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「ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう」 1972

ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいsexのすべてについて教えましょう

★★★★☆

 

あらすじ

 王妃に媚薬を使って言い寄ろうとする宮廷道化師など、「性」にまつわる小話を集めたアンソロジー形式のコメディー。

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 原題は「Everything You Always Wanted to Know About Sex* (*But Were Afraid to Ask)」。87分。

 

感想

 「性」をテーマにしたコント集のような、アンソロジー形式の映画だ。最初の宮廷道化師の小話がドタバタ調のイマイチな内容だったので、この感じが続くとちょっとしんどいかなと思ったが、その後はまた違ったパターンの小話が続いてどれも面白く、杞憂に終わった。

 

 中でも羊に恋した男に悩みを相談される医師の話は可笑しかった。最初は、こいつ何言ってんだ?と迷惑そうな顔をしていたのに、羊を一目見た途端に恋に落ちてしまう。この時の医師の羊を見つめるうっとりとした表情がリアルで、思わず笑ってしまう。しかもそれだけで終わらず、妻にバレて裁判、離婚と、どんどんと話が続くのも良かった。

 

 

 また、最後のデート時の男の体内の様子を描く最後の小話も良く出来ていた。ウディ・アレンが精子の役を演じ、体内の脳を中心とした各器官が一丸となって女性との情事を完遂しようとする。股間で汗水たらして働くむさくるしい集団の熱血ぶりには、馬鹿らしいと半笑いになりがらも軽く感動しそうになってしまった。途中で宗教的倫理観を振りかざす牧師風の男が現れるところなども巧かった。

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 その他、イタリア映画風の気取ったものやフランケンシュタインみたいな怪物映画風のものなど、どれも趣向が凝らされていて楽しめる。無駄に構図が決まっているシーンがあったりするのも面白い。気軽に見られる大人のコメディ映画だ。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本/出演

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原作 Everything You Always Wanted to Know About Sex but Were Afraid to Ask

 

出演 アンソニー・クエイル/リン・レッドグレイヴ/ジーン・ワイルダー/レジス・フィルビン/ジョン・キャラダイン/トニー・ランドール/バート・レイノルズ

 

ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう - Wikipedia

 

 

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