千葉県は、農作物などの鳥獣被害対策として県内で捕獲されたイノシシやシカ、キョンなどを「房総ジビエ」と銘打ち、消費拡大を目指しています。
公開 2024/02/18(最終更新 2024/03/25)
編集部 モティ
編集/ライター。千葉市生まれ、千葉市在住。甘い物とパンと漫画が大好き。土偶を愛でてます。私生活では5歳違いの姉妹育児に奮闘中。★Twitter★ https://twitter.com/NHeRl8rwLT1PRLB
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捕獲された野生動物を食肉として活用することで鳥獣被害を減らし、SDGsにも貢献できるという考えの下、県の農林水産部流通販売課が促進する「房総ジビエ」。
認知度の高まりと共に県内のイノシシ・シカの捕獲数に占める利活用率も上昇しています。
この取り組みの一つとして毎年開催されているのが「房総ジビエコンテスト」。
1月16日には「お店で食べるワンランク上の食事」がコンセプトの「スペシャリテ部門」の実食審査が行われ、応募数32作品から選ばれた4人のシェフが腕を競い合いました。
房総ジビエを使った創作メニューを披露
佐倉市「フランス料理ラファレーズ」の兼坂さんによる「千葉県の根菜とイノシシのカネロニ仕立て味噌風味の赤ワインソース」は、フレンチの技法に、地元の「ヤマニ味噌」や佐倉市の根菜など身近な食材を組み合わせた品。
会場の審査では味の一体感とバランスの良さが高く評価されました。
千葉市「ビストロイヴローニュ」の宮澤さんは、トスカーナ地方の伝統メニュー「パッパルデッレ」をアレンジ。
「栗を練り込んだパッパルデッレカカオ香るイノシシのラグー」と題し、イノシシの好物である栗やタケノコを使って命のストーリーを表現。
味はもちろん色鮮やかな盛り付けも審査員に好評でした。
市原市からは「FLYDAY」の中西さんが登場。
「鹿肉のすき焼き」というシンプルな名称には、多くの人に鹿肉の魅力を伝えたいという思いが込められています。
スライスした鹿肉でしいたけや春菊をボール状に包み、頬張ると「すき焼き」の風味が感じられるよう工夫。
「華やかな見た目を裏切らない素晴らしい味わい」と評されました。
唯一県外からの挑戦となった、東京都港区「酒亭穂椋(しゅていほくら)」の岡田さん。
鹿肉でもロースやもも肉以外の部位は需要が少ないという課題に着目し、部位を選ばず調理できる「本州鹿の香煎団子」を考案しました。
あられや柚子など風味豊かな食材を合わせた品に「想像を超える味わい」と審査員も感嘆。
激戦の末、最優秀賞を佐倉市・兼坂さんが、優秀賞を港区・岡田さんがそれぞれ受賞。
総評では「今回はどの料理もレベルが高く、1〜4位は僅差。
皆さん優勝してもおかしくない出来栄え」と4人の健闘が称えられました。
2月29日(木)までは参加各店で房総ジビエが味わえる「房総ジビエフェア」も開催中。
今回のコンテスト作品も味わえます。
\ 房総ジビエフェアの詳細はこちら /
https://bosogibier.com/#processedFood
※問い合わせ
電話番号/043-201-8811
房総ジビエPR事務局(オニオン新聞社内)
※主催
千葉県農林水産部流通販売課