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【ル・マン24時間2025】中嶋一貴TGR-E副会長、8号車のホイールナットトラブルは「ホイールを止める部品が壊れてしまった」とメカニックミスでないことを語る

2025年6月14日~15日(現地時間) 開催
ル・マン24時間レースで、トップを追走中の7号車 Toyota GR010

 ル・マン24時間レースの決勝が6月14日16時~15日16時(現地時間、日本時間は6月14日23時~15日23時)にかけて行なわれている。現地時刻は14時を過ぎ、16時のゴールに向けて各チームが最後の追い込みを行なっている。

 TOYOTA GAZOO Racingの8号車 Toyota GR010 - Hybrid(S.BUEMI/B.HARTLEY/R.HIRAKAWA)は、夜中に出たセーフティカーなどにより順位を上げ、上位3台を占めるフェラーリ、そしてポルシェの1台を追っていた。

83号車 Ferrari 499P(R.KUBICA/Y.YE/P.HANSON)

 しかしながら、ゴール3時間ほど前に行なったピットイン作業後、コースに復帰した際にホイールナットが外れるトラブルが発生。その後、スロー走行でピットに戻ったことから大幅に順位を下げてしまった。

 この原因についてTGR-E 中嶋一貴 副会長が解説。「テレビで見るとメカニックがホイールナットを付けない、そういう風に見えた部分もあるかもしれないですけど、実際はホイールナットを取り付ける部品が壊れてしまって、それが原因でホイールが取れてしまいました」と、メカニック作業ミスではなく、クルマ側の問題があったという。

 そのクルマ側の問題も、走行ペースが上位のフェラーリに比べて足りないことで発生した可能性があり、縁石を積極的に使った走りをしなければならないところまで追い込まれた結果、起きたことも視野に入れていると語る。

 そのため、8号車 Toyota GR010はゴール1時間半前で17位まで落ちてしまっており、上位進出は難しい状況に。一方、ピットレーンの速度違反でペナルティを課せられた7号車は、夜中のセーフティカーなどもあり、同一周回で6位のポジションまで巻き返してきた。

 この速度違反についても中嶋TGR-E副会長は、「交代前のドライバーのひじに速度制限スイッチが触れてしまい、次のドライバーの際に速度違反してしまった」という。

 ル・マン24時間レースのゴールまで残り1時間半を切った。現状のトップは51号車 Ferrari 499P(A.PIER GUIDI/J.CALADO/A.GIOVINAZZI)になっている。