ニュース
エアレースX 2025、パトリック・デビットソン選手がシリーズチャンピオンに 室屋義秀選手は3連覇ならず
2025年9月6日 17:16
9月6日、大阪駅北のうめきた公園を中心にエアレースX第3戦 積水ハウス 大阪うめきたデジタルレースが開催された。エアレースXは、各国の選手が現地で飛んだデータをもとに戦っていくもので、データを持ち寄ることから世界中のどこでも開催することが可能となっている。
実際の場所を用いずに開催するリモートレース、場所を特定してデータを持ち寄ることでAR(Augmented Reality、拡張現実)による戦いを行なうデジタルレース、そして実際に戦うリアルレースが規定されている。
今回開催された第3戦は、うめきた公園や万博会場にレースエリアを設定。ルートに従ってARで表示されるパイロンを駆け抜けていくデジタルレースとなっていた。
2025年は年間3戦で戦われるため、この大阪大会が最終戦になる。最終戦の結果でチャンピオンが決定する大事なレースで、第2戦までのポイントランキングは、1位がレクサスパスファインダーエアレーシングの室屋義秀選手、2位パトリック・デビットソン選手という順。ランキング上位でチャンピオンの可能性があるためデビットソン選手は家族と来日しており、レース前には室屋選手とともに決勝前のあいさつを行なった。
第3戦は、準々決勝、準決勝、決勝の勝ち抜き戦で行なわれ、シリーズチャンピオンの可能性が高いのは室屋選手とデビットソン選手。2人は順当に準々決勝を勝ち抜き、準決勝で直接対決となった。この準決勝で室屋選手が勝てばチャンピオンを獲得し、デビットソン選手が勝てばチャンピオンの可能性が高くなる。
デビットソン選手が勝った場合、室屋選手が3位決定戦で勝てば、自身が決勝レースで勝つ必要があり、室屋選手が3位決定戦で負ければそこでチャンピオンが決まる。
準決勝の結果は、デビットソン選手が1分2秒379、室屋選手が1分2秒809で、室屋選手のタイムはデビットソン選手に0.430秒届かなかった。室屋選手はこれでシリーズチャンピオン獲得が厳しい状態になり3位決定戦に。3位決定戦を勝利したものの、デビットソン選手も決勝戦を勝利し、これでシリーズチャンピオンはデビットソン選手のものとなった。
パトリック・デビットソン選手は南アフリカ出身。エアレースXは室屋選手が2連覇していたが、初めてシリーズタイトルが海外へわたる結果となった。パトリック選手は家族とともに来日しており、家族と初めてのシリーズチャンピオンをよろこびあっていた。