鈴木了二
、1988年、225ページ
ISBN=4480854711
[論考]
私の指の上には彼の指がのっていた。 私の手はざらざらとした紙の上を動き回った。 それは生まれてこのかた味わったことのない気持ちだった。 ──R・カーヴァー「大聖堂(カテドラル)」(村上春樹訳) 斜めに回転した直交座標の原点の近傍に、絡まるように大小四つの円が見える[図1]。われわれがこれまで得たうちでかなり典型的な、...
『10+1』 No.01 (ノン・カテゴリーシティ──都市的なるもの、あるいはペリフェリーの変容) | pp.18-31
[非都市の存在論 3]
...ての「バラック」サンプルNo.2。(鈴木了二『非建 築的考察』より)3 地図としての東京──『建築MAP東... ...四──同、一〇七頁。 ★一五──鈴木了二『非建築的考察』(筑摩書房、一九八八年)、七二頁。 ★一...
『10+1』 No.07 (アーバン・スタディーズ──都市論の臨界点) | pp.16-27
[批評]
...道論を含む一九八八年に刊行された鈴木の『非建築的考察』には、「標本建築としての『バラック』」... ...八頁、断片番号R2、3。 ★一〇──鈴木了二『非建築的考察』(筑摩書房、一九八八)、四三─五二頁。 ...
『10+1』 No.12 (東京新論) | pp.133-143
[対談]
マラパルテ邸 あるいはスタジオ・マラパルテの謀略? 小林── 今日のテーマは「海洋性」ということですが、この企画全体が建築と映画との接点を見出すという主旨になっ...うな《マラパルテ邸》は鈴木さんの著書の『非建築的考察』(筑摩書房、一九八八)にも登場して詳し...
『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.211-219
[鼎談]
均質空間の崩壊 鈴木了二──「美術」と「建築」というテーマが設定されているようですが、建築には実は、どこからどこまでが建築っていうような枠組みはないんじゃないか...が立ちあがってしまった。 鈴木──以前の『非建築的考察』のときと違って、『建築零年』のほうは僕...
『10+1』 No.27 (建築的/アート的) | pp.54-72
[非都市の存在論 2]
1 写真都市 ── 起こりえない事件の現場 ユジェーヌ・アジェのパリからウィリアム・クラインのニューヨーク、荒木経惟の東京まで、あるいは無名の観光写真、絵はがき...飯沢による引用から。 ★一七──鈴木了二『非建築的考察』(筑摩書房、一九八八年)、四七─四八頁...
『10+1』 No.06 (サイバーアーキテクチャー) | pp.16-27
[ルポルタージュ]
藤森照信《高過庵》 多くの人たちと同じく、僕も《高過庵》をはじめて知ったのは建築雑誌によってであったが、こうした少し突飛な建物を実現する藤森照信という人に対して...(鈴木了二「ロース・ゴダール・リベラ」『非建築的考察』[筑摩書房、一九八八]所収)果たして、...
『10+1』 No.41 (実験住宅) | pp.52-63
[建築家的読書術]
建築のために読書しているということは特にない。だいたい目的をもって読書することが性に合わない。読書は読書、面白そうだと思ったところに手を出してきた。建築に関しても体系的に読んできたとは言い難く、むしろ建築とは直接関係のない書物のなかに建築の問題を見出し、あるいは反対に、建築に関する書物のなかに建築以外の問題を見出す、と...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.92-95