「読んでいて、なぜかイラッと来るところが、あなたの悩みへの正しいツボです」一条ゆかり新刊エッセイ『不倫、それは峠の茶屋に似ている』インタビュー
(C)山田英博
『デザイナー』『有閑倶楽部』『砂の城』『プライド』……登場人物からこぼれた名ゼリフを胸に、人生の困難を乗り越えてきた読者は数知れず。さらに『実戦! 恋愛倶楽部』などのエッセイ著作も好評を博している一条ゆかりさんが、仕事、恋愛、美容、生き方と、さまざまな状況で悩みを抱えがちな現代人に向け、人生を前向きに生きるための金言の数々をおさめた大人向けエッセイ集『不倫、それは峠の茶屋に似ている』(集英社)を上梓した。人はなぜ悩むのか、ということから始まったインタビューは、軽やかでエッジの効いたおしゃべりのなか、どんどん核心に近づいて――。
(取材・文=河村道子 撮影=山田英博)
『不倫、それは峠の茶屋に似ている たるんだ心に一喝!! 一条ゆかりの金言集』(一条ゆかり/集英社)
――一条先生は昔から、いつでもどこでも本当によく人に相談されるそうですね。以前、ある雑誌の立食パーティーに出席したときは、先生に人生相談を受けるために長蛇の列ができたとか。
一条ゆかりさん(以下、一条) あのときはもう、ブースを作ってほしかったですね(笑)。なんでみんなこんな…