2020年2月6日、研究データの共有と活用の向上にむけて活動を行っている国際コンソーシアム“DataCite”は、研究データリポジトリのレジストリ“re3data.org”に関する36か月のプロジェクト“re3data – Community Driven Open Reference for Research Data Repositories(re3data COREF)”が2020年1月に開始したことを発表しました。
“re3data.org”は独・カールスルーエ工科大学(Karlsruhe Institute of Technology:KIT)図書館がホスティングを提供するDataCiteのサービスです。2012年の立ち上げ以来、研究データリポジトリに関する信頼できる情報源として発展し、現在では2,450以上のリポジトリの情報を提供しています。
新たに開始されたプロジェクト“re3data COREF”は、ドイツ研究振興協会(DFG)の助成による、DataCite、KIT、ドイツ地球科学研究センター(GFZ)にある独・ヘルムホルツ協会のオープンサイエンス事務局等による共同プロジェクトです。プロジェクトは研究データリポジトリの情報源としての“re3data.org”を他のサービスやインフラストラクチャーと接続することを目的としています。プロジェクトによるメタデータスキーマ・サービスモデル・インタフェースの改善等を通して、“re3data.org”が永続的な識別や適切な形式での参照・引用が可能な、研究データリポジトリに関する編集・拡張可能で中核的記述を提供することを実現する、としています。
German Research Foundation to fund new services of re3data(DataCite Blog,2020/2/6)
https://doi.org/10.5438/fwkt-3t12
DFG fördert Weiterentwicklung von re3data(Helmholtz Open Science,2020/2/7)
https://os.helmholtz.de/bewusstsein-schaerfen/aktuelles/#c20909
re3data COREF(Helmholtz Open Science)
https://os.helmholtz.de/projekte/re3data-coref/
参考:
E1946 – 研究データリポジトリの現状<文献紹介>
カレントアウェアネス-E No.331 2017.08.24
https://current.ndl.go.jp/e1888
研究データリポジトリのレジストリ“re3data.org”に登録されたリポジトリが1,500件を突破
Posted 2016年4月18日
https://current.ndl.go.jp/node/31360
E1888 – 信頼できるデータリポジトリの中核的な統一要件
カレントアウェアネス-E No.320 2017.02.23
https://current.ndl.go.jp/e1888