産経新聞「新川和江死去」(2024年8月23日記載)

<産経抄>新たな表現求めた詩人 新川和江さん逝く - 産経ニュース
 詩人になど興味も無い(というか文学自体に興味が無い、池波正太郎『鬼平犯科帳』のような時代小説と『松本清張』などのミステリ以外はほとんど読まない)ですが産経が「看板コラムの産経抄」で褒めるとは「石原慎太郎(芥川賞作家、元都知事)」「曾野綾子」「三浦朱門(曾野の夫)」とか右翼方面の御仁なのか。
 何せ

 小紙では、平成30年まで36年間、「朝の詩(うた)」の選者を務めていただいた。

だそうですし。

 大量に送られてくる読者の投稿詩から、どのようにして日々の掲載作品を選り分けるのか。新川さんによれば「はがきでよこす人の方がいい詩です」。
▼原稿用紙に詩をつづるのは言葉に自信がある人、並べた言葉が自分の「言うことをきく」と過信している人だという。そのような扱いを受けた言葉は、書き手の思いに背を向ける。「だから、いい詩にならない」と。

 むしろ『はがきに書いたら、「そんな程度の詩なのか(あるいは逆に『はがきに書いても選ばれる』という自信過剰)」と選者に思われそうで怖い』『晴れ舞台(新聞への投稿)には普段着(はがき投稿)では行けない』が「凡人の考え」じゃないですかね。
 なお、

 新川さんの訃報が届いた。(ボーガス注:1929年生まれの享年)95歳。

というのは「大往生」ではあるでしょう。


戦後を代表する女性詩人、新川和江さん死去 95歳 産経新聞「朝の詩」選者を36年務める - 産経ニュースから一部引用

 戦後を代表する女性詩人
 主婦感覚*1を大切にした詩作
 平成12年に「いつもどこかで」で第47回産経児童出版文化賞JR賞など受賞
 女流詩人の育成に貢献。
 平成12年、勲四等瑞宝章。

1)「女性」と「女流」が記事内に混在していますが「男流という言葉はない(フェミ)」として最近は使われることが減った「女流」を使う
2)「主婦感覚」「勲四等瑞宝章」「産経児童出版文化賞JR賞」という記載
が産経らしい。なお、俺が見た範囲では
新川和江さん死去 95歳、代表的詩人の一人「わたしを束ねないで」:朝日新聞デジタル
「わたしを束ねないで」新川和江さん死去、95歳…戦後を代表する女性詩人 : 読売新聞
新川和江さんが死去 詩人「わたしを束ねないで」 - 日本経済新聞
詩人の新川和江さん死去 95歳 女性初の日本現代詩人会会長 季刊詩誌「ラ・メール」創刊:東京新聞 TOKYO Web
など、他の新聞は「女流」表記や「主婦感覚」「勲四等瑞宝章」「産経児童出版文化賞JR賞」の記載はありません。

*1:この文脈においてどんな感覚かよく分かりませんが「主婦生活(家事や育児など)について詩作した」と言う話か?