アナパタ リターンズ その1:Party

昔のメモを発掘したので今さらですが・・

言わずと知れた

邦訳アナパタですが、Odell で書かれていたり、無理に日本語にしてしまっていたりして読みにくいですよねー

アナリシスパターン―再利用可能なオブジェクトモデル (Object Technology Series)

アナリシスパターン―再利用可能なオブジェクトモデル (Object Technology Series)

  • 作者: マーチンファウラー,Martin Fowler,堀内一,友野晶夫,児玉公信,大脇文雄
  • 出版社/メーカー: ピアソンエデュケーション
  • 発売日: 2002/04
  • メディア: 単行本
  • 購入: 7人 クリック: 89回
  • この商品を含むブログ (69件) を見る

Fowler の http://www.martinfowler.com/articles.html#id314249 とあわせて読むと良いかもしれません。ということで、要点だけメモ。


Party

Party は、人と組織の単位を抽象化する。

アドレス帳には、家族や友人、店や病院などの電話番号や住所が記載される。この電話番号や住所は、人や組織を抽象化した概念と関連していると言える。この抽象概念に Party という名前を付けて扱う。


手紙をやり取りする相手は人であったり組織であったり、お金を支払う先は人であったり組織であったりする。人も組織も銀行口座を持ち、税金を申告する。このように多くの事柄が人や組織よりも Party の方に関係している。


オブジェクト図による例

英国国営保険サービスでは、Tom Cairns 医師、セメントリー病院などが Party である。

使う場面

Party を使う典型的な場面は、モデル中に人と組織が現れ、それぞれに共通の振る舞いがある場合である。また、そもそも人と組織を区別する必要が無い場合には、サブタイプを持たない Party を単独で使うこともできる。Party がビジネスにおいて、異なる役割を演じる場合には、Role Object を導入することも検討すると良い。