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NEC、PLM製品「Obbligato」の基盤を刷新し開発効率を約3割向上
2019年2月5日 13:54
日本電気株式会社(以下、NEC)は5日、PLM(製品ライフサイクル管理)ソフトウェア「Obbligato(オブリガート)シリーズ」の基盤を刷新し、グローバル開発環境を強化した新製品を販売開始すると発表した。導入・カスタマイズ時の開発効率を約30%向上させているという。
Obbligatoシリーズは、図面・仕様書・部品表などの製品技術情報を一元管理するPLMソフトウェア。NECが自社での実践に基づき、“日本特有の擦り合わせるものづくり”を支援する業務機能や、要である設計と生産の情報連携を推進するBOM/BOPソリューションを強みとしている。
今回の基盤刷新では、ユーザーが利用する際の「心地よさ」「効率」を重視し、業務ナビゲータなどの直観的に使えるユーザーインターフェイス、Slackと連携したコラボレーション機能を新たに提供する。またAIを活用し、問い合わせへの自動応答や蓄積された3Dデータから類似形状の部品を検索できるようにするなど、設計業務向けの支援機能も搭載した。
さらに、Node.jsや検索エンジン「Elasticsearch」などの標準技術の採用、JavaScriptやTypeScriptなどカスタマイズ言語の拡張、コンフィグレーションからデプロイまでを簡便に行えるObbligato用開発ツールの提供により、開発生産性を向上させた。
このほか、グローバルで広く採用されているCADシステムの標準接続ツールの品ぞろえ強化や、Node-REDの採用により、SFA、ERP、MESをはじめとした関連システムやIoT基盤などとも容易に接続可能になったという。加えて、ElasticsearchやKibanaとの連携により、Obbligatoとその他のシステムやIoTデータを組み合わせた情報の可視化・分析を行いやすくなっているとのこと。
またグローバルでの販売・サポート体制を強化するため、販売やシステム構築を行う企業を支援するためのパートナープログラムを4月より開始。Webサイトやセミナー、β版ソフトウェアなどによる迅速な最新情報の提供や、販売促進ツール、製品機能、導入メソッドなどに関するトレーニングや問い合わせ対応といった、10種類以上のメニューを提供する。
Obbligatoシリーズの価格は、最小構成で300万円(税別)から。なお、既存ユーザー向けには移行プログラムやツールを提供することで、Obbligato新製品への移行性を確保するとしている。