1967年生まれ。アメリカ演劇・大衆文化論。成蹊大学文学部准教授。
http://one.fh.seikei.ac.jp/~hibino/
(最終更新:2009年3月31日)
[翻訳論文]
建造環境が建造されるのは建造を許可されたからである。建造環境が建造を許可されたのはそれが制度ないしは支配的文化を表象し反映しているからである。建築物の予算がパブ...イク・デイヴィス『要塞都市LA』[村山敏勝+日比野啓訳、青土社、二〇〇一])。 ・M. de Certeau, The Prac...
『10+1』 No.34 (街路) | pp.137-148
[翻訳]
われわれには新公園しかない、と想像してはならない。思考して、周りを見渡してみるんだ。どんな場所も、トンチーが集まり、われわれの場所だと主張できる拠点になりえるのだ。 『愛紙(アイ・バオ)』第二号論説(一九九四) 残念ながら、言説に対抗できる唯一の防御策は言説なのだ。そして「エイズ」についてのそれ自体汚染されていない...
『10+1』 No.40 (神経系都市論 身体・都市・クライシス) | pp.130-143
[論考]
都市計画者からすれば都市の景観を損なうものでしかないスケートボーダーたち。だがイアン・ボーデンは都市と真っ向から対立する虐げられた者たちによる闘争のシンボルだと考える。 スケートボーダーたちは独特のグラフィックデザイン、言葉遣い、音楽、ジャンクフード、行動規範を完備しているばかりか、仕事、家族、もろもろの規範的社会的...
『10+1』 No.25 (都市の境界/建築の境界) | pp.115-121
[ブック・レヴュー]
自分の乏しい海外体験を暴露するような話だが、今にいたるまで、私はロサンゼルスを訪れたことがない。この都市について知っているすべての情報は、メディアや伝聞を通じて...ク・デイヴィスの『要塞都市LA』(村山敏勝+日比野啓訳、青土社)を手にとったのも、もっぱらそうし...
『10+1』 No.24 (フィールドワーク/歩行と視線) | pp.30-31
[翻訳論文]
建築は死んだ。わたしはその死亡記事を読んだのである。ひとりの文化分析者が「建築─彫塑の時代を経て、今やわたしたちは映写的な作為性の時代にいる……これからの建築は...イク・デイヴィス『要塞都市LA』[村山敏勝+日比野啓訳、青土社、二〇〇一]一九六頁)。 ★三〇─...
『10+1』 No.33 (建築と情報の新しいかたち コミュニティウェア) | pp.163-171
[翻訳]
アパルトヘイトのもとでの都市生活の写真は、たとえ南アフリカの人間ではなくてもおなじみのものだ。かつては「マッチ箱」のかたちをした家が延々と立ち並ぶ単調なイメージが、国家によるタウンシップ(非白人指定地区)の規格化を物語っていた。映画製作者やジャーナリストお気に入りのテクニックのひとつは、オーウェルの小説に出てきそうなこ...
『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.204-209