建築批評家・飯島洋一が、世界に対する理念や「作家性」のなさ、日常世界に拘泥する若手建築家達を揶揄して命名した言葉。みかんぐみ、アトリエ・ワン、インテンショナリーズ、建築少年など、二人ないしは数人規模でユニットを組織し設計活動を行う彼らは、オウム事件や阪神大震災後時代状況後に登場した世代で、建築のモニュメンタル性や作家性からの離脱を志向しているとし、その内向的な在り方が批判された。
[論考]
...メディアがユニット派を注目する 今年の後半、飯島洋一による「ユニット派批判」の論文が話題になっ... ...家が強いカリスマ的な指導者であるのに対し、ユニット派では複数の若手建築家がゆるやかな組織をつ...
『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.134-145
[1990年代以降の建築・都市 3]
...こう。 最初の飯島論文「『崩壊』の後で──ユニット派批判」は、ひとりの名前を突出させるのではな... ...計を行なう若手建築家を「ユニット派」と命名した★二。しかし、ユニット派は「アンチ・モニュメン...
『10+1』 No.27 (建築的/アート的) | pp.142-153
[都市とモードのフィールドノート 3]
...典=James Laver, Style in Costume, Oxford Univ. Press, 1949.ユニット派、マルジェラ、チャラヤン モダニズムの影響... ...わゆる「ユニット派」といわれる流れがあるようだが、ファッションの世界でも「ユニット派」の活躍...
『10+1』 No.34 (街路) | pp.37-39
[論考]
...も論議を呼んだ 論文に、評論家飯島洋一の「ユニット派批判—— 『崩壊』の後で」★一がある。飯島は... ...に立論した。つまり、若手建築家のうち特に「ユニット派」と名指されたものたちの「非・作家性」へ...
『10+1』 No.32 (80年代建築/可能性としてのポストモダン) | pp.78-92
[インタヴュー]
アトリエ・ワンと私──最初の出会い 永江朗──私の場合もそうでしたが、施主は設計を依頼するにあたってまず手紙を書くというアプローチが多いと思います。受け取ったと...ではないかとも受け取られかねない。おそらくユニット派に反発する人には、そうした印象があるので...
『10+1』 No.28 (現代住宅の条件) | pp.74-85