信濃毎日新聞の夕刊に辺見庸さんがオウム死刑執行についての寄稿をされていた。
題名は「むごい夏」・・・・辺見庸さんは死刑制度には一貫して反対してきた人だ。
「生首」という詩も読んだことがある。
クチナシの花が、突然、白い垂直軌道を描いて、落花するのをみて絞首刑に想いを馳せる。
この日本では死刑執行があたかも「祝祭」のようになってきてはいないかと彼は問う。
今朝の新聞でも作家の加賀乙彦氏が「死刑は感性をだめにする」という記事を載せている。
加賀さんは東京拘置所の医務技官をしていた時に、何人もの殺人犯に会っているが、犯行前に
自分が死刑になることを考えた人はいなかったという。つまり死刑制度は犯罪の抑止力にはならないということだ。
死刑執行で確かに被害者家族は束の間ほっとするかもしれない。
けれど、前に辺見さんの本を読んだ時、絞首刑にするために、犯罪者につける輪のような金属・・・
それをやはり作っている会社があり、犯罪者の首を吊るすロープもそれを作っている会社がある。
執行のボタンを押す刑務官がいいる。
想像すると、それは限りなく無力な虚しさにおおわれる・・・
13人の死刑執行をたんたんとこなし、それよりも2年後にくる誰の為にやるかわからないオリンピックを
マスコミはうれしそうに報道する。
豪雨の被害を受けたところでは、いまも人々が絶望的な片づけをしている。
その片づけも、オリンピックも、ほとんど善意のボランティアが支える・・・・
国家はますます圧力を強くしている・・・
ほんとうに考えなければならないことは、水に流されようとしている。
また猛暑と熱帯夜が続いている。
今年はほんとうにむごい夏だ。
題名は「むごい夏」・・・・辺見庸さんは死刑制度には一貫して反対してきた人だ。
「生首」という詩も読んだことがある。
クチナシの花が、突然、白い垂直軌道を描いて、落花するのをみて絞首刑に想いを馳せる。
この日本では死刑執行があたかも「祝祭」のようになってきてはいないかと彼は問う。
今朝の新聞でも作家の加賀乙彦氏が「死刑は感性をだめにする」という記事を載せている。
加賀さんは東京拘置所の医務技官をしていた時に、何人もの殺人犯に会っているが、犯行前に
自分が死刑になることを考えた人はいなかったという。つまり死刑制度は犯罪の抑止力にはならないということだ。
死刑執行で確かに被害者家族は束の間ほっとするかもしれない。
けれど、前に辺見さんの本を読んだ時、絞首刑にするために、犯罪者につける輪のような金属・・・
それをやはり作っている会社があり、犯罪者の首を吊るすロープもそれを作っている会社がある。
執行のボタンを押す刑務官がいいる。
想像すると、それは限りなく無力な虚しさにおおわれる・・・
13人の死刑執行をたんたんとこなし、それよりも2年後にくる誰の為にやるかわからないオリンピックを
マスコミはうれしそうに報道する。
豪雨の被害を受けたところでは、いまも人々が絶望的な片づけをしている。
その片づけも、オリンピックも、ほとんど善意のボランティアが支える・・・・
国家はますます圧力を強くしている・・・
ほんとうに考えなければならないことは、水に流されようとしている。
また猛暑と熱帯夜が続いている。
今年はほんとうにむごい夏だ。