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ポルシェ、2025年シーズンでWECから撤退 フォーミュラEと北米IMSAに注力
2025年10月8日 13:42
- 2025年10月7日(現地時間) 発表
ポルシェAGは10月7日(現地時間)、2025年シーズン末でポルシェ・ペンスキー・モータースポーツによるWEC(FIA世界耐久選手権)参戦を終了すると発表した。
WECはフランスで開催されるル・マン24時間レースを含むシリーズ。今回の参戦終了について、ポルシェAG開発担当取締役のミヒャエル・シュタイナー氏は「現状を鑑み、今シーズンを最後にWECへの参戦を継続できないことを誠に遺憾に思います」とコメントしている。
この決定は包括的なモータースポーツ活動の再編の一環としていて、今後は「ポルシェ99Xエレクトリック」で参戦するABB FIAフォーミュラE世界選手権、「ポルシェ963」で参戦する北米IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に注力するという。
なお、第4世代のフォーミュラE車両はシーズン13(2026/27)に導入され、開発の自由度がさらに高まるという。ポルシェはフォーミュラEで、市販EVスポーツカーに関する貴重な知見を得ているといい、ミヒャエル・シュタイナー氏は「この競争の激しい環境において、私たちは引き続き高性能車両の開発を推進していきます」とコメント。
また、デイトナ24時間レースをハイライトとするIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権への参加により、ポルシェは北米市場とブランドにとっての耐久レースの重要性を強調する。
フォーミュラEとIMSAにおける2つのファクトリーコミットメントに加えて、カスタマーレースについては引き続きポルシェのモータースポーツ戦略の重要な柱と位置付けられた。