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キントの新サービス「モスキン」を体験してみた
富士スピードウェイでオープニングイベント開催
2025年8月28日 16:25
- 2025年8月26日 開催
KINTOは8月26日、モータースポーツファンに向けて新たに立ち上げた新サービス「モスキン(MOTORSPORT by KINTO)」のオープニングイベントを、富士スピードウェイで開催した。
富士スピードウェイにあるP2駐車場「CGパーク」を会場にした体験イベントには、インストラクターとしてレーサー鹿島氏と、現役レーサーの猪爪杏奈選手が参加。自身のクルマで参加できるイベントであるが、サーキット専用車としてヴィッツ(5速MT)、86(6速AT)、GRヤリス(6速MT)のレンタル車両も用意された。
約2.5時間の体験走行では、フルスロットルによる加速からブレーキペダルを床まで踏み込むフルブレーキングといった普段できない走りを体験できるほか、駐車場の広いエリアを活用してパイロンを並べたコースが設定され、荷重移動の感覚やライン取りを身につけられるプログラムが用意された。
KINTOが立ち上げた新サービス「モスキン」では、モータースポーツをより多くの人に手軽に楽しんでもらうためのサービスとして、チューンアップした車両に最長2年間乗れる「サブスク」、サブスクで取り扱う車両を8時間から借りられる「レンタル」、手軽にサーキット走行を楽しめる「サーキットレンタル」、モータースポーツ初心者やインストラクターに教わりながらスポーツ走行を楽しみたい人に向けた「走行・体験イベント」の4つのサービスを展開する。
開会式であいさつしたKINTO 総合企画部 部長の布川康之氏は「普段はトヨタのクルマのサブスクリプションをやっている会社ですけれども、会社自体はクルマを思いっきり楽しみましょう。移動をより気軽に楽しみましょう。そういった目的で作った会社でございます。1年半ぐらい前からモータースポーツに関する企画をやりたいなと思って、いろいろ研究をしたり、いろんな人から教えてもらいながら、ようやく8月頭にこのサービスを立ち上げることができました。僕らも手探りでいろいろ考えながらやっておりますので、今日ご参加いただいてる皆さまのご意見とか、ご要望をいただければと思います」と新サービスへの意気込みを述べた。
この日、オープニングイベントとして開催されたのは「走行・体験イベント」。会場では、KINTOが厳選した中古車をTOM'Sがチューンアップした車両として、「サーキットレンタル」サービスで利用できる車両や、「レンタカー」サービスで利用できる車両も用意されていた。
走行体験のタイムテーブルは、受付、車検、ブリーフィングの後、フル加速・フルブレーキングを体験し、先導付き慣熟走行をすると「フリー走行」という流れ。途中、走行ラインがうまくとれているか、アクセルやブレーキをきちんと踏めているかなど、インストラクターの猪爪選手が無線を通じてアドバイスしてくれる。
プログラムの途中には、レーサー鹿島氏がステアリングを握る車両へ同乗走行できる体験も用意。その後の走行では、レーサー鹿島氏に教えてもらった「ブレーキを使ってクルマを曲げる」を、自分でも再現してみるも、なかなか体はうまく動いてくれない。何回か走行を繰り返すうちに「こういうことかな?」と思うころには、残念ながらタイムアップ。もう一回参加してみたくなるイベントであった。
イベントの閉会式で、猪爪選手は「皆さん終盤に向かって、タイヤとクルマの限界を目指していて、とてもよかったなと思います。モータースポーツって、その1000分の1秒を争うレースをしなくても、クルマの限界を知るという体験をしていれば、公道での運転やスピードにも余裕が生まれて、運転が上手になると思うんですね。そうすると事故が少なくなるし、渋滞も減るし、モータースポーツが国民的スポーツだったら、もっと日本中がハッピーな国になるんじゃないかなって思うのです。私もサーキットでクルマの限界を体感したら、おもしろくなってレースの世界に入ったので、今日おもしろいなって思ってくれた方は、まわりにも限界を知らないという方もたくさんいると思いますので、また一緒に来ていただきたいです」と話していた。
なお、「走行・体験イベント」の今後については、サブスク契約者向けの走行体験会や、誰でも参加できるEVカートで国内Aライセンスが取得できる走行会など、KINTOならではのイベントも定期的に開催予定としている。
また、「サーキットレンタル」サービスを無料で体験できる特別キャンペーンを9月14日に「幸田サーキットyrp桐山」、9月21日に「袖ケ浦フォレストレースウェイ」にて実施する。申込みは先着順で、詳細は公式サイトの情報を確認していただきたい。