F-nameのブログ

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正直な対話で自己成長を実感(社会福祉実践とは何か第7回)#放送大学講義録

ーーーー講義録始めーーーー

 

ミーティングに参加するようになってから、他のグループメンバーとの関係はどのように変わったかお聞きします。

「まず、みんなが本当に正直に話し続けてくれたことで、「正直になる」ということの難しさと大切さを実感しました。その経験から、正直でいることが大変ながらも重要だと教えてもらいました。」

「また、仲間を見ていると、上下関係ではなく、みんなそれぞれ不得意な部分があっても工夫しながら同じ地平で頑張っていることに気づきました。そのため、仲間は私にとって非常に大切な存在となりました。同時に、自分は本当に小さく、未熟だと感じるようになりましたが、逆に心が落ち着き、「ここが自分のスタートで、いい方向に進んでいるのではないか」という希望も感じるようになりました。」

「この経験から、セルフヘルプグループに参加して本当に良かったと実感しています。やはり、仲間と関わることは、Yさんのリカバリーにとって欠かせない要素だったと思います。」


【図表:セルフヘルプグループ参加による自己変革プロセス】

  1. 正直な対話の実践
     - 参加者同士が自身の体験や感情を率直に語る
     - 正直さの大切さとその難しさを認識

  2. 仲間との平等な関係形成
     - 上下関係ではなく、互いの不得意さや工夫を尊重
     - 仲間意識の醸成

  3. 自己認識と希望の芽生え
     - 自己の未熟さに気づく一方で、成長への希望を感じる


このプロセスを通じて、参加者は自己理解を深め、リカバリーへの大切な一歩を踏み出しています。

 

 

 

セルフヘルプで変わる自己価値(社会福祉実践とは何か第7回)#放送大学講義録

ーーーー講義録始めーーーー

 

ミーティングでの行き詰まりを感じる中、ヤマさんが中心となりセルフヘルプグループを立ち上げたと記憶しています。そのグループでの経験を通じ、何か新たに気づいたことはありましたか。

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セルフヘルプグループは、クリニックのミーティングとは異なり、参加者が自分の体験や思いを率直に語る場です。ここでは、他の参加者の発言に対して意見や非難をすることは一切なく、各自が自分自身のために語り合います。

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今振り返ると、私にとって大きなテーマは価値観の転換でした。病気になる前は、学校を卒業し、良い会社に就職して豊かな生活を送るという、誰もが持つ当たり前の夢を抱いていました。しかし、精神病になりできないことが増えると、社会の底辺にいると感じ、上を目指すことが無理だと思うようになりました。この現実に絶望し、その思いをミーティングで何度も語り合いました。

――
その過程で、会社に就職し良い暮らしを送るという価値観は、実は親の期待や受験競争を通じて刷り込まれたものであり、本物ではなかったのではないかと疑問を持つようになりました。病気の宣告を受け「誰からも相手にされない」という現実と向き合う中で、他人を下に見て自分の価値を確認しようとする寂しい価値観に気づき、それが本来の自分ではないと認識するに至りました。

――
また、セルフヘルプグループで「自分を掘り下げる」とは、ひとつのテーマについて繰り返し正直に語り合い、自分の本当の気持ちに向き合うことを意味します。同じことを何度も話す中で、「まだ本当の自分になれていない」という思いが次第に明確になっていきました。

――
このように、セルフヘルプグループでの経験は、自己理解を深め、価値観の転換を促す重要なプロセスとなったのです。


【図表:セルフヘルプグループでの自己掘り下げプロセス】

  1. 初期段階

    • 参加者が自身の体験を語り、現状の絶望感や価値観を共有する。
  2. 自己疑問・価値観の転換

    • 病気前に抱いていた夢や価値観を見直し、刷り込まれた価値観への疑問を抱く。
  3. 自己掘り下げの深化

    • 同じテーマを繰り返し話し合い、本当の自分に気づくプロセスが進展する。

このプロセスを通じて、参加者は自らの内面に正直になり、より実りあるリカバリーへの道を歩むことができました。

 

 

 

グループミーティングで変わる私(社会福祉実践とは何か第7回)#放送大学講義録

ーーーー講義録始めーーーー

 

インタビュー内容:グループミーティング参加後の変化

【インタビュイーの体験談】

ミーティングに参加して、どのような変化を感じましたか。

参加していた仲間が非常に前向きで、生き生きとしている様子がとても印象的でした。その姿を見て、私自身も何か行動しなければならないと強く感じました。そこで、家から少し離れたコンビニエンスストアで短時間のアルバイトを始めました。症状がまだかなり現れる状態で、緊張や疲労を感じながらもアルバイトを続け、2~3年後には、当時学んでいた簿記の知識を活かし就職活動に取り組めるまでに回復を実感しました。希望が見え、頑張ろうという気持ちが芽生えたのです。

ただし、就職活動はうまくいかず、現実を痛感する場面もありました。それでも、努力し続けなければならないと考えました。しかし、当時は「精神病だから誰からも相手にされない」「価値のない人間だ」と自分を否定する偏見すら持っていたのです。こうした自己偏見は、クリニックのミーティングに参加する際にも、他のメンバーに対して無意識に劣等感や劣位感を抱かせる結果となっていました。

表向きは他の人たちの悩みを聞いたりアドバイスしたりしていたものの、内心では「自分は無能力者でありたくない」という思いが常にありました。今振り返ると、私は人間や社会をピラミッド構造のように捉え、その中で自分の位置づけを過度に意識していたことが、自分の弱さを助長していたと感じます。当時はそのことに気づくことができなかったのです。

【気づきと反省】

ある時、クリニックのミーティングで他の参加者から「安心して話せない」という発言を受けました。私が議論をふっかけたり、意見を強く述べたりしたために、相手が本音を語りにくい雰囲気になっていたのです。その発言は私への非難ではなく、とても寂しく悲しげな響きがありました。それを聞いた瞬間、自分が間違った行動をしてきたことに気づき、本当に反省しました。

しかし、その後、どのようにミーティングに参加すべきかという方向性は、まだ掴めていませんでした。また、ちょうどその頃、グループミーティング自体も表面的な世間話にとどまり、深い話ができず行き詰まりを見せていたと感じています。私自身にも原因があったと思いますが、グループ全体で深い対話ができるようになるまでには、時間が必要だったのです。

【図表:グループミーティング参加プロセス】

  1. 初期段階:
    • 参加者同士の前向きな姿勢に刺激を受け、自己変革の動機が生まれる。
    • 外部での活動(アルバイト開始など)を通じ、回復への一歩を踏み出す。
  2. 自己偏見の克服:
    • 自己否定や劣等感が、グループ内のコミュニケーションに影響を与える。
    • ミーティング中の発言が、他者の安心感を損なう要因となる。
  3. 気づきと改善:
    • 他者の意見や感情に耳を傾け、自己の行動を反省する。
    • グループ全体で深い対話が行える環境づくりが模索される。

このように、ミーティング参加を通じて、自己変革のきっかけと同時に、自己偏見やコミュニケーションの課題にも直面した体験が語られています。

 

 

 

Yさんのリカバリー体験と地域支援(社会福祉実践とは何か第7回)#放送大学講義録

ーーーー講義録始めーーーー

 

では、ここからはゲストであるYさんのお話を紹介します。

Yさんは、先ほどお話ししたクリニックのグループに関わり、セルフヘルプグループの場で活動されてきました。実際にどのような体験をされ、どのようにリカバリーを遂げたのか、また支援者との関係についてどのようにお考えか、お話を伺いました。

インタビュー開始

インタビュアー:
Yさん、こんにちは。

Yさん:
こんにちは。

インタビュアー:
Yさんはリカバリーの道を歩み出してから20年以上経たれたと思います。今日は、Yさんご自身のリカバリープロセスと、それに伴う支援についてお聞かせください。

インタビュアー:
Yさんにとって、まずはクリニック内で同じ病気の方々が集まり、自分の体験を語り合うグループミーティングに参加したことが、リカバリーのきっかけだったと伺っています。では、なぜそのミーティングに参加されたのですか?

Yさん:
そうですね。精神病という診断を受け、とても辛い思いをしました。精神病と分かると、まるで社会的な死刑宣告を受けたかのような気持ちになり、誰も僕を相手にしてくれなくなるのではないかと不安でした。そのため、とても孤独で絶望的な状態に陥っていました。

Yさん:
そんな中、主治医の先生から「地域で回復するべきだ」とおっしゃっていただいたのですが、症状のために地域の方々にも迷惑をかけ、冷たい目で見られることも多く、全く孤立した状態でした。

Yさん:
しかし、主治医の先生から、同じ病気を抱えながらも地域で元気に回復している人たちがいることを教えていただき、その方々がどのように生きているのか知りたくなりました。それで、グループクリニックのミーティングに参加しようと決意したんです。


このように、Yさんは自身の苦しみを乗り越えるため、同じ体験を持つ仲間との出会いから希望を見出し、リカバリーへの一歩を踏み出されたのです。

 

 

 

セルフヘルプグループ創出事例(社会福祉実践とは何か第7回)#放送大学講義録

ーーーー講義録始めーーーー

 

では、ここからは印刷教材で取り上げている、私自身が実際に関与したピアサポート活動の原点とも言えるセルフヘルプグループの立ち上げ支援についてお話しします。

セルフヘルプグループは、自助グループや相互援助グループとも呼ばれ、共通の悩みや課題を持つ人々が集まり、その課題に対処することを目的とするグループです。セルフヘルプグループの特徴は、仲間との対等な関係性、専門職の支援からの独立、自主的な運営にあり、ピア(経験を共有できる仲間)の力が最大限に発揮される場となります。仲間とのつながりや生き方は、回復への希望をもたらす重要な要素です。しかし、個々人のリカバリー、すなわち回復を目的とした精神障害者のセルフヘルプグループは、地域にはまだ十分に普及していません。印刷教材では、医療機関でプログラムとして行われていたグループから、個々の回復を目的としたセルフヘルプグループがどのように作り出され、メンバーがどのように変化していったかを実践事例として記述しています。

【図表:セルフヘルプグループ創出へのPSWとメンバーの相互作用】

  1. セルフヘルプグループ活動決定期

    • PSW(ピアサポートワーカー)が、メンバーにセルフヘルプグループの情報を提供し、立ち上げへの動機付けを行う。
    • この時点では、PSW主導でメンバーは受け身の状態であった。
  2. セルフヘルプグループ活動準備期

    • メンバーが主体的に行動を始め、PSWがそれに応える形で準備が進む。
    • PSWはセルフヘルプグループの運営や形態について提案するが、採用するかどうかはメンバーが話し合いで決定する。
  3. セルフヘルプグループ開始・活動促進期

    • メンバーは自立し、PSWは活動の見守り役となる。
    • ç´„1年半後、グループが安定した段階で、PSWはグループの継続・発展に寄与するイベントの開催を提案し、メンバーが主体的に実行する。

医療機関で行われるグループミーティングは、統合失調症などの病気を抱える患者が、自らの体験や思いを語り、病気を受け入れ回復へと向かうことを目的として月1回実施されていました。しかし、グループが成熟するにつれ、医師やソーシャルワーカー、PSWの支援の下で、より個々の回復を目的としたセルフヘルプグループの立ち上げが模索されるようになりました。実例として、PSWは、自己決定を促す「SAスキゾフレニクス・アノニマス」というセルフヘルプグループの創設を検討しました。なお、SAは、アルコール依存症のセルフヘルプグループであるAlcoholics Anonymous(AA)をモデルに、アメリカで創設されたグループです。日本では、北海道の浦川べてるの家で始められた事例があり、地域におけるグループ創出が支援されました。

印刷教材の表では、PSWがどのような考えのもとでグループに関わり、メンバーがどのように行動していったのかを、支援者の視点から時系列に追っています。

  • セルフヘルプグループ活動決定期: PSWが情報提供を行い、メンバーの動機付けを図る。
  • セルフヘルプグループ活動準備期: メンバーが主体的に行動し、PSWがそれに合わせた準備を進める。
  • セルフヘルプグループ開始・活動促進期: メンバーが自立し、PSWは見守り役となる。約1年半後、グループが安定したタイミングで、PSWは継続・発展のためのイベント開催を提案し、メンバーが全体を仕切る形で実施する。

このプロセスを通じて、メンバーは「我々のグループ」という意識を明確に持ち、それぞれが責任ある個人としてグループにコミットするようになりました。これは、医療機関でのグループ運営とは異なり、対等な関係性の中で自己理解を深め、仲間同士が互いに尊重し合いながらエンパワーメントされていくプロセスです。医療機関における専門職と患者の関係は、非対称的な権力関係や依存関係が生じやすいですが、今回の事例では、PSWがどこまでサポートを行うかを自覚的に判断することで、セルフヘルプグループとメンバーの主体性・自立が促進されたと考えられます。
端的に言えば、支援者として「口を出したい」「手を差し伸べたい」という欲求をメンバーに委ねることが、セルフヘルプグループの場の特性を生かす鍵となりました。一方で、PSWは「セルフヘルプグループの場で体験を語り合うことがリカバリーにとって重要である」という知識を伝え続け、その意味が実践を通じてメンバーに理解されるようになりました。

 

 

 

リカバリー志向支援実践ガイド(社会福祉実践とは何か第7回)#放送大学講義録

ーーーー講義録始めーーーー

 

ここからはリカバリー志向の支援についてお話しします。
イギリスで出版されている『本人のリカバリーの100の支え方』は、従来のサービスとリカバリー志向のサービスの違いをまとめたガイドとして、精神保健従事者向けに提供されています。印刷教材に掲載された、従来のサービスとリカバリー志向のサービスの違いのポイントをご覧ください。

リカバリー志向の支援では、支援者は本人の価値観や選択を尊重し、単に料理や診断を行うのではなく、本人が経験する苦悩や個人的な意味を重視します。また、治療そのものよりも、その人の成長や発見を促すことに重点を置きます。さらに、科学的な知識ベースよりも、本人が語るナラティブや実際のロールモデル、社会的背景の文脈に基づいた理解を重んじ、疾患や障害に焦点を当てるのではなく、人としての全体像に目を向けます。具体的には、本人の長所や強みに注目し、夢や希望に沿ったエンパワーメントを促す実践を行います。目標は、本人がセルフコントロールし、選択し、変化・変容していくことを健康面でサポートすることです。

リカバリーは本人が実現するものであり、支援者はそのプロセスをサポートする役割に徹します。そのため、本人と共に歩み、共に学ぶ姿勢が求められます。

 

 

 

リカバリー概念と精神科支援の革新(社会福祉実践とは何か第7回)#放送大学講義録

ーーーー講義録始めーーーー

 

では、ここからはリカバリー概念についてお話しします。
日本では1990年代後半にリカバリー概念が紹介され、現在では精神科リハビリテーションの新たな目標として理解されています。リカバリーは、精神保健福祉関係者において職種を問わず共有される言葉となり、研修会などで当事者や家族が自らの体験をリカバリーの一つの物語として語ることや、その体験が手記として出版される事例が増えています。

リカバリーは「回復」と訳されますが、一般的な回復が「悪化した状態が元に戻ること」や「一度失ったものを取り返すこと」と捉えられるのに対し、ここでの回復は、病気や障害による困難があっても希望を抱き、その人にとって意味のある生活や人生を送ることを意味します。たとえば、腕を骨折しても、骨が癒合し元通りに機能を回復するというイメージとは異なり、精神面での新たな意味や目的を見出すプロセスです。

さて、日本では明治時代に制定された精神病者看護法(後の精神保健福祉関連法制度の前身)により、長年、精神障害者は社会防衛の観点から隔離、収容、保護の対象とされてきました。時代とともに法律が変化し、精神障害者の居場所は自宅から医療機関である精神科病院へと移行しました。しかし、その結果、精神障害者は社会の周辺に位置づけられ、偏見や差別意識が助長される状況が生まれました。実際、多くの精神科病院が市街地ではなく人里離れた場所に設置されているのも、この歴史的背景が影響しています。

また、世界的に問題視される入院の長期化や医療関係者のパターナリズムは、精神障害者の主体性を脅かし、病院という保護的環境の中で彼ら本来の力を奪う結果をもたらしてきました。アメリカの精神保健福祉サービスの統合的ケアモデルのパイオニアであるマーク・レーガン(Mark Reagan)氏は、2002年に出版された著書『リカバリーの道』において、以下のように述べています。

「精神科医として、私は重い精神の病気に対処するため、一連の仮説を教え込まれてきた。はっきり言うと、慢性の精神疾患は永久的な障害であり、投薬すれば患者は記憶から消える。彼らは弱者であり、ケアを必要とし、仕事を維持することは不可能、社会における役割も果たせず、意義ある生活を送る可能性は極めて低い。本質的に、彼らの病名には希望が感じられない。」

レーガン氏のこの発言は、これまでの日本における精神科医療で見られた、精神疾患は治らないという悲観的な見方や、自己決定能力の欠如、責任を取れない保護対象としてのイメージ、さらには社会の差別や偏見、地域での福祉支援環境の不十分さなどを反映しています。その結果、多くの精神障害者は、医学モデルに基づく枠組みの中で自らの人生を閉ざさざるを得なかったと言えます。

リカバリーは、アメリカにおける脱施設化運動、自律生活運動、IL運動やセルフヘルプ活動など、当事者活動が盛んになった時代背景の中で提唱された、当事者視点に基づく回復の概念です。重要なのは、この概念が従来の専門職主導の精神保健サービスや制度、支援の在り方そのものを変革するものである点です。

リカバリー概念は、1980年代にアメリカで精神障害を体験した人々の手記が発表され、研究者がその主観性や精神性に注目する中で広まったものです。精神障害リハビリテーションの研究者であるウィリアム・アンソン(William Anson)は、回復はその人の態度、価値、感情、目的、事業、役割など、極めて個人的で独自の変化の過程であり、疾患によってもたらされた制約の中でも、希望に満ちた満足感ある人生を生きる道であると述べています。また、回復は精神疾患の破局的な影響を乗り越え、新たな人生の意味と目的を創造するプロセスでもあります。

このように、リカバリーの定義は多様な要素を含み、一人ひとりのプロセスが異なるため一概に定義することはできません。リカバリーとは、客観的な病状や症状で評価されるものではなく、その人自身にとっての意味や価値に根ざした「自分らしい人生の再構築」を意味します。では、打ちのめされるような精神障害の体験からのリカバリーには何が必要なのでしょうか。マーク・レーガン氏は、希望、エンパワーメント(Empowerment)、自己責任、そして生活の中での有意義な役割の4つが必要であると述べています。また、全米のユーザー代表の集まりであるリカバリー・ネットワークでは、リカバリーを構成する要素として、以下の10項目を挙げています。

  1. 自己決定が前提となる、個別的でその人中心のあり方
  2. エンパワーメントのプロセス
  3. 経過は非直線的である
  4. ストレングス(強み)に注目する
  5. 仲間の支えが欠かせない
  6. 尊厳が重要な要素である
  7. 自分の人生に対する責任を取る
  8. 希望の存在が最も重要である
  9. 個々の体験から学び成長する
  10. 自ら選択し、失敗する権利がある

リカバリーは、行きつ戻りつしながら進むプロセスであり、一直線に進むものではありません。その人が選択し、失敗することもまたその権利であり、そこから学び自分らしく生きるという当たり前のプロセスの中に、リカバリーは存在すると言えるのです。

 

 

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