結論からいうと、テキスト入力が多い人にとってiPad ProはMacBookの代わりにはなりませんでした。WWDC 2019でiPadOSが発表され、今後は使い勝手も向上していくんだと思います。今後に期待してもいいと思いますが、なかなかお高いので私はおとなしくMacBookを使います。「ちゃんと調べてから買えよ!」としか言えないけど、なんかこうファーストタッチが大事というか、いきなり買っちゃいたい時ってあるじゃないですか?そういうやつです。
買ったのは、ラインナップの中で最もメモリが載っていると言われている12.9インチの1TBモデル+Apple Pencil+Smart Keyboardという構成。元々は自宅で使っていたMacBook Airが4年経過してそろそろ新調したかった頃に「そろそろiPad Pro信じてもいいんじゃない?」と思い立って買った次第。仕事道具でもあるのでここらへんはケチらずドンと行きたい。
以下、使ってみて困ったポイントを羅列していきます。
■ハードウェア
- Smart Keyboardの磁石が強すぎて、傾きが2段階だけど1段階目でロックされがち
- Apple Pencil 落ちまくる、イライラする
- Macbookのタッチパッドは手元で操作できるのが実はすごく便利で、iPad本体をさわってスクロールしないといけないのは地味に大変
MacBookだとすぐだけど、iPadの場合はホームポジションからスクロール操作が遠くなる
■Smart Keyboard での入力
- 入力が不慣れというかiOS標準の文字入力が慣れない。ん を出すためにNNと打つのが本当に厳しい。打ち合わせのメモなどをズガガガガーと打ち込む派なので、慣れが必要。
- Macでは⌘+Spaceで入力モードを切り替えだけどiPadだとControl+Spaceなので慣れが必要。
- Macだと、とりあえず打ち込んでF10を押して全て英語にしたりするのでファンクションキーを使っていたけどiPadだとそもそもFcキーがない。つらい。 MacはShift押しながら打ち始めると英語になるけどiPadはそうならないので不慣れすぎる
- スマートキーボードをつけるとソフトウェアキーボードが選べなくなるのでiOSに対応しているGboardやShimejiがそもそも使えない。
- スマートキーボードは光らないので暗いところだと少し使いにくい(が、ホームポジションでブラインドタッチなので実はあまり関係ない)
- キーリピートが設定できないので左右上下にキーボードで移動したい時にめちゃくちゃ遅い
- Escキーがないのでキャンセルのために画面タッチしないといけないのが面倒
■操作まわり
- App Storeなどで検索して候補結果を画面タッチで選ぶのがしんどい、タブで移動したい。
- フォントのインストールをしようとしたがZIPファイルを展開できない
- iPad非対応アプリは縦でしか表示されないので(画面いっぱいにはできる)横画面で(左右は黒くてもなんでもいいので)表示してほしい
- iPhoneのようにホーム画面にショートカットを追加できないのでお気に入りサイトがややめんどう(Tweetdeckがchromeで見られるのはありがたい)
- 「ファイル」は意外となにもできない。自分でフォルダ追加することも不可。iCloudにべったりじゃないと使い道がない。
画面いっぱいに出してくれ~!横にしてくれ~!
■特定のソフトウェア
- Keynoteが機能不足な気がする、アニメーション設定などよくわからない
- Chromeで画面の縮小ができないのが不便(拡大はできる)
- Lightroomはいったん写真appに取り込む必要があったりしてPC的発想でいうと無駄に感じる部分が多い
- Lightroomは100枚単位でズガーと現像する派なんだけどiPadではUI的に1枚をじっくりやるスタンスっぽくて向いてない、アーティスト向き
そんなかんじで、友人にiPad Proは譲ってMacBook Airのモリモリバージョンを買ったので満足。これでもiPad Pro一式よりも安い。
動画を見るとか写真を見るとかゲームをするとか本を読むとか、エンタメ要素に特化した使い方なら素晴らしい端末ですよ!(オーバースペックだけど)