有価証券報告書での人的資本情報の開示が義務化され2年目を迎えた。どんな指標を、どう見せればいいのか。もう惑ってはいられない。中長期的な成長に対する企業の姿勢を開示はあらわにする。後ろ向きでは投資家からも、従業員からも見放されかねない。先進企業は開示に磨きをかけ、独自の成長ストーリーを鮮やかに示す。際立つ開示を実現した15社の挑戦に迫ってみよう。開示巧者への道が見えてくるはずだ。(写真=sunafe/stock.adobe.com)
(藤原 明穂、松本 萌、齋藤 英香)
CONTENTS
PART1
味の素・SHIFT・エーザイ
輝く開示は大義を掲げ、未来を語る
COLUMN1
今さら聞けない「人的資本のいろは」
放っておけば陳腐化が免れず
PART2
リーディングカンパニーの変貌
配偶者まで気を配る さらばマッチョな文化
COLUMN2
東京ガス、手探りの人的資本リポート作り
PART3
理想との「ギャップと対策」が高評価
新興企業も積極開示 投資家の関心高める
COLUMN3
人的資本経営を地方創生の切り札に
地方企業こそ開示に踏み込め