想像力や社会性は「遊び」で育つ⁉ SNS総フォロワー数182万人越えの仲良し家族が教える、「ごっこ遊び」で身につく力とは?

暮らし

公開日:2024/12/10

家族を笑顔にする32チャレンジ
家族を笑顔にする32チャレンジ おうちごっこの子育て1年生』(おうちごっこ ヒロアキ/KADOKAWA)

 あなたは、「ごっこ遊び」を「ただの遊び」と思っていないだろうか……。「ごっこ遊び」は、子どもの想像力や社会性、協調性などを育てることのできる「“最強”の遊び」なのである。

 そう教えてくれるのは、『家族を笑顔にする32チャレンジ おうちごっこの子育て1年生』(KADOKAWA)の著者・おうちごっこ ヒロアキ氏。「ごっこ遊び」をすることで子どもは「他人の気持ちを知ることができたり、社会のルールやマナー、言葉を覚えることができたり、人生の擬似体験にもなる」とのこと。

 子どもの「想像力」や「プレゼン力」、「金銭感覚」を育てる「ごっこ遊び」について、おうちごっこ ヒロアキ氏にうかがった。

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疑似体験で想像力を育む!

おうちごっこの子育て1年生

 経験したことのない物事で、ネガティブなイメージを持ったとき、ごっこ遊びはとても有意義になります。大人でもはじめての体験は怖いもの。それでも人生のさまざまな経験や、情報収集によって不安を和らげていると思います。子どもにはその術がありません。言葉で伝えると、リアリティを感じられないことも。

 ごっこ遊びでの体験は、大人でいう経験に値するものかもしれません。なによりも遊びですから、楽しいんですよ。子どもだけでなく、大人も楽しめます。

欲求に応える前に魅力をPRさせる!

おうちごっこの子育て1年生

 学校教育でも論理的思考が重んじられているようです。

 プログラミングの授業では、目的を明確にして企画を考え、制作したものを誰かにプレゼンするというカリキュラムがあると聞きます。日常生活には、常に交渉がともないます。価値観を持って、自分の意見を相手に伝え、相手の反応に対処する、というやりとりを自然に行っています。

 人生において交渉がうまくいかないことのほうが多いかもしれません。その擬似体験も家でのごっこ遊びでできます。子どもの「あのおもちゃがほしい」という主張は、社会を生きぬくための、きっかけなのかもしれません。

物事の対価を伝え、社会の仕組みを学ぶ!

おうちごっこの子育て1年生

 ものを買ったり、外食をしたりするとお金を支払います。小さな子どもでもそこでお金の存在は理解しているでしょう。でも、お金がどこからやってくるのかは、まだピンときていません。ごっこ遊びでお金のやりとりをしながら、報酬というものを教えるようにしています。

 我が家では、洗い物やお風呂掃除など家族のための仕事に報酬(1回100円)を発生させています。5歳から始めています。「100円は高い」と思われるかもしれませんが、収入を理解するには適正だと考えました。もちろん、違うやり方や設定もあると思います。まずは、子どもにお金の存在を理解させてみてはいかがでしょうか。

 

「ごっこ遊び」は、物を用意したりお金がかかったりしないため、すぐに実践できる。ぜひ、子どもと一緒にいろいろな仕事の「ごっこ遊び」にチャレンジしてみてはいかが?

取材・文=茂木有芽

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