ニュース

アライドテレシス、オール10GbEスイッチ「x540Lシリーズ」のVCS機能を拡張 最大4台でのスタックが可能に

 アライドテレシス株式会社は9日、全ポート10Gigabit Ethernet(10GbE)対応のレイヤ3スイッチ「x540Lシリーズ」において、スイッチ間をスタックリンクで接続し、1台の仮想スイッチとして動作させる機能「VCS(Virtual Chasis Stack)」の対応台数を最大4台まで拡張すると発表した。OS「AlliedWare Plus」のファームウェアバージョンアップによって提供される。

 x540Lシリーズは、全ポートが10GbEに対応したレイヤ3スイッチ。光ファイバーの集約や、必要に応じたファイバー/カッパー(銅線)接続の組み合わせが可能となり、高速かつ大容量の通信が必要な環境を、柔軟に構築できる点を特徴にしている。

 従来、同シリーズでのVCSは2台のみに対応していたが、今回のファームウェアバージョンアップにより、最大4台までのスタックが可能になる。スタックできる台数が増えることで、単純なポート数の増加や冗長性の向上だけではなく、長距離間スタックの利用によって、より柔軟なネットワークの構築を行えるようになるとのこと。アライドテレシスでは、それぞれの建屋で2台の筐体による冗長(VCS)を行いながら、LD-VCS(長距離VCS)を利用して離れた場所にある2棟の建屋同士を接続する、といったユースケースを紹介している。

 またVCSでは、4台のx540Lシリーズで同じIPアドレスを利用し、仮想的に1台のスイッチとして動作するため、管理が容易となる点もメリットで、ネットワークの設計を簡素化できるとした。

 なおアライドテレシスでは、この機能が利用可能になる新ファームウェア「Ver. 5.5.4-1.2.1」のダウンロードサービスを、12月9日から開始するとのことだ。