「海外で働く体験談集」第三弾はヨーロッパです。2009年5月に書いた「海外で働く人の体験談募集」というエントリーにコメント・トラックバックで頂いた皆さんの体験談です。赤字は私が付け加えました。
ヨーロッパの話、もっとあった気がするんですが、意外に少なかった・・・・。ヨーロッパで働く方で体験談を書いていただける方は、コメント欄にお願いします。トラックバックでもOKですが、スパム判定されたらコメント欄にリンクを記入してください。
- フランス
by Sophie さん
1. 今いる国:
フランス
2. 今の勤務先の業種・本社所在地:
フランス国立研究所/パリ(郊外)
3. 今している仕事の職種:
研究者/博士課程
4. 今のワークライフバランス:
午後6〜9時で帰る。年間の休みは44日
5. 今の生活環境:
住居:500ユーロ、その他500ユーロ(遊び含む)。
6. 日本でしていたこと:
慶應大学の学士/修士
7. 今いる国に来た方法と来た動機:
慶應とフランス研究所で共同研究でつながりがあったため
8. 今の仕事に就いた方法:
つながりのあった共同研究にCVと動機書をおくって話し合い
9. 日本から今の国に来る時に用意した資金とその調達方法:
お金は用意してません。3年間の期限付きで研究所からの給与を受けています
10. 今いる国で日本人がゲットしやすい仕事にはどんなものがあり、その職種につくための良い方法はなにか:
研究者になるなら研究成果を挙げること
11. 今のご自身の仕事で雇用に際しての年齢の上限はあるか。今いる国で一般的にどうか:
特になし
12. その他ご自由に・・・:
フランスは学費が無料+博士の学生は給与を受けられます。おすすめですよ。
ドイツ
by 10takashiさん
1. 今いる国
ドイツ
2. 今の勤務先の業種・本社所在地
金融系のシステム開発・フランクフルト
3. 今している仕事の職種
ソフトウエア開発
4. 今のワークライフバランス(仕事時間、私用の時間の取りやすさ、休暇の取りやすさなどなど)
9:00 – 17:30まで勤務。残業、土日勤務は経験無し
仕事帰りにはマイン川沿いを散歩するのが日課になっています・・・
年休は全消化が基本です。
年に2~3回、2~3週間の長期休暇をとってヨーロッパ中を旅行してます。
5. 今の生活環境(住環境、リクリエーション、生活コストそのたもろもろ)
賃貸アパート暮らし、住居の値段は日本とあまり変わらないかも・・・
6. 日本でしていたこと(差し支えない範囲で学歴・職歴。固有名詞でなくてよいです)
修士課程修了後、某通信会社の研究所に勤務
7. 今いる国に来た方法と来た動機
日本の労働環境の効率の悪さに嫌気がさしたことと、技術力を高めるため
最初は現地日系企業に就職した後、ドイツ系の企業へ転職
8. 今の仕事に就いた方法
ドイツ現地での転職活動を通じて
9. 日本から今の国に来る時に用意した資金とその調達方法(借金・奨学金などは、差し支えない範囲で、どこからいくら位)
数100万程度貯金をしていました。
10. 今いる国で日本人がゲットしやすい仕事にはどんなものがあり、その職種につくための良い方法はなにか
職種を選ばないなら、デュッセルドルフという日本人街では日本人に労働ビザが出やすい、ただし、ドイツ語力・英語力は必須
ドイツ企業で働きたければ、IT業界、特にソフトウエアディベロッパが相対的に不足しているためソフトウエア業界は比較的外国人に就労ビザがおりやすい。ただし学歴は修士以上
11. 今のご自身の仕事で雇用に際しての年齢の上限はあるか。今いる国で一般的にどうか
特に年齢は関係ない、スキルが評価されるがドイツ語力、英語力はあったほうが雇用の機会が広がる
12. その他ご自由に・・・
日本とドイツの働き方で一番違いを感じるのは
「ペーパーワークの少なさ」
です。雑用的な業務は皆無で業務に集中できるため仕事の効率が上がり、皆早く帰れるのかと思います。
この仕事の方法だとチームの団結力が日本よりは劣りますが効率は非常に増しているなと感じます。
仕事のためにプライベートを犠牲にする必要も無く、スキルもつめるのでドイツでの技術職は非常にお薦めです。
by Tomoさん
1. 今いる国:
ドイツ
2. 今の勤務先の業種・本社所在地:
マネジメントコンサルタント・米国
3. 今している仕事の職種:
マネジメントコンサルティング
4. 今のワークライフバランス:
週末仕事無し。金曜は半分週末のような感じ。年間5週間の有給。
5.
今の生活環境:
最高です。緑多く、都会過ぎず、田舎過ぎず。徒歩圏に全てあります。子供達が遊べ
る公園は至る所にあります。何しろヨーロッパ各地が陸路で遊びにいける。冬はスイス・オーストリアへスキー三昧、夏は南仏・イタリアと、色々あります。
後、子供の学校も日本の幼稚園事情とかを聞いていると、はるかに恵まれている模様。
6. 日本でしていたこと:
総合商社。
7. 今いる国に来た方法と来た動機:
欧州MBAを取得後そのまま。ヨーロッパに住みたかった。
8. 今の仕事に就いた方法:
欧州MBAとたまたま珍しいオポチュニティが転がっていた。偶然の賜物。
9. 日本から今の国に来る時に用意した資金とその調達方法:
MBA資金かな?
10. 今いる国で日本人がゲットしやすい仕事にはどんなものがあり、その職種につくための良い方法はなにか:
日系企業の駐在員がまずはよさそう。
11. 今のご自身の仕事で雇用に際しての年齢の上限はあるか。今いる国で一般的にどうか:
ある。
12.
その他ご自由に・・・:
ヨーロッパは、アメリカほど何事もオープンではないので、キャリア的には犠牲にする部分が結構ある気がします。ローカル言語が必要
になるのは勿論、長期で住むことを前提に考えると本気で入り込むのは難しそう。いつまでもよそ者的な生き方になるかなぁ。しかもヨーロッパとはいえ、隣の
国は全く違う世界なので横展開もなかなか出来ない。それでも、Quality of
lifeは、本当にすばらしいし、そこから学ぶものは、かけがえの無いもののような気がしています。
- イタリア
ミラノブログ さまざまなデザイン 僕自身の歴史を話します
長い「なぜイタリアに来たか」の連載があります。リンク先のエントリーを下から読んで、さらにページの一番下にある1〜9のボックスをクリックして9ページ目から1ページ目に逆にたどってください。
イエローページでトリノの建築事務所の住所を片っ端から調べ、およそ100通の手紙をダイレクトメールとして送ったのは、1993年の後半だったと
思います。手紙は、「建築分野で日本とイタリアが協力しあえることは何か知りたいからリサーチに協力して欲しい。そのために一度伺いたい」という内容で
す。イタリア人の親友にイタリア語の文章を直してもらい、どのようにアプローチすれば心がつかめるかを教授してもらいました。手紙が届いたタイミングを見計らって、それらすべてに電話をかけていきました。「手紙をお送りしたのですが、読んでいただけましたか?一度、お会いしてい
ろいろと話し合いをさせていただきたいのです」と。「そんな手紙、もらっていない」「忙しくて会えない」という冷たい返事が多いなか、20軒程度の事務所
とのアポイントが取れました。
- スペイン
カタルーニャ州政府関連機関で、公共空間政策、環境政策、交通政策などに関し、プロジェクトのコーディネーターをされている方。ちょっと抜粋すると、
スペイン人の頭の中には「残業」という言葉は存在しない
確かになさそう・・・。
リクリエーションとしては、何と言っても食べ歩きですね。スペインでは上質のワイン、チーズ、そして生ハムなどを(日本に比べると)格安で味わう事が出来
ます。その他、海産物を生かした伝統料理など、美味しいものには事欠きません。1年を通して気候が良いので、ワインなどを片手に、夜遅くまでテラス席で気
の知れた人達と談笑するというのが、最高のリクリエーションだと思います。
いと素晴らし。あと、スペイン人って美男美女が多いっすよね。(趣味の問題ですが、私は北欧系はよく解りません。)
スペインに来たきっかけは
一緒に働きたいと思っていた建築家がたまたまスペイン人(カタラン人)で、その建築家がコーディネートしているマスターコースがある事を知り、最初のス
テップには良いかなと思い、「どうしても行きたいんだー!」みたいな熱く長—い手紙(3枚くらい)を出した所、「来ていいよ」みたいなとっても簡単な返事
(3行くらい)が来たので来た。
- ベルギー
by ころ さん
1. 今いる国:
ベルギー
2. 今の勤務先の業種・本社所在地:
メーカー:日本
3. 今している仕事の職種:
人事
4. 今のワークライフバランス:
一日平均7.5時間-8時間。休暇は、何時でも取れる。
5. 今の生活環境:
税金が高い。(給与の約半分は持っていかれる)
6. 日本でしていたこと:
日本で学士→アメリカで修士→日本でメーカー勤務
7. 今いる国に来た方法と来た動機:
日本の社会生活に向いていなく悩んでいる時期に、丁度ベルギーでの現地採用の話をいただいて。
8. 今の仕事に就いた方法:
日本本社よりのスライド。
9. 日本から今の国に来る時に用意した資金とその調達方法:
特になし。
10. 今いる国で日本人がゲットしやすい仕事にはどんなものがあり、その職種につくための良い方法はなにか:
やはり日系企業周辺は日本語話者へのニーズがあり、比較的容易に仕事にありつけるかと。
11. 今のご自身の仕事で雇用に際しての年齢の上限はあるか。今いる国で一般的にどうか:
特に無いと思いますが、フランス語が話せない場合は、辛いと思います。
今は、家庭も仕事も両立できる環境でとても満足しています。税金がすさまじく高いから、手取りは少ないですけど。。。
あけましておめでとうございます。
この体験談、リアルタイムでも興味深く拝見していたのですが、もう半年前もなんですね。
そして今、まとめてくださったものを改めてじっくり読むと、半年前よりはるかに心を揺さぶられていることに気がつきます。読むごとに、それぞれの地域ごとに、じんわり。
今日たまたまNHKで詩人のまど・みちおさんの番組を見てたんですが、高校生がまどさんに対して、幸せって何だと思いますか、と問うと、現実を肯定的に見られること、みたいな意味の答えを返す場面がありました。(ワンセグで歩きながらだったので、うろ覚えですが)
で、この貴重な記事のことをすぐ思い出したのです。なんとなく。(帰ってきたらヨーロッパ編がアップされてたし)
千賀さん、みなさん、すばらしいメッセージをありがとう。なんかすごい励まされます。(励まされてるだけじゃいけないんだけど)
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明けましておめでとうございます。
大変参考になる体験談ばかりで、勉強させて頂きます。
現在、若者が仕事に対して閉塞感を感じ、希望を見出せない中、海外での労働は一つの希望になるのではないか?と考えています。
とはいえ、働ける人は労働人口の1%くらいあれば良い方でしょうから、当てはまる人は少ないかもしれません。それでもこの連載エントリーが若者の希望になってくれると私も嬉しいいです。
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ヨーロッパが少ないとのことでしたので、参加させていただきました。
1. 今いる国:
イギリス
2. 今の勤務先の業種・本社所在地:
製造:ロンドン(日系企業のEU本社です。日本人の駐在員とローカルスタッフが半々くらい)
3. 今している仕事の職種:
ロジスティクス
オランダ拠点にEU・CIS向けマーケット
4. 今のワークライフバランス:
7時間/日、残業月10時間程度。
(割り切れば残業ゼロでもいける気がする。在日本の日系企業のような他の人が残っているので帰りづらい空気はない。)
年に2度2週間程度のホリデイ+必要に応じて休みます。
基本年休22-25日。時期はあまり関係なし。
5. 今の生活環境:
現在2LDKアパートに2人暮らし。住居費は決して安くない。(ロンドンの裾野のフツーのアパートで20万円くらい。以前は都心の1LDKで25万円強くらいでした。)日本の大都市に比べて緑が断然多い。海があって医療設備と医療システムが向上して日本までの距離が6時間切れば永住に抵抗はない程度に住みやすい。
6. 日本でしていたこと:
カメラマン5年くらい、後に大手企業のITプロジェクトアドミ2年半
7. 今いる国に来た方法と来た動機:
美大留学。10代後半で一度アメリカへ行ったが、美術ならやっぱりヨーロッパかな。と。イギリスの美術教育が好きだった。
あと、日本の社会がちょっと面倒な気がして。
8. 今の仕事に就いた方法:
留学中に英系私立病院でアルバイトしていたが、卒業後ほんの出来心で「現地の日系会社にも勤めてみよう」と思い、面接を受けた。が、親会社が日系のところは肌に合わないことが骨身にしみました。日系企業のローカル社員はつまらないです。現在転職活動しつつ大学院進学準備中。
9. 日本から今の国に来る時に用意した資金とその調達方法:
留学資金。IT勤務中に貯金した500万円。全然足りなかったのであとは現地でアルバイトしました。
10. 今いる国で日本人がゲットしやすい仕事にはどんなものがあり、その職種につくための良い方法はなにか:
ビザ問題さえクリアしていて、日系企業のローカル採用がOKな人なら意外とオプションは広い。サービス、SE、金融、製造、医療、など。
特に日系企業だと英語があまりできない人でも意外と簡単。ただし、今はリセッションでどこも厳しいみたいです。
英語さえ問題なければイギリスの公的企業(医療系など)も門戸は広い。(「英語が上手な日本人」程度では痛々しいです。)
11. 今のご自身の仕事で雇用に際しての年齢の上限はあるか。今いる国で一般的にどうか:
あると思うが、日本ほど低くない。
12. その他ご自由に・・・:
移民法が毎年改定されているが、今現在、こちらの大学を出ると、自動的に現地就職可能なビザが2年間でる。(今後理数系のみに絞られる予定)ので、その後就労ビザ獲得、永住権獲得のチャンスは高い。
「ぜひイギリスで働こう」と背中を押してあげられるほどの利点がいまいち思いつかないのですが、日本に違和感があり、ヨーロッパ好きなら、英語圏ですし、足がかりにはよい場所だと思います。
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こんにちは。このトピックをリアルタイムで読んでいる時はヨーロッパには居たのですが失業中だったので(汗)コメントできませんでしたが、今は晴れて就職したのでコメントします。
1. 今いる国:
イギリス
2. 今の勤務先の業種・本社所在地:
ロンドン
3. 今している仕事の職種:
営業
4. 今のワークライフバランス:
土日はよほどの事が無い限り仕事はしなくもて良い状況です。
平日は週何回か時間外のミーティングがありますが基本的には9時-17時で帰っても問題なし、残業は通常19時~20時くらいまで、とっても忙しい時だけ24時まで会社に居ます。(月1回あるかないかです)
5. 今の生活環境:
シェアハウスで一人暮らし。ガス水道光熱費カウンシルタックスインターネットテレビ込みで450£/月以内。
6. 日本でしていたこと:
インフラ系エンジニア、GUIデザイナー
7. 今いる国に来た方法と来た動機:
就職で来ました。
ヨーロッパの他の国で失業したので就職活動をしていたのですが、言葉は英語と日本語しかできないのでUKで仕事を探していたら採用して頂けたので来ました。
8. 今の仕事に就いた方法:
ヨーロッパの日系転職エージェントにCVを送り、今のお仕事を紹介して頂きました。
9. 日本から今の国に来る時に用意した資金とその調達方法:
前の会社へ就職した時も就職先が決まっていたので、特には用意していません。最初のお給料が出るまでの1ヶ月暮らせれば良かったので、日本で普通に2ヶ月くらい節制していればなんとか足りました。
でもお部屋を借りるのに敷金を払う必要があるので、本当はもうちょっと貯めておけば良かったなと思います(笑)
日系企業だったのでリロケーションの負担を汲んで、会社にお金を借りるスキームがあったり、会長がお金を貸してくれたりしました。こちらの日系企業は小さな所帯が多いので、日本で働いていた時よりも家族的なつながりがあるように思います。
10. 今いる国で日本人がゲットしやすい仕事にはどんなものがあり、その職種につくための良い方法はなにか:
最近はあんまり求人を見ていないのですが、、就職活動中はヨーロッパ全域で日系企業の経理関係の求人がよく目に付いた気がします。
後は日系のヘアサロンや調理師はいつでも求人があるイメージですね。。
ロンドンには日系の転職エージェントが沢山あるので、そこに相談するのが一番簡単です。ヨーロッパ全域の求人情報を扱っているところもあります。
他には日系のローカル誌(ジャーニー、ニュースダイジェストなど)の求人欄くらいでしょうか。(ローカル誌に転職エージェントの情報も載ってます)
11. 今のご自身の仕事で雇用に際しての年齢の上限はあるか。今いる国で一般的にどうか:
今の仕事は営業なので、多分20代から30代前半くらいまでしか取らないと思います。会社としてはエンジニアなら30代後半でも採用してますね。
12. その他ご自由に・・・:
英国はなかなかビザが降りないことが多いようなので、英人や永住権保持者と結婚している人や、こちらの大学を卒業している人は強いと思います。
ですが、日本で既にキャリアがある人であれば、年齢にもよりますが20代なら3年以上の「大学専攻分野での」業務経験があり、同分野への就職が決まっており、就職先が外国人雇用のライセンス(?)を持っていれば意外と簡単にビザが降りるみたいです。
私は内定を頂いてから会社側の準備が整うのを2ヶ月くらい待っていましたが、その後前の滞在国のBorder Agencyで申請し、2週間掛からずにビザが降りました。いきなり3年分も許可を貰ってびっくりしました。
失業中にこのトピックを読み、色んな人生があることを知って、とっても励まされました。ありがとうございました。また失業しないように頑張ります(笑)。
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