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ホンダアクセス、リサイクルアクリル樹脂素材を採用した純正アクセサリー「ドアバイザー」を開発
アクリル樹脂の製造・廃棄時に発生するCO2排出量削減と環境負荷低減を実現
2025年9月17日 17:43
- 2025年9月12日 発売
ホンダアクセスは9月12日、ホンダの新型軽乗用EV「N-ONE e:」用純正アクセサリーとして、サステナブルマテリアルであるリサイクルアクリル樹脂素材を採用した「ドアバイザー」を発売した。価格は2万8600円。
ホンダは「N-VAN e:」や「N-ONE e:」に、ホンダ車の廃棄バンパーを再利用した「バンパーリサイクル材」をフロントグリルに採用するなど、リソースサーキュレーションに取り組んでいるが、ホンダアクセスも同様に、使用済み製品から回収して再生したサステナブルマテリアルを採用した「ドアバイザー」を開発。
使用済み自動車から回収して、再生したリサイクルアクリル樹脂を採用することで、CO2排出量削減と環境負荷低減を目指したアイテムという。
従来、使用済みの自動車から回収された樹脂の大半は、回収材の品質安定性や再利用方法の技術的難易度の高さから、製品へのリサイクルが困難だった。これまでホンダ、北海道自動車処理協同組合および三菱ケミカルの3社で、アクリル樹脂の水平リサイクルに向けた実証実験を実施。
これにより、異物が混入しないアクリル樹脂の回収方法と、バージン材同等のアクリル樹脂再生化技術を確立。製品に使用するバージン材の使用量の割合を削減し、アクリル樹脂の製造・廃棄時に発生するCO2排出量を削減することが可能になったという。
N-ONE e:用の純正アクセサリー「ドアバイザー」には、この技術で回収・再生されたアクリル樹脂を使用していて、順次ほかのモデルにも適用を拡大する予定としている。
そのほかにも、ホンダアクセスは、ホンダ純正アクセサリーの「フロアカーペットマット」でも、従来のポリプロピレン素材に対し、サステナブルマテリアルであるリサイクルPET素材への切り替えを実施。
これにより、原材料製造時のCO2排出量の削減が見込まれ、さらにフロアカーペットマットとしての使用が終わった後のリサイクル性にも配慮することで、将来の循環型社会へも対応が可能になるとしている。