トランプは先週の10/8(土)ネバダ州、10/9(日)アリゾナ州と続けて選挙ラリーを開催。これはトランプが直接応援するMAGA候補の支援アトラクションとなっている。当然MAGA候補は皆一応に先の大統領選ではトランプが勝利したことを大っぴらに認めて公言している人達だ。
本当に信じられない状況だ。
ネバダ州のトランプ・ラリーに応援に駆け付けたのはアラバマ州のタバービル上院議員。彼が黒人差別発言をしたというのでフェイクニュースで大非難の的となった。
下は日本語の記事ですが、チューバービルより"タバービル"がより近い?発音のようです。でもカタカナ語なので気にしない。
このタバービル上院議員はトランプの完全な腰巾着。2018年のアラバマ州の共和党プライマリーでトランプが仇にしたセッションズ元司法長官を破り中間選挙で上院議員となった。もちろん共和党指名を得るプライマリーは親分トランプの肝煎りで同じ共和党のセッションズを蹴散らしたのだ。
米政治に詳しい人はご存じでしょうが、セッションズ元司法長官はモラー特別検察官のロシア疑惑調査を潰さなかったといってトランプは逆恨み。だからトランプはセッションズ潰しに走った。これも有名な話です。
このセッションズ元司法長官、その前はアラバマ州上院議員で上院議員として最初にトランプ支援を表明したというのでめでたくトランプに司法長官に取り立てられた。
そのセッションズ氏が上院選プライマリー前にTVインタビューをして、トランプにあれほど大っぴらに憎まれているのに本人は全く気付かぬそぶりで押し通していた。これには皆あきれた。トランプ支持者はトランプにかかるとまるで蛇に睨まれたカエルと同じ。このセッションズだけではない。今回のジョージア州共和党知事再選を目指すケンプ現知事も同類。トランプに逆恨みされているのに忠誠心が止まらないのだ。こーゆーのはもう異常心理学の分野ですよ。
共和党のチューバービルは、トランプ集会で「人種差別へのあからさまな訴え」で告発された - ジャパンデイリー Japan Daily
下はその部分のニュース動画から。
ここでタバービルは、民主党は議会多数派だから犯罪増加を食い止めることができるのにそれをしないのは民主党が犯罪増加に加担しているからだ、と歪んだ主張。
民主党はあんたたちの持っているものが欲しいんだ、あんた達から力を取り上げたいんだ、(民主党にバックアップされた)犯罪者の理由はあんた達は(奴隷制度の)賠償金を払ってないからというのだ。だが、あんた達はそんなクソ義務など負ってないぞ!(とカスワードで怒り爆発)
白人、黒人という語彙こそ使わなかったが、reparasions (=奴隷制度の賠償金)をわざわざ持ち出したことで、犯罪者が黒人一般を名指していることは明白。タバービル議員のアラバマ州は彼のような白人優位主義者の州の一つ。理由は白人人口が過半数を占めているからだ。これらの共和党白人州では黒人投票者数を抑えようと厳しい投票規則を課している。法では人種差別を禁止しているが政治ではあるあるというのが現実。
事実として奴隷制の損害賠償金を黒人に払うという政府の動きは全くない。政府がやっているのはアファーマティブアクションだ。これによって公共機関で働く非白人及び女性は大きな恩恵を得た。これはすでに50年を経ているので、トランプ支持の白人層にとっては目の上のたん瘤。このままでは黒人に取って代わられる、というヘイトは昔からあったが、トランプ時代になり再び拡散していることも事実。
トランプ政権が復活すればアファーマティブアクションは廃止という予想も出ている。
https://www.youtube.com/watch?v=F_5opDGB1ec