティを上げられないか、という
妄想が現実かつ(自分が)実行可能なものとして確認できた
のは非常に有意義でした。
クリエーターのAI使用は賛否両論あるようですが、ボクは今回の使い方のように、
主体が人間であれば、可能性を広げるツールとしてどんどん使っていいんじゃないかと思います。
逆に、使えなければ負け組になる可能性も...

今後の予定は、

12月中:カバー1曲、オリジナル1曲の音を仕上げる。
       ラノベ本文原稿半分まで仕上げる
1月初: まずラノベの連載開始。週2回程度更新
1月末: 最初のカバー曲をアップ
以後はストーリーの進行に合わせ、曲作り、原稿作りを平行で進め、4月くらいに25話程度で終了する予定。
お楽しみに!
ぜひ応援してください。


それから最後に強調したいことがあります!
63歳でコレやってるのってスゴくない?
・ボカロPとラノベ執筆を両方やる。
→作中バンドが発表する曲として自分の曲をアップするという試みに挑戦
・曲制作、ラノベ執筆の全工程を一人で (AI活用しながら) 
・曲制作、ラノベ執筆の全工程をノートPC上で。打ち込みですがリアルな音!
※カバー曲は作詞作曲ではなく、編曲/MIX。編曲はAIからんでませんが。
・イラスト、ラノベ修正に使ったAIサービスはすべて無料です!(無課金おじさんw)
※テストのために一時有料にしましたが、無料で十分できること確認済

最初は漫画家さんとのコラボも考えてたんだけど、
ここまで来たら全部自分1人で通してやる!!
見てろよー!!

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#374 大きな節目:2ndアルバムリリース

いよいよ今週土曜日 11/23 はボーマス57です。

今回オリジナル2ndアルバムを頒布します。

→曲目リスト

これはボクにとって大きな節目。ここまで若いころに作って日の目を見なかった曲をボカロで復活させる活動を行ってきましたが、今回の2ndアルバムで、通算20曲を復活させその区切りがつきます。
(若いころに作った曲は200曲ほどありますが、どうしても世の中に出さないと後悔する、というお気に入りの20曲を厳選して復活させました)

ボーマスでは1stアルバムの在庫も並べますので、ボクのBestアルバムVol.1、2が手に入る、ということです。
ぜひブースNo. G30にお立ち寄りください。
(買わなくてもお話しするだけでも喜びます)


いやー、ここまでで12年もかかってしまった...
今後は新しく曲を作っていく活動をする方向でテストしているところ。なのでボカロP活動はまだまだ続きます、というか、ここからが本番かも。
応援よろしくー!


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#373 Merry Christmas From London 歌詞

< Merry Christmas From London / 作詞・作曲: [email protected]世紀プロジェクト >

 

1.

君の待ち受け
通知鳴らすよ
これは魔法の
リモート ジングルベルさ

空を飛び越え
時を飛び超え
今夜君だけに贈るよ
Merry Christmas    from London

見つめ合った
あの旅立ちの朝
約束したプレゼントさ
リボンは無いけれど

Ding Dong Ding 寂しい
Ding Dong Ding 気持ちさえ
二人を引き寄せる力に変わる

Ding Dong Ding 粉雪
Ding Dong Ding 溶かすほど
暖かな君の笑顔が見たいよ
すぐに

2
街が見えるか
こっちは朝だ
二人同じワイン開け
画面にチアーズ

話したいこと
山ほどあるね
時間忘れて語り合う
Merry Christmas    from London

会えない日々が
ずっと続いたけど
あともぅ少し待っていてね
涙を拭いて
さあ

Ding Dong Ding いつもと
Ding Dong Ding 変わらない
表情豊かに話す君がいる

Ding Dong Ding 二人を
Ding Dong Ding つないでる
この糸をずっと切らずにいたいよ
今は

3
今夜君だけに贈るよ
Merry Christmas    from London


ooh, ooh, ooh, ooh, ooh
あともう少しさ
ooh, ooh, ooh, ooh, ooh
ちょっと待っててね

ooh, ooh, ooh, ooh, ooh
あともう少しさ
ooh, ooh, ooh, ooh, ooh
ちょっと待っててね

 


※オリジナル2ndアルバム「だからボクは音楽をヤメない」収録曲

→曲目リスト

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#372 だからボクは音楽をヤメない 歌詞

< だからボクは音楽をヤメない / 作詞・作曲: [email protected]世紀プロジェクト >

1.

淡く朝日滲むスカイウォーク
疲弊したこの体串刺しする
重ねた努力も喜びも
吸い込んで圧し潰すブラックホール

誰ひとり聴いてくれやしない
誰ひとり歌ってくれやしない
どう間違ったってモテるワケはない
わかってるさこのボクも そんなことくらい

このままの苦しみも渇望も
ブチ込める宝箱他にはない        
ふらついて さまよって 辿り着けない
だけどボクは曲に託すよ
ちっぽけな未来


2.

ひとり時空閉じたバーチャルパレス
暗闇で覚醒するイマジネーション

誰ひとりほめてくれやしない
誰ひとり構ってくれやしない    
どう頑張ったってバズるワケはない
迷宮から抜け出せない どうしたって

いつか見た幻も妄想も
映し出すカレイドスコープ他にはない
傷ついて引きこもって歩み出せない
だけどボクは歌にこめるよ
規格外ストーリー


3.

このままの苦しみも渇望も
ブチ込める宝箱他にはない        
ふらついて さまよって 辿り着けない
だけどボクは曲に託すよ
ちっぽけな未来

いつか見た幻も妄想も
映し出すカレイドスコープ他にはない
傷ついて引きこもって歩み出せない
だけどボクは歌にこめるよ
規格外ストーリー

 

※オリジナル2ndアルバム「だからボクは音楽をヤメない」収録曲
→曲目リスト

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