この対談では、著名投資家のテスタ氏と片山氏が、2025年に向けて注目すべき投資分野や業界について議論しています。彼らの投資戦略は対照的で、テスタ氏は分散投資を重視する一方、片山氏は個別銘柄への投資に重点を置いています。
テスタ氏の分散投資戦略
テスタ氏は、近年高値更新を続けるビットコインや金などの資産クラスにも注目すべきだと指摘しています。これらの資産は株式市場との連動性が低かったものの、近年その影響力が無視できないほど大きくなってきているため、注意深く観察する必要があると述べています。
また、テスタ氏は不労所得を得ることを最終目標として、分散投資の一環としてオルカン(全世界株式インデックスファンド)に2億円を投資したことを明らかにしています。
彼のポートフォリオは、
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日本株:配当狙いの個別銘柄
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アメリカ株:配当狙いの大型株10銘柄
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オルカン:全世界株式(日本株除く)
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金
で構成されており、今後はさらに不動産投資なども検討していく意向を示しています。
テスタ氏は、長期的に見るとインフレによって物価が上昇し、資産価値も上昇していくと考えているため、分散投資によってリスクを抑制しながら安定的な収益を得ることを目指しています。
片山氏の個別銘柄投資戦略
片山氏は、金利上昇とインフレを背景に、ネット銀行とホテル業界に注目しています。
ネット銀行については、20年前のネット証券業界の勃興になぞらえ、既存の銀行に取って代わる可能性を指摘しています。特に、銀行機能を事業会社に貸し出す「バンキング・アズ・ア・サービス(BaaS)」に注目し、顧客基盤を持つ事業会社が銀行機能を提供するようになれば、既存の銀行は苦境に立たされると予測しています。
ホテル業界については、ダイナミックプライシングによってインフレによるコスト上昇分を即座に価格に転嫁できる点を高く評価しています。また、インフレによって固定資産の価値が上昇する点も魅力的だと述べています。
まとめ
テスタ氏と片山氏の投資戦略は対照的ですが、どちらも将来の経済状況を深く分析し、それに基づいた投資先を選定している点は共通しています。彼らの議論は、投資家にとって多様な視点を提供する貴重なものです。