踊る小児科医のblog

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国民・子どもの命を最優先にしない日本という国

2011å¹´05月13æ—¥ | æ±æ—¥æœ¬å¤§éœ‡ç½ãƒ»åŽŸç™ºäº‹æ•…
このことは何十年も前からわかっていた事実で、残念ながらこの大惨事でまた繰り返されたということです。。
その歴史というのは、水俣病、薬害エイズ、アスベスト、そしてタバコ病。。
歴史をさかのぼれば、先の大戦のおける沖縄戦や特攻隊。。
まだまだあります。
放射能では原爆の内部被曝患者(救助に入った人たち)、
他国では劣化ウラン弾、核兵器実験場周辺地域、再処理工場下流の住民、
あのチェルノブイリですら甲状腺がん以外は何もなかったと言われているくらいですから。。
あらゆるケースで、「因果関係が証明されない」と言って救済されず、見捨てられてきました。

そういうところに必ず登場してきたのが「御用学者」。
もしかしたら、今回初めてこういう人達がいるということで驚かれた方もいるかもしれませんが、大昔からずーっと権力に寄生して棲息してました。
裁判では国側の証人に立って「安全性」を証明したり、因果関係を否定してみせたりしました。
→確かめたい人は津田敏秀著『医学者は公害事件で何をしてきたのか』をご覧下さい。
 (ここでは詳しく紹介できませんが)

「原子力村」というのも今回はじめて気づいたかのごとくマスコミが取り上げるようになりましたが(さすがに大手メディアも頬かむりをし続けることができなくなったようで)、
原子力業界がいかに信用できず、情報を隠し、遅らせ、あるときは捏造し、言われるまで出そうとしない世界かということも昔から連綿と続いてきたことだし、
大手マスコミがそのことをちゃんと追及しないことも、私たちが本当に知りたいことを伝えようとしないことも、今回に始まったことではありません。(自らもその村の住民だったのですから)
全部原発マネーで支配されていることも。。わかりきっていました。。残念ながらというか。。
(青森県がその典型です。青森県には県民に主権はなく、核燃主権だけがあると言っても過言ではありません。)

あれは大本営発表なんだ。。本当のことは後から出てくるから。。
身内には最初からそう言ってきましたが、結果は皆さんもご存知の通りです。

このブログでもわずかながら警告を出しましたが(信じちゃダメ 専門家の「安全です」 風向きに注意 2011年03月17日)、当然のことながら何の影響力もありませんでした。。

リスクコミュニケーションという言葉があります。
今回、誰の言うことを信じたら良いのかわららない、という声が多いようです。
難しいことは抜きにして(というか難しいことはよく知らないので解説できないのですが)、
一番簡単なのは、「誰の」言うことを信用するか、ということです。
どんな人の、と言ってもいいかと思いますが、
あるいは、どんな表情で、どんな口ぶりで、どんな表現で、などなど、
そんな主観的なことで大丈夫なのか、と言いたくなるかと思いますが、
大抵は外れないと思います。
(私たちが日常的に、この人は信頼できるとか、あの人とはちょっと距離を置いてつきあおうとか、無意識のうちに判断しているのと同じことですから。)

東電や保安院の人たちの言うことに任せてご自分の子どもをリスクに曝すのか、
官房長官の「直ちに健康への影響はない」という言葉で安心するのか、
「100mSVまでは心配はないんです」と言い続けている“アドバイザー”や、
口ぶりが「あちらの世界に行っている」としか思えない「低線量被曝は健康に良い」という“学者”。。

ご自分のお子さんの命を本当に心配してくれているのは誰か、
ないがしろにしているのは誰か、
親御さんならわかるはずだと思います。

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感謝 (ひまわり)
2015-09-16 23:49:50
原発事故直後のドイツの報道でも 水俣病公害に対する日本政府の対応が詳細にわたり報道されました。 原発推進派だったフランス政府は日本在住のフランス国民のために特別機を迎えに飛ばしましたし 混乱の中でも危機管理意識の高さに感心しました。 ドイツ在住の多くの日本人が夜も眠れないほど心配していました。 
混乱のなか 日本国内にもKuba様のように正しい情報を発信していた方がいらしたのですね。
心から感謝いたします。 4年以上の時を経てこの場でお知り合いになれたご縁にも感謝します。

日本政府の原発事故対応は各国からの批判の対象となりましたが 今となってはせめあうよりも 私達大人が心を強く持ち現実を受け入れて ひとりでも多くの子どもたちと家族の安定と幸せを願い 自分でできることから始めることが大切だと思っています。 時は前にしか進みませんから,, 
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これは悔恨の思いから (kuba)
2015-09-18 00:23:06
コメントいただいたので読み直しましたが、当時の思いがよみがえってきて胸が痛みます。震災後何度も書いたのは、知らないで何もしないよりも、知っていて何もしない方が罪が重い、という悔恨の思いでした。とは言っても、まさか津波で何機も爆発するとは全く想像できませんでしたが、初期の段階でもう少し何かできなかったかと。。それは現在でも同じです。。
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